日々の逃避

ある大学教員の単なる独り言です。
バイオマテリアルとか高分子とかを研究している・・・かも。

なつかしい。

2015年09月15日 | 日常

午前。バイオマテリアル学会(11/9・10、京都)の出張書類一式を黙々と作ってみた。自分を含めて12人分。出張書類は、学生さん本人たちに書類書きを完全に任せてしまう手もある。でも、書類の備考欄に予算の支出元の研究費(学生によって異なる)を書く必要があったり、いろいろと細かく調整する部分もあるので、結局自分で作った方が確実になる。そんな考えから、研究室立ち上げ以来、学生さんたちの出張書類一式をいつも自分一人で作ってきた。でも12人分にもなってくると、こういう単純作業の時だけは秘書さんが欲しくなる。。。

昼。おにぎり専門店で買ってきたおにぎりを食べてみた。鼻血再発の危険がまだ高いので、今週は血圧が上がらないようにしたい。その店のホームページで、おにぎりの成分表示(塩分)を見てみた。

今まで42年間生きてきて、「塩分をとりすぎないようにしよう」と漠然と心がけてはいたけれど、具体的な数値として塩分量は考えたことはなかったなぁ。もともと、ラーメンとかのスープはほとんど飲まないようにしたり、なるべく薄味の物を食べるように心がけて生きてきた (濃いめの味付けはそんなに好きではないし)。そんな「なんとなく塩分をとりすぎない」暮らし方で充分だったし、実際、今まで血圧の検査では引っかかったことがなかった。でも先週、鼻血が大量に出たときに病院で測定してみたら、なぜか血圧が(自分が認識している)通常の値より20mmHgほど高かった。1~2週間ぐらいは少しの血圧上昇でも鼻血再発の危険があるらしいので、特に先週と今週は「自分が食べる物に含まれる塩分」がすごく気になっている。

それにしても、世の中には、血圧を下げると言われている食材はいろいろあるんだなぁ・・・今までまったく気にしたことなかった。その作用機序もいろいろだ。調べていくうちに、血圧を上げる作用がある「アンジオテンシン」という物質の変換酵素を阻害する食材もあった。

おぉ。

アンジオテンシン変換酵素(angiotensin-converting enzyme、略してACE)の阻害効果!

ACE!

実は自分は、学生時代の2年間ほど(M1~M2)、血圧降下作用を示す「ACE阻害ペプチド」を合成していたのだ。あの頃は、抗がん作用を示すペプチドなんかも合成していたな。ちなみに、「合成」と言っても、どっちも「化学合成」ではなくて「酵素合成」。thermolysin、α-chymotripsin、papain等のタンパク質加水分解酵素(プロテアーゼ)の活性や機能を制御して、酵素の力でいろいろな生理活性ペプチドを合成していた。

ACEかぁ・・・なつかしい。。。なんだか急に、修士論文の内容を思い出してきた。

午後。いろいろな書類の山と格闘。。。なんだか、どれも意味がほとんどない提出書類に見えてくる。。。まぁ、実際のところ本当に馬鹿らしい書類なんだけど。

なんだかあっという間に一日が終わった。

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