政治の季節【稗史(はいし)倭人伝】

稗史とは通俗的な歴史書等をいいます。
現在進行形の歴史を低い視点から見つめます。

悪乗り自民党・解散先送り策と無責任政策

2008-10-07 19:09:58 | 自民党
世界的な金融危機はますます勢いを強めている。
危機はアメリカからEUへ、新興諸国へも広がっている。
ひとり日本だけがその枠の外にいることは出来るはずもない。

リーマンブラザースの破綻にあたって「蜂の一差し程度」と多寡をくくっていた政府。
その後危機が深刻な様相を深めると、こんどはそれを奇禍として「政治空白は避けなければ」と解散を先延ばしする策に出てきている。
自民党の策に乗るマスコミの論調も増えている。
「政治空白をさける」ことは確かに正論のように響く。
しかし、現状は政治空白のまっただ中。
福田の政権放り投げ発表以来、自民党総裁選の空騒ぎ、解散総選挙をめぐる駆け引き。これまで政治空白を作ってきたのは自民党自身。
ようやく予算委員会は始まったものの、金融危機に対する即効薬などそう簡単に出てくるはずもない。このまま浮き足だった国会を続けていても実りは少ない。

総選挙で自民党・公明党が過半数をとれば、衆参のねじれが解消するわけではないが、国民の意思の表明があった以上、自民党の立場は格段に強くなる。
選挙はやってみなくては分からない。
ビクビクしてないで思い切ってやってみたら?

こんな引き延ばしをやってもいいことはない。
与党、新テロ改正案9日に審議入りの方針

これは調子に乗りすぎ。
緊急経済対策とはまったく関係ない!
一部に「総選挙に向け、論点を明らかにする」というような理由付けがなされているが、論点を明確にしたければ、選挙公約でもマニフェストでもはっきり織り込めば済むこと。
山岡のいうことが筋である。
民主党の山岡賢次国対委員長は「補正予算案以外は本格政権が手がけるべきだ」と述べ、審議入り前の早期解散を求めた。

一方で自民党は選挙向けのインチキ宣伝にも余念がない。

国交相「高速通行料、大幅値下げ検討」 民主に対抗か (asahi.com 10/6)

この金子一義が中山前国交相の後に座ったのは9月29日。わずか大臣就任一週間で打ち出せるほど、高速道路の料金というのはいい加減なもなのか?
テレビでこの男は、「財源の裏付けができることを条件に」ということを付け加えていた。
ということは財源の裏付けのないまま言いだしたという訳か!
これまで民主党の政策をさんざん「財源の裏付けがない」とけちをつけてきた自民党。
「財源の裏付けができることを条件に」と付け加えるのなら、なんでも言える。

民主党の「高速道路無料化」のインパクトを弱めるためだけの無責任発言。多少の人気取りも混じった選挙対策なのは誰の目にも明らか。
ちょっと程度が低すぎるのではないか!




暫定税率廃止!天下り禁止!議員世襲禁止!


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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
自民党に(怒) (さとし)
2008-10-20 10:45:06
最近、政治(自民党)を風刺した面白いブログを見つけましたので良かったら訪問してみてください。
黒猫ゴンタの日記
http://plaza.rakuten.co.jp/gonta777/
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