goo blog サービス終了のお知らせ 

フランス人観察記録

日本人から見て解ってきたフランス人の考え方、行動についての覚書

カテゴリーの説明

カテゴリーは居住地によって分けています

ソルボンヌの学食

2012年02月11日 | パリ13区

自転車泥棒対策に納得したのち、大学へ入って行った。

 

どうやら授業料値上げ問題があり、学生ストライキ中のようだ。

食堂のある建物の入り口では学生がピケを張っていた。

 

 

でも私達は問題なく中に入れたし、学生集会をしている大きな教室にも入り、後ろからノーフラッシュで写真を撮ることもできた。

 

 

学生たちは冷静に議論していたが、それだけに知的で強い力を秘めているように思った。

 

図書館もちらっと覗いたが、学生はストライキの中でも勉強はしていた。

 

 

それから「学食」連れてもらった。

ここから一品選ぶとか、パンは食べ放題だとか教えてもらい、学生気分で食事した。

 

食べ物を盛りつけてくれる人も若い女性だった。

異色の私にもにっこりと愛想が良かった。

 

若い人向けにカロリーの高そうなものだったが、美味しく全部平らげた。

日本の学食に比べ、内容が良く価格は安いようだ。国からの補助があるとのこと。

 

 

 

 

フランスの大学の学食の初体験をして満足してから、彼の家に連れて行ってもらった。

日本人の彼等の娘さんたちにも会って挨拶し、お茶を頂いた。

これは彼の住むアパルトマンの中庭の空間

 

 

これは彼のアパルトマンの中のらせん階段 曲線的で優しく美しい

 

 

休憩ののち家を辞して近くのゴブラン織りの博物館へ行った。

その途中、火事だったらしいアパルトマンを見た。

珍しいのでこれもパチリ

 

 

その前でここまで案内してくれた彼にお礼を言って、いずれまた日本で会いましょうと別れた。

 

しかし博物館の見学は入館時間が決められており、相当待ち時間があることが分かったのであきらめた。

 

 

そこから来た時と同じように歩いて街を見学しながら、セーヌ川付近まで帰ることにした。

来る時、問題なく来れたので少し自信がついていたのだが、あにはからんや迷子になる。

その話は次にする。

 

 このボタンをぽちっとお願いします☞ にほんブログ村 旅行ブログ フランス旅行へ


自転車を盗まれないコツは?

2012年02月07日 | パリ13区

ハイソなカップルとのディナーも夫妻の如才なさに助けられ、肩の凝らないものになり楽しかった。

 

私達のいたレストランの向かいにコントワールと言うレストランがあったが、夫妻の話ではここは有名でなかなか予約がとれないそうだ。そこで写真だけでもと撮ったが、暗くてよく写らなかった。

 

 

楽しい食事と語らいののち夫妻にお礼を述べ、いつかの再会を約して別れた。

レストランの前からタクシーに乗り、そのままミッシェルさんの家に帰った。

 

翌日は、日本人の奥さんと結婚している日本語が達者なムッシュに会いに出かけた。彼はグランゼコールの先生でインテリだが、日本では京都の街を普段着のまま自転車で走り回るというこれまた個性的な人だ。

 

彼はよく食べるが、美食家ではなく贅沢は言わない。京都でも骨董市で一緒に行った後、近くの食堂でのどんぶりで十分満足するくらいだ。

 

さてその日、彼の家の近くの待ち合わせ場所に行くため、メトロに乗り市役所前で降り、見物方々ゆっくり歩いて行った。ノートルダム寺院にも一応の敬意を表した。

 

 

 

 

 

 

セーヌ川を渡り、「カルチェ・ラタン」と呼ばれるソルボンヌ大学の町を通り抜け、パンテオンを見上げたりしながら13区の方へ歩いた。

 

 

 

 

 

 

 

地図とにらめっこしながら歩き、無事打ち合わせの場所にたどり着き待っていたら、間もなく「お待たせー」とやっぱり自転車でやってきた。例の普段着である。

 

そこから彼の家に行くのであるが、途中水道工事の車が止まっており、工事関係の人がいた。その人と何やら彼は話している。

 

後で聞くと彼の友人の家の水道に不具合があり、修理を頼んでいるのだがなかなか来てくれないので困っているのだそうだ。つまりどうしたら早く来てくれるのかと言うことを聞いていたようだ。

 

日本じゃこんなことは考えられない。呼べばすぐ来てくれるはずだが、フランス(少なくともパリ)では、こんなことも思うようにはいかないらしい。

そこがフランスらしいと言えば、いかにもフランスらしい。

 

大学に入る前に彼は道にある自転車置き場に、自転車を停めた。

 

 

勿論鍵をかけたが、パリのことである、盗まれることには十分警戒しなければならない。

彼が言うには「盗まれないためにはコツがある。」

 

それは何だと聞くと、彼曰く、「それは盗まれそうな自転車の横に停めることだ。」

なるほど。

 

 このボタンをぽちっとお願いします☞ にほんブログ村 旅行ブログ フランス旅行へ

 


身軽になって高野山へ行けたわ♪

2011年12月23日 | パリ13区

さて、この年の夏は、若いフランス人を多く、迎えることになった。

そのトップを切ってやってきたのが、一人旅の彼女だった。

 

大きなキャリーを引いた彼女は、JR奈良駅に着いた。

一人旅で、日本を旅しているのだった。

JR奈良駅からだと、歩いて15分はかかるので、8月初めとあって、申し訳ないくらいだった。

もちろん半分キャリーを引くのを手伝ったが、途中から彼女の手の力が抜けているのが解ったほどだ。

 

