日々の逃避

ある大学教員の単なる独り言です。
バイオマテリアルとか高分子とかを研究している・・・かも。

授業評価アンケート

2015年03月16日 | 日常

自分が担当した生物化学系の講義について、学生さんたちによる「授業評価アンケート」の集計結果が届いた。全部で16個の評価項目がある(各5点満点)。そのうち、15項目で4点を越えていた。主な項目の今年度の結果はこんな(↓)感じだった。

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<教員の授業に対する意欲を感じた>
  4.72点 (学部平均:3.98点、学科平均:4.09点)

<授業内容に興味・関心をもてた>
  4.94点 (学部平均:3.80点、学科平均:3.92点)

<授業内容はよく理解できた>
  4.39点 (学部平均:3.66点、学科平均:3.79点)

<この授業に積極的に取り組んだ>
  4.33点 (学部平均:3.66点、学科平均:3.82点)

<授業のレベルは適切であった>
  4.58点 (学部平均:3.72点、学科平均:3.87点)

<声は明瞭でよく聞こえた>
  4.58点 (学部平均:3.82点、学科平均:3.95点)
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自分が特に重視しているのが、最初の2つだ。「教員の授業に対する意欲を感じた」「授業内容に興味・関心をもてた」・・・この2つの項目だけは高得点を取り続けたい。毎年どっちの項目も4.5~4.7点なので、今回も両方ともほぼ例年通りだ。特に、今回は「授業内容に興味・関心をもてた」が4.94点だった。4.9点を越えた項目は初めてかも。

15項目のうち、「4点を越えなかった1項目」というのは何かというと ・・・ それは「授業外の学習時間」という項目だ。この項目の自分の点数は2.53点だった(学部平均:2.85点、学科平均:2.87点)。これは、「5点:2時間以上、4点:1~2時間、3点:30分~1時間、2点:30分未満、1点:しなかった」という評価基準らしくて、この項目については自分の授業は毎年2.5~3.0点ぐらいだ。

でも極端な話をすると、この項目は1点でもいいや、と毎年思っている。生物化学は、計算への習熟や、深い洞察力・考察力が必要となるような講義ではない。すっきりとした明確なシナリオに基づいて話せば、予習復習の時間が少なくても十分に理解・習得できるはずだ。確かに、文科省の大学設置基準の第21条によると、「1単位=45時間の学修を必要とする内容」だ。つまり、自分の講義(2単位)だと「15週で90時間(予習・授業そのもの・復習のトータルで)の学修が必要」というのが正しい解釈だし、学生さんたちもそれぐらい勉強しなきゃダメだよというのも正しい。でもそれをわかった上で、やっぱりこの項目で高得点はいらないなぁ・・・と思う。

来年度も講義がんばります。

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