たそがれ縁側日記

ボケ老人の独り言

先祖返り

2008-09-16 09:58:49 | Weblog
 報道によると、民主党の小沢代表が次回の選挙は現在の選挙区岩手から他へ移す考えがあるという。それも東京12区から出馬する可能性もあるというものだ。民主党の鳩山幹事長も「ありうることだ」と認めているようで、東京12区から出ることについても「公明党との距離次第だ」と微妙な発言をしている。
 昔の自民党では、党内の派閥勢力拡大のため、新議員に対し派閥の領袖が自分の派閥へ入ることを勧誘し、それを断ろうものなら次回の選挙では強力な対抗馬を立てると脅すなど辛らつな手段がとられたことがあった。それも中選挙区であったからできたことであり、現在では不可能なことだ。対抗馬を立てるといえば、先の選挙で小泉首相が郵政民営化に反対する候補者に対し、賛成する候補者をぶつける、いわゆる刺客を立てたことで有名だ。しかしこれは郵政民営化に対する明確な判断を有権者に求めたもので、派閥の勢力拡大とは異なる。
 東京12区といえば公明党太田代表の選挙区だ。民主党の小沢代表がここから出馬するの可能性を示すのは、公明党を牽制して自民党との連携継続を思いとどまらせようとする作戦か。しかしそれは小沢代表が東京12区から出馬すれば必ず当選するという前提があってのことだ。相手も党を上げて必死になって応戦するに違いないからそう簡単にことは運ばない。やはり単なる牽制か。
 いずれにせよ国民の関心が自民党の総裁選挙に集まり、民主党の動きが霞んでいるこの時期に、なんとか国民の関心を民主党にも向けさせたいとする気持ちだけは十分伝わってくる。

カタログ販売

2008-09-07 16:06:36 | Weblog
 福田総理が辞任を表明し政局は一気に流動化した。自民党では後継総裁を選出する準備が始まり、現在のところ数多くの候補予定者が乱立している。民主党の代表者選挙のように候補者一人に絞られているのに比べればこのほうがオープンで活気に溢れている。
 自民党総裁が決まり、新内閣が誕生すると新しい総理の手で早晩解散になると予想されている。総選挙では自民党と民主党との激しい選挙戦とになる。世論調査で は両党の支持率はほぼ拮抗しているようだ。従って民主党が政権を握る可能性は大いにある。
 民主党は次期政権を目指す政党として多彩なビジョンをアピールしてきている。国民生活に力点をおいて、年金・高齢者医療問題の解決、農業所得の保障、所得格差の是正、正規雇用の拡大、所得配分の向上等々の政策を華々しく打ち出している。しかし実績は未知数である。果たしてわが国のおかれた国際環境の中でマニフェストどおりの政策が実施できるかどうか。
 通販などがダイレクトメールで送りつけてくるカタログを見ると美しい写真と共にその製品が如何に優れているかを魅力的に説明してあり、思わず買いたくなる衝動にかられる。しかし実際に手にとって見たり、使ってみたりしてがっかりさせられることもある。通販の場合は条件によって返品が可能であるが、政治はそうはいかない。両党の政策をしっかり検証し、見極めて投票することが今回は特に必須だ。