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某ファンサイト管理人の音楽随想記

ジャンル縦横無尽の音楽コンシェルジュ。知っておきたい名曲・アーティスト満載。全音楽ファンに捧げるちょい濃い目のBlog!

電気用品安全法(PSE法)に垣間見えるのは、利権の闇構造か?

2006年02月21日 | 【徒然随想】


PSEマーク
左が「特定電気用品」用、右がそれ以外の電気用品用です。
但し、モディファイしてありますので実際のものとは違います。ご注意下さい

今回は、今音楽ファンを中心に大問題となっています、
「電気用品安全法(PSE法)」に関して
思った事を綴ってみます。

最初に、この件にあまり関心をお持ちでない方は、なんで「中古品」が販売できなくなるくらいでそんな大騒ぎをしているんだろう・・?と思われている方がいるかもしれません。それはつまり、金銭の問題ではなく、音楽製品の場合、代替がきかないからなんです・・・。ヴィンテージと呼ばれる昔のアンプやアナログ・シンセサイザーとかエレクトリック・ピアノなんかは、その機種でしか出せない独特の音があります。だから、みんなそれを求めるし、そんな市場が形成されて、ずっとトレードされて来ました。

でもそれが、特に個人営業レベルの規模ですと(いろんなハードルがあり)
事実上販売が出来なくなる状況になりつつあります。

↓詳しくはここをご覧下さいマセ↓
「名機」が販売禁止に 4月に迫る「電気用品安全法

この状況については多くの方がいろんな意見をBlogで発信されておりますので、興味がある方は是非検索して見て下さい。私はちょっと別の視点からこの件を見てみたいと思います。

1.官はきちんと人員削減したのだろうか?

この法律の趣旨は、業務の民営化の流れの中で、従来国が製造・販売にチェックを行っていたものを、新たに各メーカーが自社でチェックして民間の自由度を高める事にあるそうです。ここで疑問点が・・・。では、今まで官でその要員は、この権限の民間委譲によってきちんと人員削減したのだろうか?という疑問。自分たちの仕事を民に「押しつけて」、でも人員も減らさずにのうのうとしているなら言語道断と言えます。今後、この検証が必要であると思います。

2.リサイクル運動との整合性の問題

経済産業省が推進しているはずのリサイクル推進運動との整合性も問題です。この件では、多くの中古品は販売が不可能になります。つまり産業廃棄物が量産されてしまうのです。それも、昨日まで特に問題なく(大勢としてですが)回転していた物が、一つの新しい法律によって「無駄な資源」となってしまうのです。業者によっては海外に売りさばくところもあるでしょう・・・。でもそれって、結果的に・・日本国が・・・不良かもしれない製品を海外に送り出すことを推進しているようなもんじゃないですかねぇ・・?それは、相手国ももちろん日本国民としても良しとして良いのでしょうか?私はなんだか不愉快です。

3.「裏技」って・・・いったい何を考えているのやら・・・???

昨日の朝日新聞には、経済産業省がこの法律の「裏技」、つまり現状に近い状態で営業が出来る方策を示唆しているとの記事がありました。要は、それぞれが製造元として登録すれば良い・・ような内容だったと思います。(実際には資格試験とかが必要のようですが・・)。それはともかく、この「裏技」って現状と何も変わらずに同じ中古品を売る方策でしょ。それって変ですよね。だって、中古製品が現状となんら改修がされなくても良いのなら、何も新しくこんな法律施行する必要なんてないのですから・・・。これで変わるのは、責任の所在が単に官から民へ移る事だけ。この法律の狙いは官の責任逃れのような印象を覚えます。

4.一番大事な「安全性」の問題は・・・

今回の法律では個人的な売買は適用されないようです。でもこれって一番変だと思いませんか???もし機器に何か不具合があった場合、お店で買ったのなら顧客リストとか購入履歴などで製品をトレースできる可能性が圧倒的に高いです。でも一方個人売買の場合にはそう言うことは全く期待できません。そもそも個人の場合には組織化されていないので、何か機器に不具合があっても連絡の取りようがありません。つまり、実は個人売買こそ安全性の面で言えば一番チェックされなければならないと私は感じます。でなければこの法の趣旨は矛盾しますなんだかこの辺にこの法律のホントの狙いは別にあるような気がしてきました。

・・これらから透けて見えて来ること。

これはあくまで私個人の、それもちょっと穿った見方なので、どこかに引用とかされたくないのですが、この件、地上波デジタル(アナログ地上波停波)問題と同じ構図のような気がいたします。ご存じのように、あと数年で今のテレビではTVを見ることが出来なくなります。機器を追加するか、新しくTVを買うか、ケーブルTV等を利用する以外に選択肢はありません。

これで誰を利するのでしょうか・・・?

もちろん、この施策は電波の有効利用だとかお題目は幾らでも言えるでしょう。でも結局、TV関連メーカー/企業が儲かる仕組みになっているだけです。今までのアナログ地上波でも多くの人は格段困っていません。では、

今回の電気用品安全法(PSE法)では、
誰を利するのでしょうか・・・?

もちろんこれも同じです。メーカー/企業です。中古市場が大きすぎると製品の回転がおちるので、できれば中古マーケットはない方が良いに決まってますから・・・。ちょっと穿った見方かもしれません・・・。でも私は、これらの動きの奥の闇の中に、デフレ経済からの脱却政策も絡め、官と大手メーカーの結束(はっきり言って癒着)があっても不思議ではないと思います。そしてその「官」はやがてこれらの企業に天下りして行くのだと想定されます。ちょっとネガティブな見方かもしれませんが。でも「電気用品による危険及び障害の発生を防止する」という誰一人として反論することが出来ないお題目を盾に、自分たちに都合の良い運営だけを考えている「官」という組織体。そういう見方さえできてしまう今の「官」の有り様。私は、正直、信頼を持って見ておりません。

実は私の身内にも公務員はいます。結構ハードな仕事ぶりを見ています。だから私は「官」個人を否定/攻撃する者ではありません。だた「組織体としての官」はもう「絶望的な状況にあると言って良いでしょう。「官」、そのDNAは組織の保身という命令で脈々と動いてきました。数十年の歴史の中で明らかです。

「官」組織もはや解体すべき

です!

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【号外】4月から中古シンセ、アンプ、レコード・プレーヤーなどが・・・

2006年02月19日 | 【徒然随想】

 【号外】

4月から中古シンセ、アンプ、レコード・プレーヤーなどが事実上販売出来なくなるって知ってましたか・・・?私はここ数日、ネットのニュースや昨日の朝日新聞の記事で知ってとても驚きました!音楽(演奏)に興味がある方はこの事実の衝撃の大きさがわかるかと思います。また秋葉原の中古レコード・プレーヤー等を扱っているお店は倒産の危機にあるそうです・・・。この事実がわかったのが今年になってからだとか。正に、死活問題。人の生活に直結する問題でもあります。もちろん電気製品の安全は大事なのは言うまでもありませんが、反面ある意味なんて残酷な「法」なのでしょう・・・?そこまで簡単に、一律に施行すべき内容のものなのでしょうか・・・?



↓詳しくはここをクリック!↓
「名機」が販売禁止に 4月に迫る「電気用品安全法」

ちなみにこれに対する経済産業省の言い分は

「官報」で既に告知してあるじゃん・・・

てな状態だそうです・・・

でも、私はここに問題を感じます。

「官報」なんて、普通の人の日常生活では殆ど見たことがないですよね。私は以前仕事の関係で良く見る機会がありましたが、その時「へぇこんなモンあるんだぁ。そう言えば役所の前の掲示板にあったかもなぁ・・・。でも普通の人はまず見ないし、官報から情報を取る事ってないよなぁ・・・」って思ったことを、今鮮やかに思い出しました。はっきり言ってこれは戦前の広報手段。旧態情報伝達手段です。でも「官」は今までなんの疑問ももたず、改善もしてこなかったのです。こんな方法で告知し、これを盾に既成事実を主張する正にお役所仕事・・・。とてもネット時代/現代の情報通達手法とは思えません。少なくとも私自身には、一「民」として、「官」がきちんと役割を果たしているとの実感は全くありません。

もっとも、この件はともかく、官はわざとこの一般の目に触れない「官報」という情報発信手法を残しているとも言えます。それは、一般に知られて余計な論議がわき起こるのを避けようとする"あざとさ"でもあると、私は他の件でも常々感じていました。

それはともかく、この件に関しては「日本シンセサイザー・プログラマー協会」と言う組織が、対象機器の規程変更を求めて、緊急署名活動を行っています。ちなみに、私も賛同いたします。もしこの件にご興味がある方は、下記のサイトをご覧下さいマセ。そしてその上でご自分でアクションをご判断下さい(^^)。

電気用品安全法に対する署名のお願い
音楽家 坂本龍一
音楽家 高中正義
音楽家 松武秀樹
音楽家 椎名和夫

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BASS Magazineの3月号に・・・

2006年02月17日 | 【徒然随想】


BASS Magazine3月号
Ritto Music社 900円

昨日は"朝帰り"に近い程の残業だったので、一日お休みしてしましました・・・
なので、この記事は一日前の日付で書いています(^^;

本日発売されたばかりのBASS Magazine3月号(Ritto Music社/900円)
に面白い記事を見つけました。

それはこの雑誌に連載を持っている高水健司さんのコラム「大仏さんの日本歌謡30年回顧録」の中にあります。※「大仏さん」は高水さんのニックネームです(^^)

もしかしたらベーシストの高水健司さんのお名前をご存じ無い方もおられるかもしれません・・・。ただ、70年代~90年代までのヒット曲を聴いた方なら必ずその音は耳しているはずです。聴いていないことはあり得ないと言って良いほどの"スーパー国宝級"ベースマンです。日本屈指のミュージシャンで、歌謡曲~ニューミュージックまで幅広く活躍されている方。

で、今回のコラムは「さだまさしさんと王貞治さんと高水さん」の3人のお話です。それは、さださんが福岡の球場で国家を歌った時の事・・・でも短いコラムでもありますので、ここで種明かし的にお話を書いてしまうわけにはいきません・・・。どうぞこの雑誌をお手にとってご覧下さいませ。さださんの人柄が感じられるエピソードです(^^)。

そのお話は、さださんはプライベートでもいろんな形で優しいキモチで人に接していることが偲ばれるお話です。そうそう、モノクロで小さいですが三人の写真もありますよ。高水さんが、ちゃんとスーツを着こなして、とても緊張した面もちで写っています(笑)。

この高水さんは、さださんの殆どのアルバムに参加されていますよね。ほんの一例ですが「関白宣言」なんかもそうですね。また私のHPの主体である大村雅朗さんとも深い交友がおありです。あの大村雅朗さんが書いた松田聖子さんの名曲「Sweet Memories」のベースもこの方です。ちなみにそのレコーディングのお話もこのコラムで書かれていらっしゃいましたよ(^^)

さださんと大村雅朗さん接点は一見何もないと思っておりましたが、
もしかしたら、高水さん等を介して接点はあったのかも・・???


♪人の縁とは不思議なもので・・・♪
(↑出典は、知ってる人は知ってます(笑))

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『秘密の花園』-松本隆 詩集-

2006年02月14日 | 【徒然随想】


『秘密の花園』
松本隆 詩集
1984年10月25日初刊 新潮社

いつもおいで下さっている皆様(^^)

今日はチョコレートの食べ過ぎで体調が悪く・・・(<大ウソっ(笑))

いや、ちょっと風邪気味で熱っぽいので
用心して早めに休ませて頂きます。

・・・・で、ちょっとお休みです。ごめんなさいm( )m

代わりにと言ってはなんですが、今後の予告みたいなもの・・・

みなさん、ウスウス気付いているかと思いますが(^^;、実は・・・私は・・・

松田聖子さんのファンです!

いや
松田聖子さんの"音楽の"ファンです
(なぜか微妙に違う・・・(^^)

松任谷由実さんの時も書きましたが、
実は聖子さんだけのBlogを立ち上げる自信もあります
(<ホントかっ(笑))

告白しますと、昔、武道館コンサートの前の聖子さんの楽屋へ
ちょっとだけお邪魔させて頂いたこともあります
(別に聖子さんを知っているわけではありません・・・)

一度だけ、信濃町にあったCBS/SONYのスタジオでのレコーディングを
見せて頂いたこともあります
(聖子さんはいなかったけど・・・<おいおい(^^;)

音楽業界に一切無縁の私に(←もちろん今もです)、なぜそんなチャンスがあったのか・・・?
そんなお話をもからめて、いつか"松田聖子さんの音楽"について
いろいろ書いて見ようかと思っております。

今のところ、時期は未定ですが・・・

そうそう・・・

 アンチ聖子さんも、いちおう
付いてきてねっ(^^)

 ↓聖子さんの話題を期待する人の数?
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フリー・マガジン「5l(ファイブエル)」の2月号が出ました

2006年02月12日 | 【徒然随想】


フリー・マガジン「5l(ファイブエル)」の2月号

 1/29の記事の中でもご紹介しましたが、あの元吉本興業木村政雄氏(ヤっさんのマネージャーもされていましたね~)がプロデュースされているフリー(無料)マガジン「5l(ファイブエル)」の2月号が出ましたね。 (ちなみに、希望者には~有料になりますが~定期購読できるようです→ここをクリック

明らかに50代からの「シニア層」をターゲットにしている内容ですが、でも表紙といい、登場される方々と言い、(今のところまだ薄目ですが(^^;)その辺の有料マガジンより充実していて、センスもいいし、私は毎号楽しみにしています(^^)。いろんな人が集まってくるのは、やはり木村政雄氏の人徳・人脈なのでしょうね・・・。

内容は

です。

※ちなみにリカちゃん人形の本名「香山リカ」の「香山」はこの「加山」雄三さんからイメージされたと聞いたことがあります。お父さんはパイロットでしたね~(^^)

そう、今号のメインは加山雄三さんのインタビューです。
音楽の話がメインですが、それ以外でも素敵な事を仰ってます(^^)

その加山さんのお話は、"子育て"の件なのですが
劇作家バーナード・ショーの言葉
「子育ては一大事業である。
しかし未だかつて、
その適性検査は行われたことはない」

つまり
子育てにおいては
「子育てをするという覚悟」をきちんと持たねばならない

という趣旨のお話でした。

私は、「友達みたいな親子」みたいな言葉を耳にする事が多かったので(子供が成人した後はそれも素敵ですが)、成長期の子供にとってそれは本当に良いことなのかなぁ。。。と疑問に思っていたので、「ナルホドっ」と思いました(笑)。


それにしても、御歳68歳!でバリバリの現役音楽活動!それも今回は客席からのリクエストという演奏する側にとっては過酷な?内容が中心とのこと。スゴイです。ほんと永遠の「若大将」です。

加山さんは、後に続く私達の希望の星ですね!
<注:私はずぅっ~と「後」ですよ~(笑)

そんなお話も読めるこのマガジン、無料で配布されていますので、機会がありましたら一度読んでみても損はありませんよ~(^^)

以上、なんだか「広報担当」になった気分の私。
ボランティア・・・?イヤ単なる「押しかけ広報」かなぁ・・・(笑)。
迷惑、じゃないですよね・・・<「5l」さん(^^;

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山口百恵さん「謝肉祭」の顛末に、SONY MUSICの姿勢を問う

2006年02月05日 | 【徒然随想】


「Live PREMIUM」-山口百恵-2006年
LIVE CD12枚+シングルCD8枚+DVD1枚

今回はちょっと重いテーマです・・・
(面倒な人は飛ばしてね)

私は山口百恵さんの1980年のシングル曲「謝肉祭」が大好きだった。そのアレンジ/オーケストレーションも含めて、無条件に大好きだった。レコード盤はもちろん持っていた。ところがある時、1990年代半ば~多分1997年の「ベスト・セレクション(2)」がリリースされた直後だと思う~突然店頭から「謝肉祭」が一斉に消えたのだ!私は何だか変な空気を感じ取っていた・・・。どこを探してもこの曲を含む商品がない。更に、この時期降発売された製品からは「謝肉祭」は一切含まれることがなかった・・・。SONY MUSICからはファンには何の断り・お知らせもなかった・・・・

彼女のシングル全集も消えた。

通販で販売されていた百恵さんの全集には「全AB面」完全収録とのコピーがあったのが、これも同時期に、忽然「謝肉祭」だけ消えた商品となってしまった。ご丁寧にB面だった「イントロダクション・春」だけ収録されていた。

大の「謝肉祭」ファンだった私はうろたえた。
理由が分からなかった・・・
SONY MUSICはファンに何らの説明もしなかった・・・

 

ある日、ひょんな事から事情が判明した・・・。この曲で使われている「ジプシー」と言う言葉が"差別用語"だというのだ。だから、「差別用語」を含むこの曲をSONY MUSICは回収していたのだ。SONY MUSICはファンには何らの説明もせずに・・・。

私は憤慨した。
憤慨の理由は私のHPで書いてあるがここに再掲する
(注:この楽曲復活以前に書いた内容です)

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この曲の中の言葉が差別に繋がるとの民族団体からの指摘を受けて、SONY MUSICはこの楽曲の入ったCDを回収しその後リリースを中止している。そのため、最近なかなか耳にする機会が少ない。私はこのSONYの対応に大いに疑問を感じる。CDを回収した言うことは、SONY MUSICは「差別的意図」を持ってこの単語を使用していたと認めた事と同義である。そうとられても仕方がないではないか。後ろめたさがなければそんな措置は必要ないはず。

言葉というものは、例えば「馬鹿」という言葉を例にとれば、怒った口調での「馬鹿!」と女性が甘えた口調で耳元でそっと囁く「バカ・・・」では意味が正反対のニュアンスがある。要は言葉は使う側の心の問題なのだと思う。差別は言葉そのものに内包されているとは必ずしも言い切れない。

この詞/楽曲に侮蔑的なニュアンスなんて微塵も感じられない。百恵さんをはじめ制作に関わった方々も同じであると思う。この単語については、少なくとも大多数の日本人にはそんな侮蔑的意識は全くない。でもSONY MUSICは回収措置をした。なぜ?理解不能だ。確かにこの言葉に関しては地域によってニュアンスが変わるので、中部ヨーロッパおける対応ならそれも意義があると思う。でも、日本国内の、それも過去の作品まで遡って封印するのは事なかれ主義過ぎてあまりに安易だし、作品に対する見識が低いと私は思う。自分たちの仕事に対する「誇り」を放棄したような印象さえある。厳しく言えば、この曲を封印すると言うことは、この曲を制作した方々やこの曲を愛する全ての人を一方的に貶める行為でさえある。

だからもし仮にSONY MUSICが「差別的意図」を持ってこの単語を使用/制作していたなら、その理由でこの曲を封印したなら、まずこの楽曲の愛聴者である全てのファンに謝罪して頂きたいものである。(でももちろんそんな事はないことは明白であるが)

先日見かけた河出書房の新刊書籍には、『この中には差別語が含まれているが、作者には差別の意図がないのが明白でありそのまま使用してある・・・』旨の但し書きがあった。私はこの対応をした河出書房の姿勢に尊敬の念を覚えた。これが本当に文化を担う者としての真の姿だと思った。一方のSONY MUSICのこの姿勢はどうであろうか?最初から「逃げ腰」で、面倒な事を避けようとしているだけではないか?本当に差別問題や会社としての文化的な責任を真正面からとらえているかさえ疑問に感じてしまう・・・

SONY MUSICはソフトを提供している会社だからこそ、毅然としたスタンス及びポリシーを持って頂きたいと思う。外圧に一方的に迎合するのではなく、自己のアイデンティティを明確にしてすべきだ。そうでなければ、全て「言ったもん勝ち」「主張した者勝ち」の「言葉狩り」を助長するだけだと思う。これはみんなにとって不幸な事態だ・・・。そしてそうでなければ、本当の意味での社会的な信頼は得られないと思う。(注:この楽曲復活以前に書いた内容です)

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以上であるが、この件は、そもそもSONY MUSICは単に余計な面倒を避けるため、不要なリスクを負いたくないために「言葉狩り」を行っただけと私は思っています。なぜならば、もし真に人権に対する問題意識があったのあなら、他社でリリースしている同様の曲の回収まで働きかけるべきだったし、社会全体にこの問題を訴えるのが本当の「人権意識」だと思うから・・・。でも、私の知る範囲ではそのような形跡は見あたらないし、他社は何ら変わらず、何事もなく普通にリリースし続けて来たのです。百歩譲って、もし真に人権意識上での措置であったなら、これを、ファンを含めた世間に正々堂々と訴えるべきだったのと思うのです。問題提起こそ、社会の人権意識の広範な啓蒙になる訳ですから・・・。

ともかくその後、昨年2005年になって(百恵さんのボーカルトラックを活かしアレンジを差し替えた)アルバム「百恵回帰」シリーズの再発時、発売当初に収録されていた萩田光雄氏再アレンジ・バージョンで、この「謝肉祭」はやっと「複刻」されたのです。オリジナル・バージョンではなかったものの・・・。約10年弱(8年?)この曲は一方的に音楽ファンから奪われていたのでした・・・。一言も説明もなしに。

ちなみに"復活”の際には、アルバムには
このアルバムに収録の楽曲「謝肉祭」には、「ジプシー」という言葉が使われております。時として、民族差別を表現する不適切な使われ方をすることがありますが、この作品が制作された当時は、そのような意味合いで使われた言葉ではなく、楽曲も決して差別を助長するような内容ではありません。多くの人々に愛されているこの楽曲を埋もれたままにしておくのではなくこの作品の持つ意味合いをご理解頂けるよう、アルバム発売当時のオリジナル歌詩・録音のまま掲載・収録することにしました。』との但し書きを付けて再リリースされました。

※なお、その前の2003年のアルバム全集「Momoe Premium」において歌詞のみ複刻されております。念のため補足いたします

私の完全なる推測ですが、多分SONY MUSICは
昨年の「百恵回帰」再リリースの際に世間の反応・様子をそっと窺ったのでしょう・・・
で結局問題にはならなかった・・・
そして今回のライブCDとDVDでの「復活」だと思うです。

今回の「Live PREMIUM」では「謝肉祭」収録と謳われています。(一番右下に文字が見える)、ちなみに今現在一般に流通している単体DVDは、わざわ「謝肉祭」の場面をカットしてるものです(2003版)。だからこれが「完全版」なのです。


↑今年のBoxのチラシより。「謝肉祭」収録と謳われている。(一番右下に文字が見える)↑

今はとにかく、この「謝肉祭」の復活をまず手放しで歓迎すべきでしょう・・
きっと今後、何事も無かったかのように「謝肉祭」を含む商品がリリースされるでしょう
・・

でもちょっと待って欲しい!

