たそがれ縁側日記

ボケ老人の独り言

どうした藍ちゃん

2006-05-14 10:33:58 | Weblog
 先々週は優勝目前にして思わぬダブルボギーを叩き5位に終わってしまった宮里藍選手。先週は休養し、今週のミケロブ・ウルトラ・オープンに、今度こそはと出場し、第1ラウンドは4アンダー、2ボギーの2アンダー、69で首位に3打差の7位と好発進した。しかし、第2ラウンド77と崩れ、通算4オーバー、146の72位で今季初めて予選落ちしてしまった。前日の絶好調から一転、まさかの予選落ちには驚いた。
 気の早いファンとしてはどうしても優勝を期待してしまうが、本人にとってみれば今季から初めて米ツアーに本格参戦したばかりで、精神的重圧もあり、持てる力が十分に発揮できないのも無理はない。今季は気長に待ち、秋頃にどんな結果を出すか楽しみにしていよう。

がんばれ!松井

2006-05-13 09:31:45 | Weblog
 ヤンキースの松井選手がレッドソックス戦で1回の守備で左手首を骨折する重傷を負った。直ちに入院し手術した。手術は成功したとのことで先ずは安心だが、せっかくここまで続いてきた連続出場が1768試合でストップしてしまった。頑健な体とすばらしい運動神経で定評のある松井選手だが運には勝てない。完治し試合に出場できるまでには最短で3か月はかかるようだが、こうなった以上は焦らず完全に治るまで十分養生してもらいたいが、責任感の強い松井選手の心中は察するに余りある。
 生存競争の激しい大リーガーの中で、今回のアクシデントが災いしなければいいがと願うばかりである。ニューヨークからの報道ではヤンキースのファンも心配し、しばらく松井選手の活躍が見られないのを残念がっている。トーリ監督は松井選手のヤンキースでの活躍を高く評価しており、時間がかかっても完全に治した上で復帰することを期待しているとコメントしている。

年寄りの炉辺談義

2006-05-11 21:33:48 | Weblog
 定年退職した年金生活の仲間が、いつもの喫茶店に集まり、定例の炉辺談義を始めた。統計上は10年以内にその半数はこの世からいなくなることになるが、今のところはお互い元気なので、そんなことは他人事としか考えていない。
話題といえば、おのずと互いの近況、知り合いの消息、病気、介護、年金、マスコミ報道などに関する事柄になる。そんな話題が行ったり来たりしながら続く。誰かが亡くなったことが話題となれば、どんな病気で亡くなったのかに関心が集まり、脳溢血だと聞けば、高血圧症の者は不安げになり、そうでない者は平静でいるが、「そうか、あいつも逝ったか」と悔やむ気持ちは同じだ。
 話は発展し、もし寝たきりになったらどうするかに移る。ある者は子どもに面倒をみさせるというが、大半は特養(特別養護老人ホーム)へ入りたいという。妻に介護させ共倒れになってしまうとかえって悲劇だからだ。離れた場所で家庭を持っている息子や娘を当てにするのも難しい。
 話題は深刻だが、軽い冗談を交えながら会話が交わされ、暗さはない。きりのいいところで打ち上げ、今日はお開きとする。

多すぎるNHKのチャンネル数

2006-05-10 10:22:15 | Weblog
 NHKの改革論議でテレビのチャンネル数の多いことが問題となっている。現在NHKテレビ放送は、総合、教育、衛星第一、衛星第二、ハイビジョンの5チャンネルを有している。これらのチャンネルごとの番組を見ると、同じ日に重複して放送している番組がかなりある。昨日(9日)の番組では、米大リーグ・レビルレイズ×マリナーズ戦を衛星第一とハイビジョンで同じ時間帯で中継放送。大相撲夏場所を総合、衛星第二、ハイビジョンで生中継。ドラマ純情きらりを総合、衛星第二、ハイビジョンでほぼ同じ時間帯に放送。街道てくてく旅を衛星第二とハイビジョンで放送などがある。
 NHKは公共放送が使命であることから、ドラマやバラエティー番組などはできるだけ民間放送に任せ、報道、教育、教養、文化に重点を置くべきで、現在のチャンネル数は多すぎるような気がしてならない。受信料を払っている視聴者はあらゆる階層に広がっており、NHKとしてはそれら全体の好みや要望に応えなければならない立場にあるが、それにしても現在所有している5つのチャンネルの番組を見る限り無駄が多いと思われる。また、チャンネルを埋めるために多くの番組の作成に追われ、多額の経費を使うのであれば本末転倒といわざるを得ない。

