戸塚ヨットスクール事件で、傷害致死や監禁致死などの罪に問われ、懲役6年の判決を受けた戸塚宏校長が刑期を終えて出所した。事件の起きた1980-1982年当時、ヨットスクールでのスパルタ指導が教育かどうかで世論が分かれた。ヨットスクールでは、登校拒否や家庭内暴力などでわが子の扱いに窮した保護者から教育を依託された子ども達が、戸塚校長以下スタッフのスパルタ指導の下にヨットの操縦訓練を通じて心身の鍛錬をしていた。
不登校、学級崩壊、青少年犯罪などが深刻化する中、その原因は「厳しい指導がなされないから、わがままでひ弱な子どもになった」との主張が強くなされてきている。これに対し「社会の子どもパッシングで、子どもたちの心が良く分からないから、何か強い力にすがろうという発想で危険だ」(教育評論家の尾木直樹さんの話中日新聞)との意見もある。
学校教育法では体罰は明確に禁じられているが、家庭では親が厳しく時には体罰を交えながらしつけをするのは必要なことである。道徳的な善悪を小さい頃から教えることをしない家庭が多くなりつつあるような気がしてならないが、そのためにも小学校で道徳教育をしっかりやることが大事だと思う。これに対しては個人の尊厳を守る観点や、良心に立ち入る教育は思想統一につながるなどの観点から強い反対がある。しかし事件が起きるとその原因は政治や社会制度にあるとされることが多い。理念ばかりが対立して、その間に絶えることなく青少年による事件が発生している。
出所した戸塚宏校長は「体罰は教育です」と、ヨットスクールのスパルタ指導を「教育とは呼べない」と断罪した二審判決を批判し、「今の仕事を続けたい」と話しているという。
不登校、学級崩壊、青少年犯罪などが深刻化する中、その原因は「厳しい指導がなされないから、わがままでひ弱な子どもになった」との主張が強くなされてきている。これに対し「社会の子どもパッシングで、子どもたちの心が良く分からないから、何か強い力にすがろうという発想で危険だ」(教育評論家の尾木直樹さんの話中日新聞)との意見もある。
学校教育法では体罰は明確に禁じられているが、家庭では親が厳しく時には体罰を交えながらしつけをするのは必要なことである。道徳的な善悪を小さい頃から教えることをしない家庭が多くなりつつあるような気がしてならないが、そのためにも小学校で道徳教育をしっかりやることが大事だと思う。これに対しては個人の尊厳を守る観点や、良心に立ち入る教育は思想統一につながるなどの観点から強い反対がある。しかし事件が起きるとその原因は政治や社会制度にあるとされることが多い。理念ばかりが対立して、その間に絶えることなく青少年による事件が発生している。
出所した戸塚宏校長は「体罰は教育です」と、ヨットスクールのスパルタ指導を「教育とは呼べない」と断罪した二審判決を批判し、「今の仕事を続けたい」と話しているという。