この顛末、SONY MUSICはこの曲を、一方的に、百恵さん/音楽ファンにだまってこっそりと、音楽を愛するファンの前から奪い去っていたのだよ。それも音楽メーカーとして。そして今、再アレンジバージョンやらBOX SETで、つまり、一気にではなく徐々に迂回しながら、この曲の事実上の複刻をさせている。既成事実化だ。そして、「謝肉祭」のCDを持たない人や、私のように「謝肉祭」抜きのライブDVDを購入したファンに対して「ホラ、これを買えば謝肉祭が見られるよ/聴けるよ」とばかり新たな購入意欲を煽っているのだ・・。とてもおかしい。これって世間常識に照らして真っ当な事なのか?万一、今回「謝肉祭」を入れたのでPremiumなんだ「完全」なんだと言う意味だったらそれは完全にあざといぞ。そもそも、それをウリにする資格がおありですか・・・?>SMEさん。

SONY MUSICは、
自分たちの身勝手な振る舞いで、
ファンに二重に商品を購入をさせて
自分たちに二重に美味しい商売を成立させている
(結果的に・・だろうが・・・)

私は思う・・・
そもそも「謝肉祭」抜きの商品はSONYの瑕疵の上に企画された欠陥商品ではなかったか
そして欠陥商品は無償交換するのがちゃんとした会社が遵守すべき商道徳ではないのか。

今後、確実に百恵さんのコンプリート・シングルズなる企画商品が出てくるだろう。その際には当然スタジオ版/オリジナル版の「謝肉祭」が復活するであろう。でもその際には、SONY MUSICは今まで「謝肉祭」抜きで企画した商品は(希望者に)無償交換すべきと私は思う。それは、自分たちの、場当たり的で、制作者、百恵さん、そしてファン、何より創作物に対するリスペクトの観点を失っていた点、更にそれらを身をもって護る姿勢のなさを反省すべきだと思うから。その反省を、ソフト制作会社としてきちんと示すべくだと思うから・・それも"こっそりと"ではなく・・・

この件は、もちろん
ファンにとっては"金銭の問題"ではないのだ
私はこの程度の出費は全然痛くはないぞ(←ホントか(笑))
企業の信頼の問題でもある。
そして、つまりは、
音楽でビジネスをしている音楽制作する事に対する
SONY MUSIC自身の姿勢の問題なのだと思う。

何れにしても、今後この曲で"二重に"商売する事は
企業モラルの観点からも許されないと思うな

P.S.
でもOrange Rangeの一連ドタバタの件を見れば、
ここにそんな企業倫理を期待する事は最早無理かもなぁ・・?
どないでっしゃろ・・・?

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「皇帝ペンギン」を見た。

2006年02月05日 | 【徒然随想】


映画「皇帝ペンギン」-2005年-フランス

公式サイト



前から見たかった映画「皇帝ペンギン」を見ました。

フランスやアメリカで、「デープ・ブルー」「WATARIDORI」
はるかに凌ぐ大ヒットになった、
皇帝ペンギンの生態をひたすら追い続けたドキュメンタリ-映画です。
南極での過酷な大自然で生き抜き、過酷な環境で子育てをする姿を
丹念に撮り続けた映画です。

想像以上の過酷な自然環境でした
三ヶ月も間!両足の上で卵を抱え体で暖めながら、
ただ立ち続けて雌の帰りを待つだけの雄ペンギン
ブリザードの夜も、殆ど動くことさえままなりません・・
もちろん一切の食べ物は食べられません(雪を食べてた・・)
・・・常に「生と死が隣り合わせ」の環境での子育て・・・

予想以上の深遠な雄雌カップル愛情の深さでした
「皇帝ペンギン」は一夫一婦制です。
雄と雌は交互に子育てと狩猟を行い、
それぞれに自分のパートナーの所に戻って来る
人間の世界で安易に使われている言葉「愛情」とは、レベルが違う感じ
生と死が常に垣間見える「冷徹な現実」の中にあります

「生」を次世代につなぎ続ける事の
崇高さと気高さを感じました。
正に「無償の愛情」・・・
そして
世代を超えて生き続ける事への
「使命感」

 思ってもみなかったあたたかな感動でした
雄と雌は卵やヒナの受け渡しを、
極限の、ギリギリの環境の中で行います・・・
秒単位で行わないとあまりの寒さのために
卵が凍って割れ、ヒナは凍死してしまうのです・・・
そのひたすら真剣な行動

そして

何度見てもとカワイイ赤ちゃんペンギンでした(^^)
過酷な自然の中では死んでしまう者も少なくありません・・・
大きな鳥に狙われてしまうものもいます。
過酷な自然の中で凍死するものさえいます。
子を死なせた母ペンギンは正気を失い
他のペンギンの子を奪おうとさえします・・・

そして生き残った、無邪気な赤ちゃんペンギン姿
・・・ひたすら、愛おしいです・・・

こんな映像の連続・・・

今まで、漠然と
愛らしいとだけ見ていた
皇帝ペンギンの、
予想を遙かに超える
過酷な現実と
心温まる姿

でした。

「感動」


「命の大切さ」
を訴える公共広告機構のCMが流れています。
でも、私は、この映画を一度見れば、
その皇帝ペンギンのひたむきな「生」を通じて
「今ここに生きている事の奇跡」
-命の大切さ-
を、誰もが、
心の奥から感じることが出来ると思います。

そして、未来を生きる子供達や
少し人生に迷い始めている、その後の子供達(=私達)には
深いところで何かを感じてもらえる映画だと確信します。

86分

人生の時間

・・決して、悔いのない、貴重な時間となります・・・

ps.
氷の上で普通に転ぶペンギンの姿は、結構笑えます。
お尻から転ぶやつもいたよ。
あぁ、中にはやっぱりそんなヤツもいるんだって・・・(笑)。


新星堂のDVDのチラシより

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Blogにまつわるエトセトラ

2006年01月31日 | 【徒然随想】


「香港~Hong Kong」-テレサ・テン/Teresa Teng/鄧麗君
作詞:荒木とよひさ 作曲:三木たかし 編曲:林 有三

♪ あぁ 人は 夢ごとの 過去を懐かしみ   代え難い 優しさに 気付くけれど・・・

どこへ 私は 辿り着くの・・・  どこへ 心を 連れていくの・・・

なぜに 私は 生まれてきたの・・・  なぜに 心が 淋しがるの・・・ ♪

閑話休題
今日はBlogにまつわるエトセトラです
※タイトルはPuffyに激似だぁ・・・(笑)

最初に・・・
昨日嬉しいお話を聞きました。(多分)私のブログ経由で、新しい音楽の出会いがあったようなんです。(トラックバックご参照下さいマセ)。
トラックバックを頂いたので私のBlogなんだろなぁ・・・(そう信じておりますが(^^;)本当に嬉しいことです。このBlogがどなたかの新しい音楽との出会いの「触媒」になれたのなら、とても嬉しいです。私にとってこれ以上嬉しい事はありませんデス・・。私は私は音楽の持つパワー&エネルギーを信じております。だから、音楽がこうやって、見えない波になって・・うねりとなって、広がっていくのならそれは正に"至上の悦び"・・・。

視点を変えれば、それこそが"音楽の持つ本質(属性)"なのかもしれません・・・


二つ目は、先日香港の方からメールを頂きました。先般書いた南沙織さんの「哀しい妖精」の件なのです。英語圏なのに一般の海外曲に関してではなかったので、二重に驚きました(笑)。何でも、あのJanis IanファンのフォーラムでJanis Ian作のこの曲が、話題になっているそうなんです。詳しく言いますと、この曲は80年代以降香港で3人のカバーがヒットしたそうで、更にオーストラリア人によるカバーもあるらしいとの事。でも、その人が誰あるか皆知らないので話題になっているそうです。(つまり、直接南沙織さん話題になっている訳ではないのですが・・・)。でもこの曲が広東語でカバーされていたなんて初耳でした(笑)。→下でフルで聴くことができます。

「哀しい妖精」の広東語カバー・バージョン
~南沙織さんのバージョンまんまの、言葉違いと言った感じです~
ちなみにmp3(無料)で試聴もできます。フル・レングスです
↓(一応自分で試し済みです)。↓
http://music.xmserver.com/song/57551.htm
香港の徐小鳳(Paula Tsui)「深秋立樓頭」(1980年 広東語)
深秋立樓頭 (1980)~ 〔英語翻訳:Late autumn stands at the house portal〕~
作曲:Janis Ian “I love you best” 詩:湯正川

それにしても、Blogって本人の知らないところでいろいろ広がっていくものだと
(先日のさださんも事件のようでしたが(笑)しみじみ感じています・・・



そこで思ったこと・・・

ついこの間までは、音楽情報は主に作った側からやってきていました。それも特定のチャネル経由でやってきていた。音楽雑誌だったり、広告やプロモだったり、音楽ライターさんだったり、TV等映像メディアだったり。でもその殆どが、戦略に基づいた「情報」だったような気がします。全くフラットな状態でやってくるとは限りませんでしたね・・・。営利目的で、つまり音楽を売りたい人達がいろんな手法を使いながら、私たちに近づいてきていました。

だから・・・私の場合どうしても馴染めない情報が多かったです。

余談になりますが、ちなみに私の青春時代(<いつなんだ(笑))を振り返れば、ロック以外のPOPSを語るには、人もメディアも限られていて、またそんな物を正面切って聴いていることさえ蔑まれて見られる風潮さえありあましたね~。メッセージ性がない曲や歌謡曲なんて、人前で聞いているとさえあまり言えませんでした。限られた音楽メディアにはいっつも同じような人が登場していました。その人達は私の好きな、例えば Breadというバンドなんか、完全無視。やれDeep PurpleだとかLez Zeppelinだとか(注:私も結構好きですし、CD持ってますよ)。何れにしても、私のテイストの音楽情報は、自ら求めていかざるを得ない状況でした。だから、アメリカまで手書きのメールを書いたことも何度かありました・・・(笑)

※ちなみに亡きJim Corce/ジム・クローチのプロデューサーであったCashman & Westからはご返事を頂いたりしました。今、大切な宝物です。

 

音楽に関してはいつも孤独でした・・・
(田舎だったし・・・ )

疎外感を抱いていました・・・
同じ感覚を共有できる人は、身近には誰一人いませんでした・・・
(田舎だったし・・・(^^; ) reprise)

でも時代はネット時代、情報の有り方が革命的に変化が生じました。誰もが情報の発信源であり、また同じ感性を共有できる時代の到来です。国も性別も年齢も言語でさえも地域でさえも大きな妨げではありません!誰も孤独ではありません!

必要なのは「自分自身」。
自分の意思さえあれば、誰とでもコミュニケートできる時代です。

そんな中で、今Blogはある面で"デジタルな口コミ"なのでしょう。いつもで、どこでも、自分と同じ音楽を共有できる時代になったんですね。昔に比べれば夢のようです。なんだかとってもシアワセです(笑)。


ここで話題は大きく飛びますが。私はSonyのLIBLIe に代表される電子ブックに注目しています。


Sonyのe-book(電子Book)LIBLIe/リブリエ

電子手帳に似ていますが、軽量で、また独自のモニターで読みやすくできているそうです。また音声も画像も再生・再現できるらしいです・・。Panasonicからも同様の製品が出ています。

私はこれが、ホームページで使われているHTMLなどが活用できたら楽しいだろうなぁ・・と思っています。それは単なるBlog閲覧用としてではなく、HTML形式の新しい小説・文学メディアとしての可能性です。フォントや行間や背景色の瞬時の変更、アニメーションGIF(画像)の表示とか・・・それも作者の指定の変更可・不可を筆者に与えておけば作者の意図を変に曲げられることもないし。アートセンスがある作家さんはそういう才能も表現できるはず。またユーザーの読み方の自由度も高まると思っています。

映像が白黒から天然色に劇的に変化した。
今度は文学の革命だ。
そんな風に思っているだけどなぁ・・・。

もしどこかでこのアイディア採用した人は、一応私に教えてね(笑)。

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その名も「70s」と言うMOOKが出ています

2006年01月29日 | 【徒然随想】


MOOK「70's」 870円
(株)交通タイムス社-CAR TOP MOOK-
付録4曲CD:「学生街の喫茶店」(GARO)/ 「YOU MAY DREAM」(シーナ&ロケッツ)
「ライディ-ン」(YMO)/ 「翼を下さい」(赤い鳥)~アルファミュージックの音源より

その名も「70's(セブンティーズ)」と言う
70年代に関するMOOKが出ています。

70年代に関する出版関係が近年結構賑やかですね~。昨年も「Time Tripper」とか、あと名前を忘れましたが同じ様なMOOKが出版されています。映画「三丁目の夕日」とかの公開(大ヒット)なんかもこれらに連動する動きなのかもしれません。あと今後の「団塊の世代」の定年も微妙に影響しているのかも・・?(<私はまだ違いますよ~(笑))

ただこの本は以前のMOOKとはちょっと違います。スーパーカー特集は出版社から言って当然ですが、そうではなく音楽面での内容が充実していることです!

な、なんと、あのアルファ・レコードの特集記事があります!!!
『アルファミュージック「栄光の軌跡」』」と題して、1969年の設立から1994年の解散までを、当時のスタッフのインタビューを中心に特集しています。

<対談の当時のスタッフのメンバー>
吉沢典夫さん-エンジニア
有賀恒夫さん-プロデューサー
宮住俊介さん-ディレクター/プロデューサー

な、なんとっ、アルファのアルバム・リストもあります!!私はこれに感動しました・・・前から欲しかったんです!!(<出版社さん、ホントにありがとう!)更に、以前から気になっていた有賀恒夫さんの事を今回始めてちゃんと知りました。このMOOKは、アルファは日本の音楽の制作の在り方を根底から変えていった歴史に残る会社であった事が、舞台裏事情からもよく分かりました。現在、「インディ」というと、余りスマートでソフィストケイテッドなイメージが少ないのが大半ですが、ここは全然そうじゃなかった・・・。また、矜持を持ったインディ(Independence)レーベルの在るべき姿勢を、(インディーズの「先駆者」として)この会社の歴史が語っているようにさえ感じました・・・。ALFAについて、スタッフサイドからのお話は殆ど見かけたことがありませんので、音楽ファンは要チェックです!(ちなみに、村井邦彦さん自身のALFAについてのお話は、先にご紹介しました村井さんのアルバムのブックレットで読むことができます)

