平成25年第5回蕨市議会定例会 総務常任委員会

11月27日より開会している市議会12月定例会は、今日から明後日まで、各常任委員会（総務、環境福祉経済、教育まちづくり）での議案審査が行われます。

本日は総務常任委が開かれ、民主党蕨市議団からは「いちのせき和一」市議が委員として出席をし、私も傍聴させていただきました。

今回の総務常任委には、市民の方から寄せられた請願2件、陳情1件が付託されています。

議請第3号「緊急事態基本法の早期制定を求める意見書の提出を求める請願書」につきましては、元市議の方を請願者とし、議長を除く保守系（自民）会派の市議全員が紹介議員となり、提出がされたものであります。内容としては、大規模自然災害等の「緊急事態」に対処すべく、非常事態宣言発令により政府主導の下に対処するために「緊急事態基本法」制定を求める意見書を国に出してほしいというものであります。

本請願については、民主党蕨市議団としては討論の上反対させていただきました。反対の理由としては、大規模自然災害については個別法（防災基本法等）で対処可能であること、請願書の中では緊急事態基本法等の内容が不明確であること、特定秘密保護法案等の審議における現政権の姿勢を鑑みるに、現政権下において、非常事態対処を理由とする権限を大幅に国に付与することの妥当性等であります。

また、討論の中ではかつて民主党が国会に同種の法案を提出したことにも触れ、非常事態法制整備の趣旨には一定の理解をしつつも、当時の法案に盛り込まれていた基本的人権の尊重を最大限にはかること、民主的統制の仕組み等が請願書の中からは読み取れない旨も言及いたしました。

議請第3号については、保守系（自民）会派から賛成、共産から反対の討論がなされた後、採決の結果賛成多数を持って本会議において採択すべきものと決しました。

議請第4号「新聞への消費税の軽減税率適用を求める意見書の提出を求める請願書」につきましては、埼玉県新聞販売店組合が請願者で、議長を除く保守系（自民）会派の市議全員が紹介議員となり、提出されたものであります。内容としては、消費税増税に際して新聞への軽減税率適用を求める意見書を国に出してほしいというものであります。請願の理由としては、新聞が知的水準維持に果たす役割、活字離れへの対応等が挙げられています。

この請願書についても、会派としては討論の上反対をさせていただきました。反対の理由としては、消費税の逆進性緩和策として簡素な給付措置が適切と考えていること、軽減税率を導入するにしても、新聞のみを取り出して議論することの妥当性、知的水準維持の役割を新聞及び紙媒体のみに求めることの妥当性等であります。

議請第4号については、共産より主旨採択の動議が提出をされるも賛成少数で否決（民主は反対）、その後保守系（自民）会派から賛成、共産からは反対の討論がなされた後、採決の結果賛成多数を持って本会議において採択すべきものと決しました。

陳情第7号「来年4月からの消費税増税を中止させることを求める意見書の国への提出を求める陳情書」につきましては、川口民主商工会蕨支部が陳情者として提出をされたものであります。内容としては、標題が示すとおり「来年4月からの消費税増税中止を求める意見書を国に出してほしい」というものであります。

陳情第7号については、保守系（自民）会派から反対、共産から賛成の討論がなされた後、採決の結果賛成少数を持って本会議において不採択すべきものと決しました。会派としては反対し、以前にも同趣旨の請願・陳情に対して討論をしてきた経緯もあり、討論は致しませんでした。

ここで当方は中座させていただきましたが、その他の補正予算案1件、契約案4件及びその他1件の議案は、質疑応答後討論は無く、全員異議なく本会議において可決すべきものと決しました。


＜写真：12月定例会に提出された請願・陳情文書＞