「前」 蕨市議会議員 おおしま公一活動報告

2015年5月31日。まさかの落選を果たした?「前」蕨市議会議員おおしま公一の修行の日々をお伝えしていきます。

都市災害と行政の役割~緊急輸送道路、帰宅困難などを考える~

2014-08-06 10:00:00 | Weblog
新聞社主催の標題シンポジウムに参加いたしました。

シンポジウムは、基調講演とパネルディスカッションの2部構成でした。

基調講演では、林春男氏(京都大学防災研究所教授)より「大規模災害から都市を守る」と題して講演がなされました。

講師からは、首都圏で想定される災害として海水温上昇に伴「う荒川氾濫、東京湾の高潮」、南海トラフ地震、首都圏直下地震が挙げられました。

首都圏直下地震では3千万人の被災者が想定され、帰宅困難者対策、避難所運営等が課題となってくる点が指摘されました。帰宅困難者対策としては「むやみに帰らないこと」が重要との指摘も。また、2013年10月の伊豆大島での豪雨災害で初めて使用された「被災者台帳」の取り組みについても紹介がありました。

パネルディスカッションでは、緊急輸送道路の整備、帰宅困難者対策をテーマに進められました。

パネラーのうち、前田信弘氏(東京都副知事)からは緊急輸送道路沿道建築物や橋梁の耐震化について、深澤淳志(国土交通省道路局長)からは災害時の道路啓開について説明がなされました。

緊急輸送道路沿道建築物の耐震化については、建物内の人命の安全も去ることながら、建物倒壊を防ぎ、緊急車両の迅速な移動に資することで効果的な救急救命・消火につなげるための施策であることが理解できました。

折しも防災士試験に向け準備中であり、大変有意義な機会となりました。