実は、この本を見つけたのは、先日ここで(ALFA MUSICの創始者)村井邦彦さんの「廃墟の鳩」を採り上げた翌日なんですよ。本当にその「偶然さ」には驚いております。私は昔からこういった"偶然 or シンクロニシティー [synchronicity]"が実にいろんな場面で良くあります・・・。何か超能力でもあるのかっ<自分<もちろん冗談で言ってます(笑)。

この本は他に、
酒井政利さん~コロムビアからの転身。新興CBS/SONYを成功へ。山口百恵さん他のプロデュース。
稲垣博司さん~現エイベックスMCの代表取締役会長~渡辺プロからの転身。新興CBS/SONYを成功へ。その後ワーナーへ移り、現職。等、日本のポピュラー史の証人達の貴重なお話が満載です。


稲垣博司さん~「70s」より

それにしても、往年のCBS/SONYは本当に優秀なスタッフの集合体だったんだと、今なら素人目にも本当に分かりますね~。素人の私でも知っているのは他にも、丸山茂雄さん、高久光雄さん(最近のディディエ・スキバンのプロデュースも素晴らしいです)、高橋裕二さん(昔ラジオでDJやってましたよね~・・・。Tim Janisは最初、自分の会社で売り出してましたね。)須藤晃さん(村下孝蔵さん、尾崎豊さん、etcご担当)。若松宗雄さん(松田聖子さんを見出す)。他にも沢山の方々・・・。

一方、今のSONY MUSICは、もう当時を引き継ぐ人も空気も全く残ってはいないのではないでしょうか・・・?私にとって、少なくともここ10年にリリースされた楽曲で、私の心の琴線に触れるアーティストは残念ながら殆どいません。逆に70年代に私があまり着目していなかったVictorだとかテイチク(飯田久彦さん以降)だとかに、本来ならSONY MUSICで出ていたであろうと思われるような、地味ながら優れたアーティストを多く見かけます。今のSONY MUSICは(先日の記事じゃありませんが)一過性のセールスは達成して会社の単年度の営業利益/業績としては潤おうけれど、少なくともCBS/SONY時代のように後の会社の資産として活用できるような優秀なカタログはあまり無いように感じます・・・。少なくとも、現在も利益を生み出し続けている「山口百恵」さん「松田聖子」さんに相当する資産価値があるカタログ・アーティストは、ここ10年間分を見ても私には思い当たりません。

私は先日リリースされたSONYの「HIT STYLE」(の最近のヒット・コンピ分)を見てちょっと絶句してしまいました・・。もう一方の「No.1 Story」と比較しても曲の「格」の違いは歴然。まるでSONY音楽の「使用前vs使用後」みたいだった(笑)。
これは自分達に対する自虐かっ(^^;。大半がインディに(多少多めではあるけど)毛が生えた程度のレベルの曲ばかり・・10年後のカタログをどう見据えているんだろう・・・??もっとも、そういう長期的な観点と(利益以前の)根底にあるべき"音楽に対する愛情"が感じられないところが今のSONY MUSICのダメなところなんだな・・・・

まぁ一消費者である私には、知ったこっちゃないけど・・・(^^;

そうそうCBS/SONYと言えばもう一方の立て役者、丸山茂雄さんですが(お父様はあの丸山ワクチンで有名な方です)ですが、これには載っていませんでしたが別の雑誌(フリー誌「5l(ファイブ・エル)」 )にインタビューがありました。今は沖縄で247MUSIC(←クリック!)という会社を運営されておられるそうです。何故沖縄なのか・・・の理由が、"音楽オリエンテッド"じゃなかった事がとても意外だった(笑)。


丸山茂雄さんのインタビュー「挑戦する人々」
-雑誌「5l(ファイブエル)」~ライフエンタテイメント社・06/1月号~より-

※エルダー層ターゲットにしたこのフリー誌には、コロムビア通販の柳 尚亨氏のインタビューや山野楽器の紹介があったりして、結構面白いですよ~。興味がある方は無料だし、探してみてね。ちなみにこの雑誌の総合プロデュースは、あの元吉本興業の木村政雄さんです。

話は最初に戻って、この雑誌には上記のようにオマケ4曲入りCDが付録についてます。嬉しい人も多いかもしれませんが、私にはこの手の曲は

もうええねん、もう何枚も持ってるねん・・

でしたわ・・・(笑)。

ps.
ちなみにこの豊かなALFA MUSICのカタログ(ユーミンを除く)はSONY MUSICが買い取ったんですよね・・・。買収(吸収)といった手があったのねっ>SONY MUSICさん。

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それでもやっぱり「紅白」が好き!-後編

2006年01月24日 | 【徒然随想】


「MY REVOLUTION」収録アルバム 「Lovin' you」~Here~ 1986年
作詞:川村真澄 作曲:小室哲哉 編曲:大村雅朗
-昨年の紅白の目玉  -

(昨日の続きです)昨日が長文でしたので、今日は短めにしよぉっと・・・(笑)。

じゃぁ"今後の紅白は具多的にどうすれば良いか・・・”という事なんですが・・・。結論から言うと、私はNHKのスタッフの感性を信じているので、もっと正直に、NHK独自の基準で推し進めて欲しいと思っています。

一番の間違いは、紅白を皆に好かれようとした事、なんだと思います。だって

皆に好かれようとすることは、実は皆から嫌われる事・・・

ですよね。

これって日常生活でも、周りを見渡せばすぐわかります(^^)。私の経験から言うと、みんなに好かれようとして、みんなに好かれた人は人間の歴史に於いて、今まで一人もいないと思う・・・(<ちょっと極論だが(笑)。それに、みんなに好かれようとする人って、決まってちゃんとした友達がいなかったりする。それは、そんな人の振る舞いを第三者的に見ると、「アイツは一緒に居るとても妙に頷いてばかり。いつも何か心を隠しているみたい。本音が見えないし、気を遣うし、どうも信用できないな~」感じですよね。。。

"みんなに好かれようとする事"が健康的じゃないんだと思う。それに人間の場合、心を病む人はこの傾向の人が多いとも聞いたこともあります。その発想の瞬間から不健康な心になるんだと思う。自分自身に正直に向き合うことが人間にとっても、もちろん組織にとっても大切なこと。

歴史あるNHKのアイデンティティとDNA、自分たちの感性

これに誇りを持つべきなんだと思う。

私はNHKの感性を信じる。信じています。あなた方スタッフがが心に感じた音楽を紹介するスタンスで臨んで欲しいです。昨年のように、もう何がコンセプトなんだか分からないようなイベントじゃなく。※でも、ちろんお祭り要素は結構楽しいです。欲しいです・・・(<ワガママな私だ。。。ちょっと反省(^^;

 ・・・んだか今回は(も?)良くまとまらなかった・・・けど、え~い、この勢いで今の民放の音楽関連番組について一言書きたくなっちゃた~(笑)。

私は、今の民放には、"た・だ・の・一・つ・も"まともな音楽番組が制作/放送できていないと思う(ちなみに私は既に何も期待していないが)。フジの長寿番組「MUSIC FAIR」だって、所詮スポンサーの意向で成立しているわけで、TV局員の熱意とは思えません。。。隙あらばもっと視聴率の取れる番組に。。。と考えている人が少なからずいるはず。同じくフジの「ヘィヘィヘィ」に至っては、"この番組出るためには浜ちゃんにこづかれる事が必須"なんて・・・何だかなぁ~。そもそも「トークが出来ない人は呼ばれない番組」って、バラエティ以外の何物でもないですよね~(^^;。TV局もさ、歌手が出ているから音楽番組に括っているけどその発想がすでにどこかおかしいなぁ。あれはどこを切り取っても単なる"ダウンタウンのバラエティ番組”ですよね。

そもそもこの番組、制作サイドには音楽に対するリスペクトが全く感じられませんね。「出してやるから面白いトークをしなさい」という態度が、画面を突き破ってこちらから透けて見えています。第一、音楽はその人のプロモーション目的だけだしなぁ。ツマラン・・あぁツマラン・・・・。

あっっっ・・・そういえば自分はこの番組、殆ど見ていないじゃん。
じゃぁ、まぁいっか(笑)。<ちとなげやりだぁ。。。(^^;

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それでもやっぱり「紅白」が好き!-前編

2006年01月23日 | 【徒然随想】


「MY REVOLUTION」収録アルバム 「Lovin' you」~Here~ 1986年
作詞:川村真澄 作曲:小室哲哉 編曲:大村雅朗
-昨年の紅白の目玉-

最近やっとここのBlogランクが正常に?戻り、変にランクを意識しなくて良くなりちょっとホッとしている私です(でもちょっぴりさみしいけど(笑)。でもアクセス数自体は増加傾向なんですよね~・・・。ちと不思議(^^:

それはともかく、22日のスポーツ紙で、久米宏さんが昨年の紅白について語っていた。確か"若い出演者を切り捨てた方がいい(せいぜいSMAP辺りまで・・・?)"とか"八方美人的な構成は逆に盛り上がらずつまらない" _ "親が見るような構成にすれば、結局は子供も一緒に見るはず"みたいな内容だったと思う。でも「自分は司会はやらないっ」て言ってましたけどね(笑)。結構面白かった。(ちょい読みなので、記憶で書いています。悪しからず)。私もちょっと賛成だなぁ・・・。ただ"若年だから切り捨てる"というのが、もし単純な"世代の輪切り"だけだったら、それには反対ですけど・・・


Micky」-Gorie with Jasmine & Joann
「ミッキー(ハワイ・バージョン)」- ゴリエ with ジャスミン&ジョアン (2004年)
by.Michael Donald Chapman/Nicky Chinn(日本語詞:ゴリエ美化委員会)
-昨年の紅白の目玉-


紅白歌合戦・・・

私が思うに、今までみんな紅白には"国民的な歌(手)の総決算"を期待していたんじゃないかなぁ~。でも紅白が今のような迷路に入ってしまったのは、この肝心の"国民的"の基準を、NHK自身の「感性」(つまりNHKのアイデンティティ)を放棄し、CD売上みたいな"データ"を参考にし始めたからなんじゃないかなぁ・・・。そう言えば、NHKは今年、「スキウタ」というアンケートまで実施した。でも組織票が多く結局全面採用にならなかったけど・・・。まぁそれはともかく、NHKも人選の基準にCDセールス(結果としてのヒットチャート)を大きく参考にしているのは間違いないと思う。でもここが落とし穴なんだなぁ・・と私は信じる。

その指標であるCD売上(とその結果としてのヒットチャート)は、大衆の意識ではもはや"共通の機軸"として機能していない、言い換えれば"コンセンサス”が得られていないと感じるから。

CDセールスは、音楽マーケット/業界の指標にしか過ぎないんだと思う。

例えばB'zがあれだけ連続一位記録を伸ばし続けている。これは事実だけど、でもB'zに関心があるのは残念ながら限られた層だけ。ただその層の支持の熱意はとても高い。だからセールスもスゴイ。でも、それは国民の意識全体を意味を意味しない。あれだけ売れてもまったくB'zを知らない人は私の周りにいくらでもいる。それはひとつの池の中だけの嵐。それだけ。その波紋は国民全体に広まっていくわけではない。もちろんB'zは単なる一例であって(ファンの方ゴメンネ)、大きなセールスをあげている最近のアーティストは概してその傾向が強いよね。


「僕のキモチ」 - WaT 作詞・作曲:WaT(2005年)
(ウエンツ瑛士と小池徹平)
-昨年の紅白の目玉-

その背景には、今の主なCD購買層が子供だからと言える。現代は、親世代が昔に比べて格段に裕福になり子供に回す可処分所得が多くなった。。。お年玉だって10万円単位の子だって結構多い。早い話が小遣いが多くなり、そのお金が中高生の関心事である音楽やアイドルに向けられ、その層を核にしてマーケットが成立している。

※ちなみに大人はあまりCDを買わない。これはCDパッケージが流通主体に考えられたたため(棚の効率化)、エルダー層の年齢的な事を切り捨てた罰でもあると思っている。往年のレコード世代が定年を迎える今、パッケージや文字の大きさにもっと意識を向けるべきだと私は思う。CDパッケージの音楽に関してはエルダー層にもっと寄り添った企画があるべきだと思います。

ヒット・チャート物には、社会風俗や情報に敏感なそんな中高生が集中している。つまりその層の動向を単に示しているだけなんだと思う。バブル期以降、B'zやオレンジレンジ、ちょっと前のGLAY、更に小室哲哉プロデュース作品もそうだが、"スゴイ記録"は沢山残っているけど、大多数の人の記憶に残っているかはかなり怪しい・・。それは物量の記録/マーケットの話であって、真の意味で、社会全体の意識や世相を"正比例で"反映している訳でないからだと感じている。音楽マーケットにおいてこの傾向はをどんどん強くなってきた。そして・・・

紅白の視聴率が落ちてきた時期とこの音楽マーケットの変化はちゃんと符合する
~共ににバブル期以降だ~

だから紅白が、単に百万枚売れたから・・・という数字やチャートを判断基準とし続けてきたことがそもそも間違いだったんだ。もしそうするにしても、音楽マーケットの変化をもっと深く読み込んで、冷静に世相を読む方に基準を変えるべきだったんだろうと思うなぁ。紅白にオレンジレンジ(04年に出場)が出る事は、国民的なコンセンサスを得ていないのだと思う。私には「CDセールス記録のお披露目会」以上の意義は見いだせなかったし。いやNHKが自分を捨てて、子供に媚びる様なイヤな感じは受けたけど(^^;

最初に戻って、だから私は若年層かどうかではなく、雑音を入れず楽曲を基準として人選をするべきなんだと思う。そして何より
NHKが自分自身の感性を信じるきることが大事なんだ。
僕はNHKを信じている。

(私が思う紅白の在り方は次回に・・)

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通販の山口百恵さんCD-BOXにちょっとご注意を

2006年01月17日 | 【徒然随想】

本日2本目だぁ・・


1/16付朝日新聞(関東)夕刊での通販の広告

昨日の朝日新聞(関東圏)の夕刊に、山口百恵さんのCD-BOXの広告が掲載されました。謳い文句は「オリジナル・シングルAB面完全網羅」「さよならコンサートもノーカット収録」です。

一瞬目を疑いました!ホントかっ?