メタボリック症候群

2006-05-09 17:47:02 | Weblog
 いろいろな症候群が出てくるものだ。内臓に蓄積した脂肪が一因となって高脂血症、高血圧、高血糖などを重複して発症した状態をメタボリック症候群というのだそうだ。腹囲(へそ周り)が男85㎝、女性90㎝以上の人で高脂血症、高血圧症、高血糖の三つの症状のうち二つ以上に該当する場合は有病者、一つ該当する場合は予備軍とされる。有病者やその予備軍は心筋梗塞や脳卒中などに進行する危険性が高くなる。
 調査の結果、有病者とその予備軍の合計は男性の場合45.6%、女性は16.7%あり、男性の場合40-74歳の中高年に限ると2人に1人、女性は5人に1人がメタボリック症候群になっていることになる。
 バンドの穴が一つ伸びると寿命が1年縮むなどといわれるが、肥満は健康に悪影響をもたらす。そうならないためには誰もが知っている、適度な運動、十分な睡眠、規則正しい生活、甘い食べ物を控えめにする、塩分を控えめにする、油濃い食べ物を控えめにするなどだ。しかしこれが仕事の関係もありなかなか実行できないのが現状だ。出来る範囲内で努力するしかないか。

SLと沿線住民

2006-05-08 16:15:28 | Weblog
 江戸時代に建てられた武家屋敷、商家などが当時の面影まま残っており、それを観に多くの観光客が訪れるところが全国各地にある。地元自治体も所有者に何がしかの補助を出してその保存に力を入れている。観光客は街道に沿って建ち並ぶ屋敷群を眺めながら落ち着いた雰囲気に浸る。中には屋敷の庭や家の内部を開放している屋敷もあり、観光客にとっては往時が偲ばれ大変勉強になる。しかし屋敷の所有者や居住者は大変な苦労があるようだ。家屋が現代の生活様式に合わず、それだからといって保存上勝手に改造ができないため、かなりの不便を強いられる。
 今朝の中日新聞の報道によると、三重県の町でSLを走らそうとする町おこしグループと、それに反対する地元グループとが対立しているという。反対の理由としてはSLを走らすことによる危険性や煙や煤を撒き散らすことなどのようである。駅構内に展示するだけにせよとのことだ。鉄道ファンにとってはSLが走るのは魅力だが、沿線住民にとっては問題が多い。調和点を見出すのは難しい。

消えるローカル線

2006-05-07 09:12:37 | Weblog
 原油の高騰でガソリン価格も随分高くなってきたが、この連休、高速道路や行楽地における車の混雑ぶりは相変わらずである。今や車の便宜性が日常生活にしみ込んでいて、車と日常生活は切り離せない関係になっている。どこへ行くにも車で出かけ、公共交通機関を利用する機会が少なくなっている。利用者の減少から赤字が累積し、やむを得ず廃線にしたローカル線は全国でかなりの数にのぼっている。通勤や通学で朝夕利用するが、その他の時間帯は若干のお年寄りが乗ってはいるもののほぼガラガラで走っているローカル線を維持するのは採算上難しい。しかし存続困難から廃線が打ち出されると、必ず沿線住民から反対の声が上がる。地元自治体も何とか維持したいと補助金を支出し、交通機関利用のキャンペーンをしたりするがはかばかしい効果はない。
 地球温暖化問題、石油資源問題などが地球の将来にとって大きな課題となっているが、個人の段階では切実感がない。個人の意識が改革され、それに行動が伴うようになるのは石油の枯渇が目前に迫るまで待たなければならないのか。

