令和4年8月24日(水)
千 振 : せんぶり、当 薬
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リンドウ科の二年草、日当たりの好い山野に群生する。
中国、朝鮮半島や日本に分布する。
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日本では関東より以西の本州、九州、四国に広く分布する。
日当たりのやや湿気が在る山野の草地に生息する。
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葉は1から3cmの細長い線形で葉は対生する。
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茎は方行の暗紫色で、直立し長さ10~20cmの枝先に、
秋になると白色に紫の線が入った五弁の花を付ける。
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茎、根ともに全草が常に苦く、千回振り出しても未だ苦み
が残ることから、「千振」の名が在ると云われる。
故に、最も苦い生薬と云われている。
全草を干して煎じ胃腸薬にするが、山麓の土産物店等では
乾した千振を店先にぶら下げて(宣伝?)にしている。
別称の「当薬」は、よく病に効く(当たる)の意味。
開花時の全草を干した物を生薬の「当薬」とし「健胃剤」
として売り出している。
効能は、健胃、胃腸虚弱、消化不良、胃痛、下痢、腹痛等
に良いとされる。
また、外用薬として抜け毛、ふけ性発毛にも良いとされる。
一般的に家庭内で煎じて使用する時には、健胃には全草の
0.3~1.5gを、水の量200~600ccで煎じて、
水量が半分位になったら火を止める。(とろ火で煮詰める)
この汁を1日3回に分けて,食前または食後に服用する。
但し、千振は胃腸を冷やす作用があるため、連続での使用
は避けて頓服として用いることが良いとされる。
千振の、他の名は「イシャダオシ」(医者倒し)の異名が
ある。
千振は、ゲンノショウコ、ドクダミと共に日本の三大民間
薬と云われている。
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ゲンノショウコ、
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ドクダミ、
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犬せんぶり、
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紫せんぶり、
今日の1句
村長も千振を干す屋敷裏 ヤギ爺
※村長 : むらおさ、村を修める長。