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そりゃあ、ポロニウムも流出するし、反体制派は暗殺、他国の漁船には忍び寄って銃撃するし、政府は知らんぷり。さすが「力治」国家だ。「国民ウォッカ」が「代用ウォッカ」に勝てないという事は、「国民国家」すら成立しないという事かもしれない。
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非常事態省によると、11月中旬までの2カ月半で、全国で360人が中毒死し、4000人が入院。シベリアのイルクーツク州などでは中毒死の急増で非常事態を宣言したほどだ。メチルアルコール中毒だが、日本では終戦直後の歴史の一コマとして知られている。ロシアでは、完全に現役の社会現象なのだ。言ってみれば、日本の終戦直後のような混乱した社会状況が、ロシアでは永遠に続く日常という事か。
「国民ウオツカ」の販売価格は0.5リットル当たり60ルーブル(約260円)。大半のウオツカは数倍以上するため割安感があり、「アルコール危機の唯一の打開策」と政府関係者は胸を張る。だが、低品質の代用品は1リットル当たり45ルーブル程度で購入可能なため、国民ウオツカはまだ高いとの指摘も。イリューヒン下院議員は「『代用』を飲む人は、3人で15ルーブルを持ち寄って購入するような人々で、国民ウオツカができたとしても、『代用』を買い続けるだろう」と指摘する。
ロシアでは、今年1月から原料アルコールの売買が厳格になった。密造も多い「代用」では、低品質の原料を使用せざるを得なくなったことが中毒死多発の原因とされている。
そりゃあ、ポロニウムも流出するし、反体制派は暗殺、他国の漁船には忍び寄って銃撃するし、政府は知らんぷり。さすが「力治」国家だ。「国民ウォッカ」が「代用ウォッカ」に勝てないという事は、「国民国家」すら成立しないという事かもしれない。
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