日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

ヒューケラ

2021-06-24 07:00:00 | 植物

近所のスーパーマーケットの入り口近くの寄せ植えに「ヒューケラ」を見つけた。

いつも利用しているお店なのに、今までは葉っぱだけしかなかったので、他のものにまぎれて気が付かなかったのかもしれない。

葉っぱの間から突然花茎が伸びてきて、そこに小さな花がたくさん付いていた。

 

 

 

「ヒューケラ」は葉の色や形の種類が豊富なことで知られていて、赤やオレンジ、黄色、黒、シルバー、斑入りなど37種もあるとのこと。

この場所にも3つの異なった種類が植えてあった。

 

[赤茶色の葉]

 

[緑色の葉]

 

[白に赤っぽい色の筋が入った葉]

 

シェードプランツとして人気がある「ヒューケラ」は、花よりも葉のバリエーションを楽しむ植物として、今では愛好家の人が結構いるんですよね。

それで、人気の葉ランキングなどあったりして、一番の人気は「パレスパープル」という種類だとか。

 


 

学名:Heuchera

英名:coralbells

和名:壺珊瑚(ツボサンゴ)

科名・属名:ユキノシタ科 ヒューケラ属

原産地:メキシコ北部~アメリカ南部

 


 

[3種類の寄せ植え]

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

イヌホオズキ

2021-06-23 07:00:00 | 植物

小さなナスにそっくりな花は「イヌホオズキ」

空き地のところどころに咲いていた。

 

 

葉がホオズキに似ているけれど役に立たないからとこの名前が付いた。

植物で「イヌ」と付いているのは「(本物に比べて)役に立たない」という意味と、否(イナ)が犬(イヌ)に転嫁したという説がある。

イヌサンショウ、イヌタデ、イヌマキ、イヌエンジュ、イヌシデなどにその「イヌ」が付いている。

でも、それなりに何かの役に立っているものもあるんじゃないかと思うけど・・・(イヌエンジュなどは木工芸品材として評価が高いのだけど)

「イヌホオズキ」に話を戻すと、ホオズキとして役に立たないどころか、ナスとしても役に立たないから別名は「バカナス」

酷い名前だと思う。

ソラニンやサポニンという有毒物質を含んでいるので食べるのもダメ。

でも何とか一つでも役に立つことがないのか探してみたところ、薬草として使えることが分かった。

全草を乾燥したものを龍葵(りゅうき)とよび、解熱や利尿に用いるらしい。

役に立つことがあったので「イヌホオズキ」という名前は返上できないかな?

 

秋になると実は黒くなる。

 


 

学名: Solanum nigrum

英名:black nightshade

別名:バカナス

科名・属名: ナス科 ナス属

原産地:南アメリカ

 


 

よく似ている花に、北アメリカ原産の「アメリカイヌホオズキ」がある。

その違いは、「イヌホオズキ」は花色が白のみ、花弁が少し反り返るが、「アメリカイヌホオズキ」は薄紫色の花もあり、花弁は反り返らない。

 

写真は花弁が反り返っているから「イヌホオズキ」

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アガパンサス

2021-06-22 07:00:00 | 植物

梅雨の鬱陶しい時期に咲く「アガパンサス」を見ると、何となくさわやかな気になってくる。

ブルーともパープルとも言えるような花の色が涼やかでいいのかな?

 

 

 

花にも流行があるようで、最近はあちこちで「アガパンサス」をよく見る。

ファッションなどと同じように、庭木や花などにも流行の仕掛け人がいるらしく、毎年珍しい植物や最新の品種などを輸入したり既存の品種を改良したりして、様々な方法で全国に広めていると聞いた。

「アガパンサス」も数年前から急に増えた花で、園芸品店でもそのころから取り扱いが多くなってきた。

仕掛けられたとしても、花がきれいでとても丈夫な性質だし、植えっぱなしでも育つため、多くの人に好まれたからこそどんどん広がったのかもしれない。

 

 

最近では白花や矮性のものなども見かけるようになった。

 


 

学名:Agapanthus africanus

英名:Agapanthus

科・属名:ヒガンバナ科 アガパンサス属(以前はユリ科に分類されていた)

別名:紫君子蘭(むらさきくんしらん)、アフリカンリリー

原産地:南アフリカ

 


 

原産地の南アフリカ、ケープタウンの「カーステンボッシュ国立植物園」では多くの種類の「アガパンサス」を見ることができた。

日本では見たことのない種類のものもたくさんあった。

 

 

 

 

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ワルナスビ

2021-06-21 07:00:00 | 植物

ナスにそっくりなこの花は「ワルナスビ」という名前。

 

 

なぜ? 何が悪いんだろう? 全体にあるトゲかな? それとも何か他のこと? 

と思って調べてみたら、この花の名付け親はあの植物学の父、牧野富太郎博士。

博士の著書「植物一日一題」に書かれていた。

要するに、博士がこの花を庭に植えたらはびこりすぎて手に負えなくなってしまった。

地下茎で増え、除草剤も効かなく、ズタズタに切り裂いてもそこからまた芽が出てきてしまう。

しかも、実、葉や茎など全体に「ソラニン」「サポニン」といった有毒物質が含まれている。

だから「ワルナスビ」と名前を付けたらしい。

あまりにネガティブな名前だと思うけど・・・

他にも博士の付けた花の名前にヘクソカズラ、ハキダメギクなど、かわいそうに思えるものがたくさんある。

ちょっと変わった名前の植物を見つけた時、「なぜこんな名前を?」と、そのいきさつなど調べてみるとおもしろいかも。

 

よほど注意して触らないと、葉にも茎にもトゲだらけ。

 

花はかわいいのに!

 

紫の花もある。

 

 


学名:Solanum carolinense

英名:Carolina horse nettle、 horsenettle、Apple of Sodom、Devil's tomato

別名:オニナスビ(鬼茄子)

科名・属名:ナス科 ナス属

原産地:北米

 


 

ナス科ナス属と、本当にナスにそっくり。

北アメリカ原産、昭和初期に牧草に混じって渡来した帰化植物で、「要注意外来生物」に指定されている。

英語でも「Apple of Sodom(ソドムのリンゴ)」や「Devil's tomato (悪魔のトマト)」と、まぁ散々な言われようですね~。

ちなみにソドムのリンゴとは旧約聖書からの言葉で、「ワルナスビ」だけでなく、有毒な実が生る、他のいくつかの植物にも使われている。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クチナシ

2021-06-19 07:00:00 | 植物

「クチナシ」と言ったら香り。

歩いていて花を見なくとも香りが漂ってきたら「クチナシ」が咲いていると分かる。

近所のお宅の垣根に「クチナシ」が使われている。

ちょうど今、花が真っ盛りになっていて、通る人は皆、一度立ち止まってその香りを確かめているように見える。

 

 

でも、これだけ咲いていると香りも少しきつくなる。

やはり、ほんのりと香るくらいがちょうどいいんじゃないかな?

 

 

 

[八重咲きの品種]

 


 

学名:Gardenia jasminoides 

英名:Gardenia

和名:梔子(くちなし)

別名:ガーデニア、センブク、サンシシなど

科名・属名:アカネ科 クチナシ属

原産地:亜熱帯、日本、台湾、中国、インドシナなどの温帯

 


 

「クチナシ」には八重咲と一重咲きがあり、一重咲きのものは秋に実をつける。

その実には黄色に染まる色素を含んでいるので、乾燥させて食品を着色するのに使われている。

そして、名前の由来はその実が熟しても口を開かないことから「クチナシ」となったと言われている。

 

[クチナシの実]

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする