日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

モジズリ(ネジバナ)

2021-06-11 07:00:00 | 植物

今日の散歩中に見つけた花---モジズリ

 

「モジズリ」を見つけた。

花の付き方からネジバナとも言う。

芝生があるような場所が好きなようで、緑一面の中にピンクの花が咲いているので、すぐに目に付いた。

 

 

 

 

花は小さいのだけど、よく見るとさすがにラン科、ランの花と同じような形をしている。

そして気づいてしまった。

花の付き方の方向が時計と同じ右回りと反対の左回り、全く回ってなくて真っすぐなものの3種類あるということを。

なぜなのかと思い、調べてみたのだけれど良く分からず、結局、染色体の1遺伝子によって決められているということだった。

まぁ、どうでもいいことなのだけど。

 

これは右回りと左回り

 

全く回っていなく、真っすぐのもの

 

 


 

学名: Spiranthes sinensis

英名 :Lady’s tresse 

科名・属名:ラン科 ネジバナ属

和名:捩花(ねじばな)

原産地:日本

英名にある tresseはフランス語で三つ編みのこと。

 


 

「もじずり」とは、しのぶ草の葉を絹布に摺りつけて、乱れたような模様を染め出したもので、古来から陸奥国(福島県)の信夫(しのぶ)郡で作られていた名産品だった。

だから、それが和歌や俳句などでは「しのぶもじずり」として歌われている。

「もじずり」が歌われている百人一首の中に、

『みちのくの しのぶもじずり 誰ゆえに 乱れそめにし 我ならなくに』

という有名な歌がある。

『陸奥に生えているしのぶ草で染めた、もじずりの乱れた模様のように、私の心が乱れているのは、あなた以外の誰でもない』、と訳してみたが、どうかな?

これを詠んだのは嵯峨天皇の皇子で左大臣の中納言「源融(みなもとのとおる)」、河原左大臣とも呼ばれていた。

そして、何よりも彼は「源氏物語」の主人公光源氏のモデルじゃないかとも言われている人。

この歌も光源氏が詠んだものだと思うと、更に感慨深いものになってくるような気がする。

 

 

 

コメント
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