遠い昔に多分理科の時間に、遠心力とかいうやつを学んだ記憶がある。
モノを振り回すと、外に向かって飛び出す力が発生するというやつだ。
そんな学びはもうすっかり忘れていたのですが、
今日こんな話を聞いて、そういうことも関係するのかと思わされました。
◆タンカー(油槽船)は満タンには積み込めない
サウジアラビア等の産油国の多くは、赤道近くにある。
これはどういうことを意味するかと言うと、地球は自転している、
そして地球の回転速度は赤道に近くなるほど速いのだ。
赤道上だと、なんと時速にすれば1700kmにもなるそうだ。
新幹線のぞみ号の6倍ほどのスピードだから、当然に大きな遠心力が発生する。
遠心力が発生することはわかった。
で、それがどう影響するのか。
外に向かって力が発生するという事は、内に向かっての力が減衰するということだ。
内に向かう力というのは、引力であり、重力=重さとほぼ同義だ。
つまり、赤道近くではモノが軽くなってしまうのだ。
その軽くなった状態で、満タンに原油を積み込めば、
日本に向かう頃には、それは重量を増し、タンカーは喫水線を越えて浸水してしまうのだ。
だから、中東等で原油を積み込むときには、それを想定して満タンにはしないのだ。
→ふう~ん 久しぶりに学校での学びと実学が一致したような気がします。