最近は昔からある「オオバコ」を見ることが少なくなって、その代わりにヨーロッパから渡来した外来種の「ヘラオオバコ」ばかりが目につくような気がする。
「ヘラオオバコ(箆大葉子)」は葉がヘラのようになっていて、「オオバコ」とは形が違うのですぐ分かる。
背丈も高いので、よけいに目につくのかもしれない。
こういう風にだんだんと外来種の強いものがはびこってきて、弱いものが淘汰されていくのかも。
[ヘラオオバコ]
同じ場所にあった「ヘラオオバコ」と在来種の「オオバコ」は、大きさも数も「ヘラオオバコ」の方が格段に上だった。
「ヘラオオバコ」にはそれだけ生命力と繁殖力があるようだ。
そういったこともあってか、現在「ヘラオオバコ」は外来生物法で要注意外来生物になっている。
[オオバコ]
在来種の「オオバコ」は小さくて、隅っこの方に追いやられているような感じだった。
昔ならば、どこにでもあって花とも思えないし、どうでもよいとしか思えなかったのに、色々な事情を知り、さらにそれを目の当たりにしてしまうと、「在来種、もっと頑張れ~」と声を掛けたくなってしまう。
[ヘラオオバコ]
学名 :Plantago lanceolata
英名:Buckhorn plantain
和名: ヘラオオバコ(箆大葉子)
別名:ナキリッパ
科名・属名: オオバコ科 オオバコ属
原産地:ヨーロッパ
[オオバコ]
学名 :Plantago asiatica
英名:plantain family
別名: シャゼンソウ(車前草)
科名・属名: オオバコ科 オオバコ属
原産地:アジア、ヨーロッパ
「オオバコ」には別の敵?もいる。
それは「ツボミオオバコ」。
[ツボミオオバコ]
これも最近では良く見る。
北アメリカ原産の帰化植物で、これも「オオバコ」よりも生命力が強く、乾燥した場所でも生育できるらしい。
花が開かず、いつまでもつぼみのままのように見えるから「ツボミオオバコ」と名がついている。
今のところ要注意外来生物にはなっていないようだが、いずれは「オオバコ」を脅かすようになってくるんじゃないかな、とも思う。