TechCrunch:オンラインTVの広告は、テレビCMよりはマシという調査結果
もっとも、終わる前提はデジタルTVを買わない人であって、その比率は比較的マイナーなものだと思われるが、少なからぬボリュームの人口がそうなる可能性がある。高齢者の低所得層などに対してはチューナーを配るか、STB(電波の届かない地域)を配る可能性が高い(UHFアンテナやケーブル/ファイバー込みで)。中間層がとり残されるわけで、その「ショック」が来るのではないかと言われている。それでなくても、携帯を含むネットメディアの方がユーザーの時間を占領する傾向がある。
残る層の多寡に関わらず、TVCMよりオンライン広告の方が効果的となると、TVCMが廃れる可能性がある。CMはテレビ放送の生命線。テレビはラジオ同様、無くなるとは思わないが、やはり、メディアの世界には構造変動が起きそうだ。ちなみに雑誌にとっても広告は生命線だから、危機は同様なのである。
ただし、いわゆる「テレビ」がGUI的なマウス操作など、PC化してしまう可能性もある。最近は、放送受信機でありながらネットにつながるのが当たり前になりつつあるから、そこでもインタラクティブ性が担保される。ただ、その場合は、コンテンツとして、テレビ番組なのか、HTMLベースのWWW(ワールドワイドウェブ)の世界なのか、問われてしまう。テレビのストリームはオンデマンドではなく、止まらないから、じっと見るか、見ないかのどちらかでしかない。ウインドウの中で番組を「ながら見」し、画面の残り半分でHTMLベースのWWWを見ている時、ユーザーの時間はどう勘定されるのだろう。
番組は、番組のコンテンツ自体の訴求力、魅力で勝負するしかなさそうだ。チャンネル争いが、ネットまで拡大されただけなのかもしれない。勝負の大半は既に決している(予定されている)ようでもあるが。
消費者はオンラインでテレビ番組を見る時のCMの方が、テレビ受像機で見る場合より、47%もエンゲージメントが高いという。さらに同調査によると、視聴者のテレビ番組コンテンツに対するエンゲージメントはオンラインの方がテレビより25%高く、印刷媒体(雑誌等)の広告よりもオンライン広告の方が18%高く、雑誌の記事でも印刷媒体よりもオンラインの方がエンゲージメントは15%高かった。TVCM、TV番組そのもの、雑誌広告との比較、雑誌記事、いずれに較べても、オンラインメディアの方が効果が大きいという調査結果。ここで気になるのは、2011年7月24日。この日、テレビが終わる。
もっとも、終わる前提はデジタルTVを買わない人であって、その比率は比較的マイナーなものだと思われるが、少なからぬボリュームの人口がそうなる可能性がある。高齢者の低所得層などに対してはチューナーを配るか、STB(電波の届かない地域)を配る可能性が高い(UHFアンテナやケーブル/ファイバー込みで)。中間層がとり残されるわけで、その「ショック」が来るのではないかと言われている。それでなくても、携帯を含むネットメディアの方がユーザーの時間を占領する傾向がある。
残る層の多寡に関わらず、TVCMよりオンライン広告の方が効果的となると、TVCMが廃れる可能性がある。CMはテレビ放送の生命線。テレビはラジオ同様、無くなるとは思わないが、やはり、メディアの世界には構造変動が起きそうだ。ちなみに雑誌にとっても広告は生命線だから、危機は同様なのである。
ただし、いわゆる「テレビ」がGUI的なマウス操作など、PC化してしまう可能性もある。最近は、放送受信機でありながらネットにつながるのが当たり前になりつつあるから、そこでもインタラクティブ性が担保される。ただ、その場合は、コンテンツとして、テレビ番組なのか、HTMLベースのWWW(ワールドワイドウェブ)の世界なのか、問われてしまう。テレビのストリームはオンデマンドではなく、止まらないから、じっと見るか、見ないかのどちらかでしかない。ウインドウの中で番組を「ながら見」し、画面の残り半分でHTMLベースのWWWを見ている時、ユーザーの時間はどう勘定されるのだろう。
番組は、番組のコンテンツ自体の訴求力、魅力で勝負するしかなさそうだ。チャンネル争いが、ネットまで拡大されただけなのかもしれない。勝負の大半は既に決している(予定されている)ようでもあるが。