赤坂に建設された議員宿舎が問題になっている。特等地に建つ1室80㎡のマンションの家賃は、通常価格なら月50万円はするが、議員宿舎の場合は9万円となっていることについて批判の声が渦巻いている。その理由とするところは、そもそも税金から高い報酬を得ている議員にその上こんなに豪華な宿舎を安く提供する必要があるのか、という感情論だ。議員は議員で有権者の反発を恐れて入居をためらっているため、新設の議員宿舎は今のところがら空きの状態だという。中には質素なアパートに入居し粗末な夕食を食べているところをテレビに撮らせるパフォーマンスを演じている議員もいる。
議員に対する国民感情の中には「我々有権者が投票してやったから議員になったのだ。だから議員は我々の下僕だ。」という感情がある。昔は1票を投じる代償として一杯飲ませよなどと言う乱暴な話もあったが今ではそれはできない。その代わり就職の世話、行政への口利き、仕事を回せ、入札に便宜を図れなどの要求から地域の道路や施設の建設要求まで数限りない。従って議員は地元要望に追われて金帰月来の忙しい毎日だ。地元への利益誘導も、有権者あっての議員だから仕方ないとは言え、こんなことでは肝心の国のあるべき姿、国の行く末について論じている暇がない。
こんな風潮が起こるのは有権者に非があるのか、それとも議員に非があるのか。投票は国家の経営を委ねる行為である。有権者は、票を入れる候補者に信頼と尊敬を抱いていなければならない。見下しとへつらいの関係からは良いものは何も生まれない。
議員に対する国民感情の中には「我々有権者が投票してやったから議員になったのだ。だから議員は我々の下僕だ。」という感情がある。昔は1票を投じる代償として一杯飲ませよなどと言う乱暴な話もあったが今ではそれはできない。その代わり就職の世話、行政への口利き、仕事を回せ、入札に便宜を図れなどの要求から地域の道路や施設の建設要求まで数限りない。従って議員は地元要望に追われて金帰月来の忙しい毎日だ。地元への利益誘導も、有権者あっての議員だから仕方ないとは言え、こんなことでは肝心の国のあるべき姿、国の行く末について論じている暇がない。
こんな風潮が起こるのは有権者に非があるのか、それとも議員に非があるのか。投票は国家の経営を委ねる行為である。有権者は、票を入れる候補者に信頼と尊敬を抱いていなければならない。見下しとへつらいの関係からは良いものは何も生まれない。