花椿夕月の『雪*星*さざれ石』

日本映画ネタ、雑ネタなど

☆12月6日 映画「恋の十三夜」を見た

2020年12月06日 | この映画見ました

花椿です。

1949年(昭和24年)の松竹大船作品の「恋の十三夜」を見た。 

最近の俺は昭和20年代のメロ映画ばかり見ているが、今回の「恋の十三夜」はまさ

にメロ映画の王道と称しても良い作品だった。 


そもそも俺がこの作品の存在を知ったのは割と最近の話。 たまたまヤフオクで好き

な女優の月丘夢路を検索したら膨大な量のアイテムの中に「恋の十三夜」のVHSビデ

オを見つけたわけ。 


で、この初見の作品を調査したら月丘夢路と折原啓子が同時に池部良を好きになると

いう俺好みの話らしいと判明して見たくなったんだが、VHSじゃどうにもならない。

それでVHSのコピーガードキャンセラーを持っている知人の女流マニアに連絡してコ

ピーガードを除去した動画ファイルのみクラウドを通じて入手に成功した。


まず配役が良い。 主演の折原啓子は前にこのブログで書いたメロ映画の最高峰「恋

しかるらん」で竜崎一郎への愛一筋の女を演じた女優だし、月丘夢路は言うまでもな

く昭和の大女優だけども俺好みの熟女だよ。

(しかも広島生まれで学歴が広島県立第一高女は俺の母親と同じじゃん)


池部良も俺好みのスターで個人的には宝田明、山田真二、高橋貞二、竜崎一郎と池部

良の大ファンでございますね。 それと原作が北条誠ならば言う事なし。 まあ、こ

れだけ見たい要素がそろったら見ないわけにはいかないだろう。 動画ファイルを入

手してからすぐに見た。 


ストーリーは簡単。 元の宮様で京大生の池部良と舞子の折原啓子が思いを寄せ合っ

ていた。 しかし池部は貧乏学生でかねてより世話になっていた志村家の支援を受け

ていたため、志村家令嬢である月丘夢路との縁談を持ち込まれて困った立場になった。 

月丘も池部を愛しているのだ。


折原は事情を察していったんは池部をあきらめて、親がすすめる別のひいき筋の男の

求愛を受ける決心をした。 ところが月丘は池部の心が自分ではなくて折原にあると

知って潔く身を引いた。 池部は京都へ戻り折原と固く固く抱擁するのだった、、と

いう話。 


まさに京の町の愛染悲曲。 池部と折原の関係だけならハッピーエンドにパチパチっ

てところだろうが、月丘の立場では大悲恋物語である。 メロ映画に愛染と悲恋の両

方が描かれるのはたまにあるが、折原と月丘が同列の存在だから単純にパチパチとい

うわけにはいかない。 やっぱり愛染悲曲だな、この映画。 めちゃめちゃに感動し

たぜ。 折原啓子と霧島昇が唄う主題曲もまずまずだった。

(折原啓子の曲は「涙の舞扇」だったかな)


俺の評価はランクAA(ウルトラ級に面白い!)だね。 1949年(昭和24年)の

松竹大船作品。 モノクロ。 1時間28分。 なおデイリーモーションにこの作品

の動画がアップしてあるけど1時間弱の短縮版だった。 それと出演者に俺の好きな

高橋貞二の名を発見したけど、出演場面は不明。 わからなかった。

(まあ池部良の何人かの学友にいたのだろうと想像する)


■写真上

池部良と折原啓子。

■写真2番目

舞子姿の折原啓子

■写真3番目

令嬢役の月丘夢路。

■写真下

月丘夢路(左)と折原啓子。


じゃ、またね。

2020年12月6日、21時5分記。
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