令和4年8月8日(月)
閻魔参り : 十王詣
今月の兼題に「閻魔」がある。 閻魔には余りご縁がない。
(と、言うより閻魔様は在って欲しくない存在、小さな頃に
嘘をつくとエンマ様に舌を抜かれるヨ、と脅されていた)
早速、句仲間のMさんに相談する。「甚目寺観音に十王堂と
いうのが在り、其処に閻魔様や、脱衣婆が祀られるとの答え。
甚目寺観音へは、4年程前に吟行に出掛けていた。 写真を
2,3枚撮っていたが、閻魔堂には余り興味がなく句の題材
にしなかったようだ、、、、、。
閻魔参りは、毎月の十六日が閻魔堂の縁日で参拝者がある。
特に1月16日を「初閻魔」とし、7月16日(地方により
8月16日)を「閻魔の大斎日」と呼び、この日には諸寺院
に詣でる風習が在り、これを閻魔参りという。
閻魔はインドの伝説に由来した冥界の王で、人間の生前の行
いを審判するという」地獄の王とされる。18名の将官と8
名の獄卒と、赤鬼・青鬼を部下にしていると云う。
諸寺院では閻魔堂を開帳して、「地獄変相図」「十王図」等
の画幅を掲げて、参拝者に拝観させている。
愛知県あま市(名古屋市の南方)に在る、甚目寺観音は尾張
四観音(名古屋城を中心に、北北西の甚目寺観音、東北東の
龍泉寺観音、南南東の笠寺観音、西南西の荒子観音をいう)
の一つである。
甚目寺観音の境内に十王堂という、閻魔大王を本尊とする堂
が在り、他の九王を加えて十王が祀られている。
堂の内部は、正面の第五大王を中心に、右側に五王、左側に
は、手前に「脱衣婆」を従え四王の像が祀られている。
閻魔大王は「「人間の死後、生前の行いのより裁判を受ける
ための王」で、十王を祀りこれを拝む事で、往生安楽のご利
益が在るとされる。
一番手前には、「三途の川」の前で死者の衣服を剥ぎとる、
脱衣婆も祀られている。脱衣婆は人が死んだ後に最初に出会
う冥界の官吏で、衣服をはぎ取った亡者を閻魔に引き渡す。
これらを知り、早速Mさんへ連絡「私は前の総理と同様に
二枚舌だから、閻魔様に舌を抜かれぬ様気を付けます」と
メールした。
今日の1句
焔魔堂嘘をつかぬとうそぶきつ ヤギ爺