たそがれ縁側日記

ボケ老人の独り言

河村ウォッチング

2009-06-20 08:31:37 | Weblog
 名古屋市議会の6月定例会が開会された。冒頭河村市長の市政運営に関する所信表明があった。
 以下要約すると
▲51万票を得た先の選挙では315kmを自転車で回り、多くの市民から「期待しとるでよ」との声をいただいた。これから4年間、マニフェストに掲げた政策を実現する。
▲従業員4名ほどの古紙屋を家業とする一家に生まれ、すさまじい価格競争の中を生き抜いてきた。税金を払う方が地獄の苦労で、税金で食っている方が楽をしているのは間違っている。このことを議員、公務員に嫌われても言い続けないといかん。
▲市長は庶民の代表である。私の給与を800万円とし、べらぼうな退職金も廃止する。これはどえりゃーことで寝ていても汗をかくような決断だった。
▲名古屋は庶民革命による「自立する市民の街」を精神的基柱とする。信長は庶民革命で貴族社会から武士の時代を切り拓いた。
▲私の庶民革命は、市民税10%の減税、地域委員会の創設だ。これは日本最初で、日本中から注目されている。民間と同様、より良いもの(公共サービス)をより安く(減税して)提供しなければならない。
▲地域委員会の創設は地方分権と同様、住民自治による都市内分権の確立だ。最も「分権の進んだ街ナゴヤ」をつくる。
▲「日本減税発祥の地ナゴヤ」「民主主義発祥の地ナゴヤ」「どえらけにゃあ面白い街ナゴヤ」をつくる。

 以上は河村たかし氏が市長選の時から言い続けてきたことである。
演説の中で「どえりゃー」という言葉が度々でてくるのが「どえりゃあー」気になったが、全体的には衝撃的な言葉もなく原稿に従って淡々と述べた感じだ。
 しかし最重要課題の市民税減税条例案については、方針を述べただけで具体的な中身がないので、この定例会では(それが明確になるまで)条例案は先送りになる気配が濃厚だ、減税も高額所得者は対象にしないと言ってきたが、それも公平性の見地からも困難なようだ。

河村ウォッチング

2009-06-06 08:21:14 | Weblog
 このところ河村市長は地元の民放をはじめとして数多く出演している。コメンテーターとしてというより、彼の公約である市民税10%減税を宣伝することが主な目的のようだ。品がない恥ずかしいなどの批判がある独特の名古屋弁で「日本一安い税金の街ナゴヤへ企業は移って来てちょう」とやっている。しかし現在の名古屋の魅力を売り込む姿勢は(名古屋めし以外)あまり見られない。
 市民税減税について、6月市会に提出する条例案には具体的な内容を盛り込むことはできないが、報道によれば10%減税とその財源確保の方策は示すようだ。ムダを徹底的に洗い出してその財源を捻出するというが、行き着くところは現行事務事業の廃止・削減・委託化しかないのではないか。
 河村市長は公約を実行するに当たり、意外と内部からの反発がなく、そればかりかその意を汲んでなんとか具体化しようとする幹部たちの健気な態度に目を細めているようだ。