令和3年12月14日(火)
冬木立 : 冬木、寒木
冬枯れの木で、常緑樹もいうが葉が落ちた木の方が「冬木」
の感がある。 「寒木」はさらに語感が強まる。
俳諧歳時記栞草の中に「夏木立は茂りたるをいひ、冬木立は
葉の脱落したるさまなどをいふべし」と在る様に、立ち並ん
で葉の落ちる寒々とした冬木の群れをいう。
寒林のような広がりのある冬木の群れでもなく、冬木の様に
一本か数本のものでもない。道沿いに立ち並んだり、一塊を
なした枝の間に空が透けて見えるような木立の群れをいう。
目の前の公園の樹木も一気に葉を落とし、裸木となった。
裸木が日に照らされ寒々として、子等の声も途絶えて、、、、、
街路樹も次々に葉を落とし、向こう側の建物の見通しが良くなった。
そろそろ冬支度、年用意の時期がやって来た。
急いで賀状を書かねばならない、、、、重い腰をあげる。
今日の1句(俳人の名句)
斧入れて香におどろくや冬木立 与謝 蕪村
「一見枯れたように見える冬木の命を詠みとった句」
と、俳人の鈴木貞雄さんが鑑賞されている。
(新日本大歳時記:冬木立より、引用した)
※ 斧:おの、木を伐りまたは割るのに用いる道具。