「熱闘」のあとでひといき

「闘い」に明け暮れているような毎日ですが、面白いスポーツや楽しい音楽の話題でひといき入れてみませんか?

春シーズン雑感/「普段着の戦い」から見えたもの(その1)

2013-07-05 00:50:41 | 関東大学ラグビー・リーグ戦
大学ラグビーの春シーズンも終わり、あとは夏期合宿を経てレギュラーシーズンに突入。夏休みがあるのでまだ先のような感じもするのだが、実は2ヶ月後には本格的な戦いが始まっているわけだ。

今年で2回目を迎えた春季大会。個人的には春にも公式戦が楽しめるようになったことを喜びたい。もちろん、優勝したからと言ってご褒美が出るわけでもないし、最下位になったからと言って落胆する必要もない。そういった意味からは張り合いに欠ける大会と言える。

しかしながら、殆ど毎週のように試合会場に足を運んでみて、春には春の楽しみ方あることがわかった。過度に勝敗にこだわる必要がないからこそ、自分達のやりたいことを思いっきり試すことができる。また、殆どの試合が対戦チームのどちらかのホームグランドで行われることから、普段着のチームの姿を観ることができる。

予習というわけでもないが、春に1度でもチームの状態を観ておくと、レギュラーシーズンの楽しみが2倍以上に増えることはまちがいない。去年がそうだったし、今年はそれ以上が期待できる。観戦できた試合はごく一部なので総括にはならないが、春に試合場で感じたことをまとめてみる。

◆今シーズンの関東リーグ戦Gの戦いは?

まずは、本ブログのメインテーマでもある関東リーグ戦Gの展望から。辛うじて1部8チームの試合を観ることはできたものの、2試合観たのは拓大のみという状況だが方向性は見えたような気がする。願望も込めてということにもなるが、今シーズンこそは激しい上位争いといった形での熱い戦いが期待できそうだ。

今年も東海大と流経大が2強として鎬を削る構造に変わりはなさそうだ。だが、両チームとも盤石と言うわけでもなく、序盤戦で足下をすくわれる可能性がないとは言い切れない。もちろん、春はチーム作りよりも個々のパワーアップが重視されることは承知の上。しかし、チームがいい方向にいい方向にと回っている帝京の闘いぶりを観てしまうと、正直この両チームももっとできるはずという気持ちになってしまう。

そういったことは別にしても、今年は2強の地位を脅かしそうなチームが少なくとも3つあることが「リーグ活性化」を予感させる理由となっている。昨シーズン3位に躍進した拓大は、他の7チームに先駆けてチームの骨格ができあがり、あとは熟成を待つのみとなっている。法政も今年はポテンシャルの高さが活かされるチームに仕上がりそうだ1。そして、永らく低迷状態にあった大東大が新体制のもとで急速にチーム力を上げている。今後2ヶ月でこれら5チームの力関係が変わる可能性は十分にあると思う。

上位争いをしそうな5チームに比べると、日大、中央大の出遅れというか元気のなさが気になる。たまたま観た試合(日大は早稲田戦で中央大は立命館戦、いずれも敗戦)の状態がよくなかったと信じたいところだが、両校はまだまだ構造的な問題を抱えているように見えた。また、立正大はCグループで戦っていたため、上位校との力関係が図りかねる部分があることは確か。

というわけで、各チームを詳細に分析と言うわけにもいかないが、はっきり見えたこともある。次回は各チームに対して試合場で感じたことと、引き続き、今後に期待したい部分を少しだけ掘り下げてみる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする