たそがれ縁側日記

ボケ老人の独り言

年寄りの炉辺談義

2006-05-11 21:33:48 | Weblog
 定年退職した年金生活の仲間が、いつもの喫茶店に集まり、定例の炉辺談義を始めた。統計上は10年以内にその半数はこの世からいなくなることになるが、今のところはお互い元気なので、そんなことは他人事としか考えていない。
話題といえば、おのずと互いの近況、知り合いの消息、病気、介護、年金、マスコミ報道などに関する事柄になる。そんな話題が行ったり来たりしながら続く。誰かが亡くなったことが話題となれば、どんな病気で亡くなったのかに関心が集まり、脳溢血だと聞けば、高血圧症の者は不安げになり、そうでない者は平静でいるが、「そうか、あいつも逝ったか」と悔やむ気持ちは同じだ。
 話は発展し、もし寝たきりになったらどうするかに移る。ある者は子どもに面倒をみさせるというが、大半は特養(特別養護老人ホーム)へ入りたいという。妻に介護させ共倒れになってしまうとかえって悲劇だからだ。離れた場所で家庭を持っている息子や娘を当てにするのも難しい。
 話題は深刻だが、軽い冗談を交えながら会話が交わされ、暗さはない。きりのいいところで打ち上げ、今日はお開きとする。


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