雪空に走る

　一応晴れてるんだけど時折雪が舞う。寒いので日なたを選んで走ってるんだけどスッと日が陰る。風が強いので雲が流れているのだ。よく見ると高度の高い雲の方が速く動いている。上空ほど風が強いんだろうが、遠いものの方が速く動いてる見えるのは相当速度差があるということか。

　なんとなく惰性で走ってると何時も同じ道に入ってしまうのでちょっと曲がる所をずらしてみた。すると初めて見る建物があった。



　こんな会館があるとは。香川用水記念会館。しかも立派な建物だ。しかも殆んど使われていない。結構な敷地に四階建て、開口が広いので五階建て位の高さがありそうだ。道路を挟んだその隣にはデザインや植込みにまで考慮した更にりっぱな建物。

　

　自治研修所だって。一体何を研修するんだろうか。呆れて開いた口が塞がらない。他人の金はいくらでも使えるもんなのだった。

　惰性の経路で上がった百舌坂の途中に妙な物が捨ててある。いや捨ててあるんじゃなくておいてあったのだろうけど、産業廃棄物みたいに見えたのだ。

　

　近くにテニスコートがあるのでその関係者が捨てたのかと思ったが、これは寧ろ路面凍結防止用に準備したんだろう。この地でも雪が降ったので坂道の凍結防止用に使った残りかもしれない。今後も雪が降る可能性があるのでそのまま置いてあるのかな。

　それにしてもテニスコートの表面処理剤と道路の凍結予防剤が同じ物だというのは知らなかった。昔は凍結予防に塩を撒いたが環境配慮もあって今はもう少し高級なものが使われているということか。

　まさかただの塩じゃないよね。

　帰ってきてから本格的に雪が舞った。いよいよ寒い。