政治の季節【稗史(はいし)倭人伝】

稗史とは通俗的な歴史書等をいいます。
現在進行形の歴史を低い視点から見つめます。

攻撃材料が多すぎて……民主の追求も散漫に

2008-10-07 08:49:46 | 自民党
とにかく攻撃材料が多すぎる。

一連の年金問題。
後期高齢者医療保険問題。これに関する桝添・麻生の食言。
汚染米
省庁の野党への資料提供事前検閲問題。
天下り問題。
続出する政治資金問題。
中山国交相失言・暴言と首相の任命責任問題。
選挙を経ない内閣の正統性にかんする疑問。

どれ一つとっても内閣の命取りになりかねない問題だ。
立っているのが不思議な状況だ。
えてして攻撃側が圧倒的に有利だ、と思われるとき、肩に力が入りすぎて攻撃が上滑りになることがある。
守る側は破れかぶれの開き直りでしのいでしまう。
特に昨日の予算委員会での麻生・桝添の開き直りはひどかったが、恥知らずの人間を追い込むことの難しさをあらためて国民に感じさせた。

さすがの長妻議員もあれもこれもで、どれも致命傷を与えられない。麻生にとっては擦過傷程度。

とりあえず一つだけ書く。

野党への資料提供問題で長妻議員が、せめて事後の報告にとどめろ、と要求したことに対する麻生の答弁。
「事後でいいなら事前でもおなじ」
開いた口がふさがらない開き直りの極致。
こんな恥知らずに何を言えばいいのか?
「議院内閣制である以上、省庁が与党に協力するのが当然」とここでもまた議院内閣制を盾にした強弁も出てきた。
これは議院内閣制をことさら曲解した憲法違反発言だ。
与党による行政の直接支配を認めた発言である。
国会が指名したのは内閣総理大臣ただ一人である。与党は行政に影響力を振るおうとすれば内閣を通さなければならない。
国会は自民党に行政権を与えたのではない。

これは我が国の三権分立の本質にかかわる問題でもあるし、なにより国民の”知る権利”にもかかわる問題でもある。
さらなる追求を望む!




暫定税率廃止!天下り禁止!議員世襲禁止!


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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2008-10-07 16:32:27
このブログや国会中継等をみて、
これ以上自民党に政権を持たせておくことは
政権交代よりもはるかに危険ということが断言できますね。
返信する
unknown様 (亭主)
2008-10-07 18:05:34
コメントありがとうございます。
一度民主党にやらせてみればいいんですよ。
ただ少なくとも2回は予算編成をやらせたいところです。
自民もお金が自由にならなければ少しは考えるようになるでしょう。
返信する