遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

十六豇豆

2022-08-21 16:54:42 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和4年8月21日(日9

十六豇豆 : 豇 豆、ささげ

マメ科の一年草、アフリカ原産 草丈2~4m
若い莢の先端がやや持ち上がり、物を捧げ持つ形に似る
ことから付けられた名前という。

豇豆は蔓性と矮性(わいせい)が在る等品種は大変多い。
熟した豆は煮豆や餡にする他、皮が裂けにくいために、
慶事の赤飯に炊き込む。
十六豇豆の花、

十六豇豆(じゅうろくささげ)は、「捧げる」の意味で
莢がはじめ上を向いて伸びるのでこの名が在る。

細く長い莢を結ぶ豆で、葉も実も小豆に似て小豆よりも
やや大きい。
莢の最も長い品種を十六豇豆、十八豇豆、長豆等という。
柔らかな若い莢ごと煮つけて食べる。
また、熟した白、黒、茶、赤福色など様々な豆は干して
食用として煮豆や菓子の原料にしたりする。
莢の中に豆が16個あるので十六豇豆と名付けられた。
日本では既に江戸時代に栽培されたとの記述もあるが、
明治23年(1890年)に沖縄で栽培され、沖縄では
馴染のある豆である。
日本で広栽培され始めたのは大正時代で中部地方に広く
栽培される。昭和20年代(戦後)本格的に栽培が始ま
り、愛知県、岐阜県等が主な生産地である。
他には奈良県、鹿児島県と、それに沖縄などがある。

我が家では、以前から(母の時代)十六豇豆はよく食
する。 盆の膳に必ず出ていた。






今も、和え物、里芋とささげの煮物、卵とじ、三食丼、
炒め物、ハン食べて等の添え物にしてよく食べて居る。
(オフクロの味の一つである。)

今日の1句

芋と煮る十六豇豆母の味   ヤギ爺

葉鶏頭

2022-08-20 16:29:24 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和4年8月20日(土)

葉鶏頭 : 雁来花、かまつか、

熱帯アジア原産のヒユ科の一年生観葉植物。
根はゴボウ状の直根、草丈80~150cある。

長楕円形の葉が互生する。
変色前の葉鶏頭、


初秋になると葉先の緑の頭部から紅、黄、斑入り等の
色が付き初め、雁の訪れる頃にいよいよ鮮やかな彩り
を呈する。「雁来花」の名の所為である。




茎は太く直立し、2mにもなり、多数の葉をつける。
花芽が分化する晩夏から初秋に、枝先の葉が紅・黄・赤など
に色づく。

花は葉腋のところに密生して付くが、淡緑・淡紅色で余り目
立たない。

葉鶏頭はで中国名で「雁来花」と呼ばれるが、日本の古名で
は「かまつか」という。
その云われは、清少納言の「枕草子」の「草の花64段」に、
『葉鶏頭のことを日本人が「かまつか」と呼んでいる植物は
唐の文字で「雁来花」と書かれている。』この事から葉鶏頭
の中国名は「雁来花」日本での呼び名は「かまつか」となる。
然し、雁来花は「雁の来る頃に咲く可愛らしい花で、藤の花
に似た色合いをしている」という表現から、日本の「露草」
ではないかという説も在る。
判断は難しく、、、何れとも定かではないが、葉鶏頭の季語
は秋で、副題に「雁来花」「かまつか」が在る。

今、葉鶏頭が盛りとなり、その葉が鮮やかな色合いを見せる。

今日の1句

露きらりいよいよ赤し葉鶏頭  ヤギ爺

俳句の日

2022-08-19 16:39:49 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和4年8月19日(金)

俳句の日

今日8月19日は「俳句の日」です。
単純明快、語呂合わせで「819」(は・い・く)判り易い。
1992年、俳人の坪内稔典さんが8月19日を「俳句の日」
 と制定。

1994年、松尾芭蕉の生れ故郷として知られる三重県上野
 市(伊賀上野市)が、芭蕉の生誕350年を記念し、8月
 19日を「俳句の日」にすると提唱した。
芭蕉の像(伊賀上野、芭蕉翁記念年館)

1998年、愛媛県松山市青年会議所が8月19日を「ハイ
 クの日」と決め、全国高校生を対象とした「俳句甲子園」
 を開催。(その後、毎年恒例行事とした)
俳句甲子園

2014年、「日本記念協会」が8月19日を「俳句の日」
 と認定した。

2018年に俳人の夏井いつきさんが、テレビ番組「プレ
バト」の中の俳句コーナーにレギュラー出演する事となる。

これにより、全国的な俳句ブームを引き起こした様である。
芸能人等が俳句に挑戦、その珍し解答に夏井先生は甘口、
辛口の句評を行う。このやり取りが面白く、若い人達の間
で俳句に興味を持つ方が増え始めたようである。
亦、夏井いつきさんは1998年に始まった「俳句甲子園」
の第1回目に、俳人坪井稔典さんと共に審査委員となった。
この高校生を対象とした「俳句コンクール」の場から、若
い俳人達が誕生している。
俳人、神野紗希さん(第4回最優秀作句者)