彼女は一人旅をしている割には、依存心が強いところがあり、大きな体だが、上手に甘えてくるタイプだった。

暑いせいもあり、出かけるのも昼過ぎくらいからだったり、出かけてもあっという間に帰って来ては、うちの中でゆっくりしていた。

 

夕食後に一緒にした、お習字や折り紙はとても喜んで特にお習字が気に入り、お土産にお習字セットを買いたいと言っていた。

 

彼女はどちらかと言うと、おとなしいタイプのフランス人で、印象に残ったことと言えば、奈良の滞在の後、高野山の宿坊で二泊すると言っていたことだ。

その後東京に戻り、帰国の途に就く予定だったが、「大きなキャリーをひいて高野山へ行けるか?」と心配そうだったので、ある提案をした。

高野山と言えばケーブルカーに乗らないといけないので、大きなキャリーはスペース分だけでも邪魔になる。

 

「日本には宅配便と言う方法があり、ほぼ確実に荷物を届けてくれる。もしあなたが同意するなら、高野山へは必要な分だけ持って行き、残りは東京のホテルに宅配すればフロントで預かってもらえる。」と説明した。

彼女は値段を確認し、家に引き取りに来てもらい送ってもらいたいと言った。

 

 

東京で、荷物を受け取った彼女からのメールは、ほんとうに驚きと嬉しさでいっぱいだった。

「あなたのおかげで身軽に高野山に行けた。高野山でもちょうどお盆で神秘的で敬虔な気持ちになり、とてもよかった。どれほど感謝したらいいだろう!!」

 

時々大きな荷物の人には勧めてみることもあるが、利用したのはこの彼女とあともう一人だけである。

特に旅行時の荷物の軽減で、宅配便のシステムをもっと外国の人にも知ってもらいたいと思うのは私だけではないだろう。

 

このボタンをぽちっとお願いします⇒ にほんブログ村 旅行ブログ フランス旅行へ

 

 

 

 

 

 


親日家シラクのライバル

2011年06月24日 | パリ13区

私のフランス人の友人の中で、日本人から紹介されたと言うのは、かなりまれである。

そして日仏カップルも二組しか知らない。

 

その人は日本人の友人によって紹介されたムッシュである。

彼は来日40回を超える日本好きである。(シラクといい勝負?)

しかもそのほとんどは一人旅で、ホテルに泊まることはまれで、いわば私のフランス人バージョンのように日本の友人宅をはしごして過ごしている。

                                             

 

奥さんは関東圏の出身らしいが、彼は京都には必ず立ち寄る。

東京や京都大阪の町の中の移動は、もっぱら自転車である。

行ったことがない都道府県は、沖縄県だけと言うから私より日本を知っている。

 

もちろん日本語も堪能だ。

物理学を専攻していたという彼はグランゼコールの出身で、高校の物理の教師であったが、今は退職し自由の身となり、来日回数もさらに増えた。

在職中はバカロレアと言う大学入試判定試験の面接試験も担当していた。

 

しかし、この人はとにかく服装にこだわらない。こんなフランス人は珍しい。

何と上下ジャージスタイルで日本中移動する。(パリで会った時もそうだった)

まだ夏に会ったことはないが、夏はどんないでたちなのか興味がある。

 

食べるものもには全く贅沢をは言わず、リーズナブルなもので平気である。

彼によると日本食も何でも食べるそうで、「ゴキブリ以外は何でも食べます」といつも答える。

 

何が好きかと言うと、骨董だ。

いつだったか我が家に来た時は、その日骨董市で買ったばかりの火鉢や内裏雛とお

雛様、小さい欄間をバッグに入れて提げてきた。

                    

なかなかいいものばかりだった。

朝早く行ったらこんな掘り出し物を手に入れることが出来るようだ。

ただパリに帰ると、残念ながら日本人の奥さんを始め誰も関心がなく、自宅とは別の小さな物置き場を借りていてそこに収納しているとのことだった。

 

また使用済みの電車のカードや日本らしい絵や写真が載ったチラシなども集めているので、私も協力してある程度溜まったら彼にプレゼントしているのである。

 

お金をかけずに旅行する方法を彼からも学んだ。

私の旅行スタイルと違ってカメラを持たない主義の彼は、心と目にその情景をしっかりと焼き付けるかのように静かに眺めている。

 

大忙しの日本人の団体旅行では、目的地に着くとカメラでパチリ、パチリと撮り、実物はよく見ないで、さっさと行ってしまうと別の親日家のムッシュが笑って言ったことがある。 

 

その親日家のムッシュが東大寺に来て大仏殿を訪れ、大仏様を拝んだ後、中門のところまで帰ってきた時、もう一度よく見ておこうと大仏殿をゆっくり振り返り眺めていたのを覚えている。

 

写真を撮って後で眺めて楽しむのもそれはそれでいいことなのだが、写真を撮れば安心してしまい、本物を目に焼き付けるのを忘れてしまうのももったいないことだ

運動会のムービーも然りである。

せっかくの大切な子供の一瞬がファインダー越しというのは残念でならないのは経験済みである。

 

幾人か友人だけでなくフランス人の多くが、日本人のその習性に気がついているらしい。

「目でしっかり見なくてどうするんだ」という指摘は、彼らの「生き方」にさえつながっているような深いことに思える。

 

 

 

 


ランキング

人気ブログランキングへ 人気ブログランキングへ ランキングに参加しています。 よろしければ、クリックお願いします

レシピ