たそがれ縁側日記

ボケ老人の独り言

高齢者とコンビニ

2006-05-05 09:26:03 | Weblog
 近年、郊外に大駐車場を備えた大規模スーパーが進出し、そのため、お客をとられた町の商店街がどんどんさびれて行き、店じまいをしてシャッターを降ろしたままの店舗が目立つようになった。商店街にはもう昔の活気は戻らないのか。
 現在のように車がなくては一日も過ごされないような車社会においては、どんな種類のお店でも駐車場がなくては商売にならない。車になれた人々はどんなに近くても車に乗っていきたがる。そうした車社会に適応して生まれたのが大駐車場を備えたスーパーマーケットだ。そこでは都心のデパートと同様どんな商品でも揃っている。最近はレストランや映画館まで備わっているものもある。お客は豊富な品揃えを見ながら買い物を楽しむことができる。一方、昔からの商店街にも生鮮食料品店、衣類雑貨店、金物店、文房具店、玩具店、喫茶店、理美容院といろいろなお店が揃っていた。また商店街は地域の情報交換の場でもあり、買い物と会話が一体となっていた。そこに不足しているのは駐車場だけだった。
 このことで現在特に問題となっているのは、車に乗れないお年寄り家庭が、商店街がなくなることで買い物することが難しくなってきていることだという。高齢者の増加に伴いこの問題はますます深刻になる。商店街の活性化は現状では極めて難しいが、最近いたるところにできているコンビニに高齢者向けの品揃いを充実させるなどして活用する手はないものか。