神野紗希(第4回)、佐藤文香(第5回)、山口優夢(第6
回)等の最優秀句作者の中から若手俳人が誕生した。


私(ヤギ爺)がほんの少し俳句に興味を持ったのは定年を
迎えてから、、、、
定例句会、
吟行、
吟行句会、

食事会、

以来、日々拙句を詠み、吟行なるものに誘われ近くの公園
や寺社等に出掛ける様になった。 全く成長の跡もなく、
それでも老い先の短い中で格好の趣味をみつけたと、日々
研鑽(ではなく何となく存えて)して居ります。

今日、「俳句の日」は私の息子の長男(孫)の誕生日。
彼は俳句には全く興味はなく、部活(野球)に明け暮れる
毎日です。(俳句の日に思う、年寄りの繰り言です。)


今日の1句(俳人の名句)

朝夕がどかとよろしき残暑かな   阿波野 青畝

狐のカミソリ

2022-08-18 16:39:30 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和4年8月18日(木)
狐の剃刀

ヒガンバナ科の多年草、

東アジア(朝鮮半島)の一部、(九州・四国・本州)に分布
山地の林下に群生する。 有毒植物。

暗黒色の根を持ち、春に約20cmの剃刀状の葉を数本出す。
晩夏に葉が枯れ落ちる頃に花茎を出す。
盆前後になると花茎は30~50cm程に伸び、先端で枝分
かれした先に数個のユリに似た6弁の黄赤色の美しい花を咲
かせる。

この花の由来は葉の形にある。
細長い葉が剃刀のように見えることからと云われる。
亦、なぜ「狐」の名が付いたかは、葉がない状態で花が咲き
その姿が狐に化かされた様にみえ、その色合いも狐に似てい
るからとも云われる。
この花は食用にされる「ノカンゾウ」という花に似ているが、
毒性が極めて強く決して口に入れてはならない。
ノカンゾウ、

今年もまた愛知県豊田市稲武に在る、「大平井公園」では
キツネノカミソリの群生が見られ、丁度今が花の盛りとの事
がテレビニュースで報道された。



私の息子達が小学生の頃に「夏季野外学習」(合宿)が行わ
れたのが、この稲武の地であった。(現在コロナ過で中止中)
子供達は初めて親元を離れ、外泊をし野外学習を楽しんだ。


大平井公園の「キツネノカミソリ」は、毎年8月に見頃を迎
えるが、かなり山深い場所に在り「熊の出没に注意」の看板
が出て居り、一人で出かけないように注意が必要である。


今日の1句

小暗がり狐の剃刀手招きす   ヤギ爺

五山送り火

2022-08-17 15:20:34 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和4年8月17日(水)

大文字 : 精霊送り火

盆の精霊送りの行事の中で一際目を惹くのが「大文字」
と云われる送り火である。
8月16日に京都の東山にある如意ヶ岳で、「大文字」
点火が行われる。

次いで「妙法」、うち「妙」は松ヶ崎の西山(万灯籠山)

で点火され、「法」は松ヶ崎の東山(大黒天山)で点火。


「舟形」は西加茂の船山で点火、「左大文字」は大北山、

最後に「鳥居形」は嵯峨鳥居本の曼荼羅山で点火される。

山の中腹に「大の字形」に薪を積んで火床とし、一斉に
点火する。
地元の保存会では早朝から総出で、松の割木を井桁に積
んで「大の字」を作り準備し、夜の点火に供える。

夜空にあかあかと燃え上がるので盆の送りとしては最も
規模が大きく、遠くからもよく見える。
他の送り火も5分づつ間隔を置いて順次点火される。
京都市街の至る所に見学所が設けられ多くの人が集まる。
この「五山送り火」の起源は諸説あるが、大文字の字形
になったのは、江戸の寛永年間と云われている。

8月16日、京都の伝統行事「五山の送り火」が京都市
街を囲む山々で行われた。
新型コロナウイルス対策の影響で、2020,21年は
見物客の密を避けるため、「大文字の文字形一つ当りの
点火個所を削減したり、各所で規制を行ったりしていた
が今年は3年ぶりに、通常通りの開催となった。
開始直前に激しい雨に見舞われ、点火開始時刻を10分
遅らせて午後8時10分の点火となった。
最初に東山如意ヶ岳の大文字(長さ60m)に点火され、
順次5分間隔で「妙」「法」、「舟形」、「左大文字」、
「鳥居形」と点火が始まった。
鴨川沿いや各所(見学所)には大勢の人が集まり「雨の
心配をしたが、ハッキリ大の字が見る事が出来よかった」

私はNHKの「京都五山送り火2022」をテレビ指定席
で見学、、「先祖への感謝と祈り」と題し、3年ぶりの
風景が始まった。京都市右京区に在る京都新聞社の屋上
にTVカメラが設置され、全国に中継された。

ゲストは、京都出身の俳優田畑智子さんと、宗教学者の
釈徹宗さん。

雷鳴がとどろく中、夫々の地元「保存会」の方が待機。
大粒の雨が落ちて来る中、左大文字奉賛会の方達が傘を
挿し大松明(重さ50㎏)の火を消さぬように、、、。

出発の合図、地元の寺から山の中腹迄凡そ1kmの道程
を担ぎ歩いて行く。

昼間、俳優の田畑智子さんはこの道程を挑戦するシーン


が写し出される。「結構険しい山道、夜間の暗い中での
灯りは松明のみ、でこぼこ道、、大変ですねえ、、、、」
「先輩達が皆登った道ですから」淡々と受け継いだ若者
は語っていた、、、、。

今日の1句(俳人の名句)

大文字夜風が消してゆきにけり   粟津松彩子