身につまされる話を聞いた。
それはかって、田舎の神童と呼ばれたにもかかわらず、32歳にして無職となり、さらには離婚されて、
実家のふとんに入って一生を過ごしそうだった男の話だ。
その語り手は、「しんめいP」という方だ。
◆大阪府出身で東京大学法学部卒業
まあそれだけで、氏の優秀さは想像がつく。
実際に氏は、新卒で某IT企業に就職し、海外事業で世界中を飛び回っていた。
だが、そんな彼は実際の企業実務=仕事がまったくできないことがばれて、密かに退職した。
その後鹿児島県の離島に移住し、教育事業に携わるものの、やはり仕事が出来ずに退職した。
その後一発逆転を狙って、R-1グランプリ優勝を目指したが、現実は1回戦での敗退だった。
妻には愛想をつかされて離婚された、その理由はおもしろくないやつだからだったそうだ。
そう、彼にとっての人生のピークは、18歳の東大に合格したときだったのだ。
当時合格発表の翌日には、町の有名人になっていた。
近所のスーパーで、突然知らないおばちゃんに力強く両手で握手され、泣きながらすごいなぁと言われた。
今でも誰かはわからない。
そんな僕は、「田舎の神童」から「一族の恥」となって、実家に戻りそして布団の中に丸まっている。
それでも運動不足になるのがいやで、近所の人にみつからないように、深夜に散歩している。
前編は、まずこんなダメなやつの紹介だ。
→典型的なダメ人間で、引きこもり直前ですね。
それでも、彼には「後編」があるのです、それは明日。