「前」 蕨市議会議員 おおしま公一活動報告

2015年5月31日。まさかの落選を果たした?「前」蕨市議会議員おおしま公一の修行の日々をお伝えしていきます。

議会運営委員会 行政視察

2014-02-04 09:30:00 | Weblog
市議会議会運営委員会(以下、議運)の行政視察が実施されました。

視察地は愛知県豊田市議会と北名古屋市議会。テーマは豊田市が「市民シンポジウム及び公選法運用委員会」について、北名古屋市が「議会活性化に向けた取り組み及び議会基本条例」についてでした。

豊田市議会は平成20年に議会基本条例検討特別委員会を設置し、翌21年に議会基本条例が制定されました。当該条例の中では市民シンポジウムと地域議会報告会の開催が規定されており、シンポジウムが年1回、報告会が年2回開催されているとのこと。この地域議会報告会が通常言われている「議会報告会」に相当するもののようです。

また、予算決算の審議は、全議員参加の予算・決算常任委員会で行われているとのこと。委員会の下には既設の各常任委員会のメンバーで分科会を設置し、款別項別の審査はそちらで行っているとのことでした。委員会としての審査は本会議場で開かれ、大局的な視点から代表質疑がされるとの説明でした。

常任委員会では委員外質疑も実施されるとのことで、ちょっと驚いてしまいました。

北名古屋市議会では、平成18年に旧町同士の合併で市が誕生した経緯もあり、双方の旧町議会での異なる運営方法を統一させるとの機運があり、議会基本条例制定が取り組まれたとのこと。

予算決算の資料で、主な施策につき、各事務事業ごとに趣旨・積算根拠・効果等をを記した資料が配布されるとのこと。実際に資料も見てみましたが、ここまで詳細な資料が事前に手元にあれば、より予算決算の審査が建設的になるものと考えました。地方自治法では、決算審査に関しては、決算書の他、主な施策の効果を説明する資料も議会に提出することとなっております。しかし、執行部から提出される資料の内容については、自治体ごとにバラツキがあると思われます。

蕨市では、決算書、決算概要書、監査意見書が「説明する資料」として理解されてきたようであり、現在行われている議会改革推進特別委員会での議論においても参考になるものと期待します。

今回の視察を受け入れていただいた両市議会の皆様、段取りを汲んでいただいた蕨市議会事務局の皆様に、感謝申し上げます。


<写真:豊田市議会委員会室にて。>