遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

冬木立

2021-12-14 16:23:43 | 日記

令和3年12月14日(火)

冬木立 : 冬木、寒木

冬枯れの木で、常緑樹もいうが葉が落ちた木の方が「冬木」

の感がある。 「寒木」はさらに語感が強まる。

俳諧歳時記栞草の中に「夏木立は茂りたるをいひ、冬木立は

葉の脱落したるさまなどをいふべし」と在る様に、立ち並ん

で葉の落ちる寒々とした冬木の群れをいう。

寒林のような広がりのある冬木の群れでもなく、冬木の様に

一本か数本のものでもない。道沿いに立ち並んだり、一塊を

なした枝の間に空が透けて見えるような木立の群れをいう。

目の前の公園の樹木も一気に葉を落とし、裸木となった。

裸木が日に照らされ寒々として、子等の声も途絶えて、、、、、

街路樹も次々に葉を落とし、向こう側の建物の見通しが良くなった。

そろそろ冬支度、年用意の時期がやって来た。

急いで賀状を書かねばならない、、、、重い腰をあげる。

 

今日の1句(俳人の名句)

斧入れて香におどろくや冬木立   与謝 蕪村

「一見枯れたように見える冬木の命を詠みとった句」

と、俳人の鈴木貞雄さんが鑑賞されている。

(新日本大歳時記:冬木立より、引用した)

※ 斧:おの、木を伐りまたは割るのに用いる道具。