藤の花

2006-05-06 09:07:46 | Weblog
 津島市天王川公園の藤を観る。初夏を思わせる陽気のなか大勢の人で賑っていた。
 津島市は平安時代に「藤波の里」と呼ばれ、古来、藤の景勝地として有名なところだ。9種類134本の藤が植えられ、面積4550平方メートルの見事な藤棚が長い回廊状に連なっている。
 今が一番の見頃で、辺り一体は甘い花の香りが漂っている。藤棚の下は見物客の群れがゆっくりと流れ、その周辺には屋台が出て、ここでも大勢の人が食べたり飲んだりして藤を眺めている。混雑する観光地と異なりここではゆったりとした時間が流れていた。

高齢者とコンビニ

2006-05-05 09:26:03 | Weblog
 近年、郊外に大駐車場を備えた大規模スーパーが進出し、そのため、お客をとられた町の商店街がどんどんさびれて行き、店じまいをしてシャッターを降ろしたままの店舗が目立つようになった。商店街にはもう昔の活気は戻らないのか。
 現在のように車がなくては一日も過ごされないような車社会においては、どんな種類のお店でも駐車場がなくては商売にならない。車になれた人々はどんなに近くても車に乗っていきたがる。そうした車社会に適応して生まれたのが大駐車場を備えたスーパーマーケットだ。そこでは都心のデパートと同様どんな商品でも揃っている。最近はレストランや映画館まで備わっているものもある。お客は豊富な品揃えを見ながら買い物を楽しむことができる。一方、昔からの商店街にも生鮮食料品店、衣類雑貨店、金物店、文房具店、玩具店、喫茶店、理美容院といろいろなお店が揃っていた。また商店街は地域の情報交換の場でもあり、買い物と会話が一体となっていた。そこに不足しているのは駐車場だけだった。
 このことで現在特に問題となっているのは、車に乗れないお年寄り家庭が、商店街がなくなることで買い物することが難しくなってきていることだという。高齢者の増加に伴いこの問題はますます深刻になる。商店街の活性化は現状では極めて難しいが、最近いたるところにできているコンビニに高齢者向けの品揃いを充実させるなどして活用する手はないものか。

光と影

2006-05-04 09:33:23 | Weblog
 小泉政権も今年の9月で終わるというので、これまで5年間の総括が各紙でなされている。小泉政権の功罪、光と影がテーマだ。大胆な規制緩和と不良債権の解消を含む改革を推し進めることによりより、ようやく景気が回復されてきたが、その結果、勝ち組と負け組みを生み出し、格差が拡大したというのが大方の見方である。それは行き過ぎた市場原理主義によるものだと批判している。マスコミは中立的立場から、光と影のそれぞれの事例を公平に挙げて論評しているように見えるが、影の部分には結果として社会的弱者が多く含まれることになるので、論評も自ずと政権に対して批判的になる。
 先頃までは努力した者が相応に報われる社会の確立が叫ばれ、悪平等は国を衰退させるといわれてきた。英国にサッチャー首相が出て、それまでの国家依存体質と行過ぎた福祉制度のため疲弊した国家を、民間活力の導入で建て直したのを見て、日本も学ばねばならないと言われて来た。また、かつてのソ連も共産主義の下に悪平等がはびこり、人民の意欲が低下した結果、ソビエト連邦の崩壊につながった。中国は小平の主導した先富論のもとに、高所得化する沿岸部と内陸部の貧農との格差是正を後回しにして今日の経済力を築き上げた。
 光と影はつねにセットであり、影が小さくなることはあっても、影のなくなることはない。