令和3年12月22日(水)
冬 至 : 冬至南瓜
二十四節気の一つで、太陽黄経が270度
太陽の位置が最も低く、昼の時間が最短の日である。
従って夜が一番長い。暦法上では一年間の干支が切り替わる。
この日には様々な行事が行われ、冬至風呂(柚子湯)もその
一つ。
冬至風呂が流行り始めたのは江戸の銭湯からと言われる。
冬至を湯治にかけ、この頃から庶民は挙って湯治に出掛けた。
今では各家庭、銭湯等でも柚子の実を風呂に浮かべ入浴する。
柚子湯に入ると無病息災で居られるとの俗信がある。
冬至粥は、冬至の朝に小豆粥を食すると疫病に掛からぬとの
いい伝え。
冬至の日に南瓜を食べると中風にならず、長生き出来る。
蒟蒻を食べると身体の砂落しと称し、体内を綺麗にするという。
世界各地で「冬至祭」が行われる。
クリスマスは、ドイツ北欧諸国でゲルマン民族が「冬至祭」を
クリスマスと混同して出来たと言われている。
イラン発祥のミドラ教では、今も冬至祭儀を行う所がある。
冬至の食べ物
先ずは冬至南瓜で、煮物、スープ、天婦羅、南瓜汁粉等を食す。
小豆粥は、中国では冬至の際に小豆粥を食べる風習があった。
日本では正月の七草粥の代りに小豆粥に餅を入れて食べる所も
ある。亦、1月15日の小正月の朝に小豆粥を食べる。
地方によっては、陰暦の11月23日(陽暦の12月22日)に
大師講が行われ、その際に小豆粥が振る舞われる。
いとこ煮を食べる風習もある。いとこ煮は日本各地に伝わる郷土
料理である。
これを食べる時期は報恩講(11月21~28日、宗派により若
干違う)が行われる際に小豆粥を振る舞う。
いとこ煮の由来は、材料を煮えにくい物から「追い追い」入れて
炊くのを「甥甥」(従兄)とかけた。亦、小豆と味噌(大豆)を
材料にする(大豆のいとこ)。
いとこ煮は各地に様々あるが、愛知県には甘藷芋と小豆の煮もの
がある。これに里芋や大根などを入れ味噌で煮込んだもの等が、
全国各地のその地方の冬の野菜を味噌仕立てで煮込むいとこ煮が
存在する。
今日の1句
香り来し柚子湯に浸し髪洗ふ ヤギ爺
(洗うと言っても、地が透けるような髪を労わりつ、、)