で、広告の曲目リストを隈無く見てみました・・・。

・・・やはり・・・1980年のシングルA面「謝肉祭」がありません。

またか・・・

つまり新聞広告の曲目リストを正とするなら「オリジナル・シングルAB面完全網羅」も「さよならコンサートもノーカット収録」も事実ではないのです・・・。気になってこの通販会社へ問い合わせてみました・・・が曲目が間違っているのか、もしくは本当に収録されていないのかはっきりとした答えがありませんでした。もし、この広告だけでご注文された方がおられましたら、念のため「謝肉祭」の収録のご確認をされた方が良いですよ!

 ------- -------- -------- -------- ---------
この曲にまつわる詳しい経緯は
私のHPのTOPページ(下方)をご覧下さい。ちなみに「謝肉祭」にまつわる一連のSONY MUSICの対応に関しましては、私はこの会社の、創作物やクリエーターに達に対する姿勢・見識を、ソフト提供者としての資質のレベルで強い疑義を抱いております。
※オレンジレンジの件もあるし、ここって最近いったいどないなっとるねん・・・・(プンプン)。
------- -------- -------- -------- ---------
こういった混乱は、SONY MUSICが安易な「言葉狩り」を行った事に対する、音楽の神ミューズからのお叱りだと思う。真摯に反省すべし>SME

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メシカモ?

2006年01月16日 | 【徒然随想】



今日はカミさんが残業だぁ・・・

なので、夕ご飯、久しぶりに(牛めしの)松屋に行った

(ちなみに私は料理が出来ない・・・(^^;) )

決してお金を節約したわけではないっ(と聞かれてもいないのにミョーに力む私(笑)

そしたら、お店にこんなポストカード大のチラシがあった

メシカモ?

結構カワイイ・・・かも?

・・・鴨なんだな

販促用キャラなのでソッコーでScan→Upしてしまいました

これをカワイイと思った人は、松屋さんのお店か、せめてHPに行ってあげてね
(無断引用の罪滅ぼしだぁ(^^;)

※ちなみに、このチラシの裏には四コママンガが載ってます
(オチがイマイチだったなぁ<さださんを見習え<おいおいそれは違うぞ(笑))

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エンタメ社長様のブログの力は本当に恐るべし!です(^^)。今現在ブログ人気チャートでは、このブログ、音楽全般で4位、全音楽カテゴリで18位にランクされておりますデス。もう私はおろおろするばかり・・・私はほんとに小市民なんだなぁ・・・(笑)。でも一つだけ確実に嬉しいのは、ここで「大村雅朗」さんのお名前が多くの方の目にとまれた事。この方は本当に日本のPops史上大切な方であり、忘れてはならない方だと思います。それは他のアレンジャーさんや作曲家の方々も同じなのですが・・・。大村雅朗さんをきっかけに、そんな音楽の職人さん・裏方さん達が「再評価」される一助になれたら私は本当に本望です。それにしても、重ね重ねエンタメ社長様ありがとうございましたm( )m。
ちなみに明日は、お礼もかねて(さださんに縁が深い)Paul Simonについて、さださんのお話も交えて書いてみたいと思っております。

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先日エンタメ社長さんの署名記事を読んだ・・・

2006年01月15日 | 【徒然随想】


先日エンタメ社長さんの署名記事を読んだ

やはりエンタメ社長さんはただ者ではない

ついでに、副社長さんについても書きたい・・が、実は良く存じません・・・(笑)

私が記事を読んだのは、(ソニー・ファミリークラブよりソニー・ミュージックダイレクトに運営が移管された)CDの通販クラブ「The CD Club」の最新号/2月号です。この通販ではジャンル毎に毎月の推薦盤を紹介するのですが、"ポップス/歌謡曲コース"は今月は(さださんとも楽曲提供や"長崎から"でも交流のある)岩崎宏美さんのカバー・アルバム「岩崎宏美/Cover Songs'79-'89」です。エンタメ社長さん(ブログではお名前を公表されておりませんのでここでもエンタメ社長とさせて頂きます(^^))は、見開き2ページに渡りましてこのアルバムの解説をされております。(下記の写真ご参照)

タイトルは「名曲よ、いつまでも・・・若き岩崎宏美が綴るカヴァー・アルバム」。「カバーソングの時代再来」及び「洋楽スタンダードからセルフカヴァーまで岩崎宏美の正統派ボーカルで」の見出しで、カバーブームの再来、及び岩崎宏美さんとこのアルバムについて多面的に解説されておられます。

流石、エンタメ界の重鎮。"魅力的な一人の声はたくさんの楽器に勝る・・・"等、普段みんなが感じていながらなかなか言葉に出来なかった事まで言及されております。 

そうそう、社長さんのプロフィルが公開されておりますのでこれだけは転載させて下さいマセ(^^)

(以下引用)
○○○○(←お名前)
音楽雑誌の編集者として業界を俯瞰し続けて30年、フォーク時代、アイドル時代、ロック時代、アナログからCDへなど、色々な変革を実体験してきた。現在、オリコン・グループの雑誌編集部門を統括するオリコン・エンタテインメントの社長。ブログ「エンタメ社長の芋洗い坂音楽夜話」でエルダーの支持を集めている。
(←私からの補足:これは事実です。加えて若い層からも・・)

(以下私からの追加補足)
社長さんは70年代からチャートに興味を持ち、チャートをノートに付け始め、なんと学生でありながら既にオリコン社員になっていたと言う逸話をお持ちの、屈指の業界人でああります(^^)。

 なおこのA5版の冊子は一般には販売されておりません。お読みになりたい方は(入会金とその際に1000円程度?の入会金(最初のみ)が必要になりますが、その後は無料で送付されます。詳しくはソニー・ミュージックダイレクトまでお問い合わせ下さいマセ。

ちなみに、The CD Clubは、このブログでも05/12/8でご紹介致しましたが、あの南沙織さんからの寄稿文があったり、今月号では私が敬愛してやまない稀代の名アレンジャー萩田光雄氏(山口百恵さんの一連のヒット他、日本の音楽界を新時代に導いた方として有名)インタビューがあったり、またこのクラブでしか入手できないアルバムなどもあります。ちなみに私のHPの方でご紹介しております大村雅朗氏がカラベリと共同(と言いますか、ぶっちゃけ、大村さんがカラベリの名前を借りて制作した実質大村雅朗氏による)松田聖子さんのカバー・インストアルバム「カラベリ・プレイズ・聖子」もあります。ちなみにこれは今や大変希少なアルバムです。

なお、私はエンタメ社長さんのご推薦も踏まえまして、この岩崎宏美さんのアルバムは購入する事にしました(ちなみにCD購入は入会後2度目<ちょっと少な過ぎかっ<自分(笑))


「岩崎宏美/Cover Songs'79-'89」
※近年録音のカバー集"Dear Firiends"シリーズと異なり、文字通り'79-'89年に録音された楽曲です。バックの演奏まで充実した、質が高いコンピ盤です。
1.すみれ色の涙
2.卒業写真
3.サルビアの花
4.20才のめぐり逢い
5.さよならをするために
6.街の灯り
7.少しは私に愛を下さい
8.ともしび
9.夢で逢えたら
10.空に星があるように
11.好きにならずにいられない(アカペラ・コーラスヴァージョン)
12.聖母たちのララバイ(アコースティッック・バージョン)
13.白い恋人たち
14.シェルブールの雨傘
15.ラ・ボエーム
16.黒いオルフェ
17.行かないで
18.禁じられた遊び
19.マイ・ラブ
20.手紙
21.その人は誰
 


エンタメ社長さんの署名記事 

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※なおこの場を借りて、CDClubの記事の見出しにもありますジャズピアニスト、本田竹広さんの急逝を悼み、心よりご冥福をお祈り申しあげます・・・。

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