フランス人観察記録

日本人から見て解ってきたフランス人の考え方、行動についての覚書

身軽になって高野山へ行けたわ♪

2011年12月23日 | パリ13区

さて、この年の夏は、若いフランス人を多く、迎えることになった。

そのトップを切ってやってきたのが、一人旅の彼女だった。

 

大きなキャリーを引いた彼女は、JR奈良駅に着いた。

一人旅で、日本を旅しているのだった。

JR奈良駅からだと、歩いて15分はかかるので、8月初めとあって、申し訳ないくらいだった。

もちろん半分キャリーを引くのを手伝ったが、途中から彼女の手の力が抜けているのが解ったほどだ。

 

彼女は一人旅をしている割には、依存心が強いところがあり、大きな体だが、上手に甘えてくるタイプだった。

暑いせいもあり、出かけるのも昼過ぎくらいからだったり、出かけてもあっという間に帰って来ては、うちの中でゆっくりしていた。

 

夕食後に一緒にした、お習字や折り紙はとても喜んで特にお習字が気に入り、お土産にお習字セットを買いたいと言っていた。

 

彼女はどちらかと言うと、おとなしいタイプのフランス人で、印象に残ったことと言えば、奈良の滞在の後、高野山の宿坊で二泊すると言っていたことだ。

その後東京に戻り、帰国の途に就く予定だったが、「大きなキャリーをひいて高野山へ行けるか?」と心配そうだったので、ある提案をした。

高野山と言えばケーブルカーに乗らないといけないので、大きなキャリーはスペース分だけでも邪魔になる。

 

「日本には宅配便と言う方法があり、ほぼ確実に荷物を届けてくれる。もしあなたが同意するなら、高野山へは必要な分だけ持って行き、残りは東京のホテルに宅配すればフロントで預かってもらえる。」と説明した。

彼女は値段を確認し、家に引き取りに来てもらい送ってもらいたいと言った。

 

 

東京で、荷物を受け取った彼女からのメールは、ほんとうに驚きと嬉しさでいっぱいだった。

「あなたのおかげで身軽に高野山に行けた。高野山でもちょうどお盆で神秘的で敬虔な気持ちになり、とてもよかった。どれほど感謝したらいいだろう!!」

 

時々大きな荷物の人には勧めてみることもあるが、利用したのはこの彼女とあともう一人だけである。

特に旅行時の荷物の軽減で、宅配便のシステムをもっと外国の人にも知ってもらいたいと思うのは私だけではないだろう。

 

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