「ザクロ」の鮮やかなオレンジ色の花と柔らかな黄緑色の葉を見ると、梅雨の時期の鬱陶しさがなくなるような気がする。
「ザクロ」には実ザクロと花ザクロがあり、実ザクロは一重の花で食用の実が生る。
花ザクロは八重の花で実は食用にはできない。
多分、庭に植えてあるものはほとんどが花ザクロの方が多いのかもしれない。
中国では「ザクロ」は、実の粒がぎっしりと詰まっている様子から、子宝祈願に効果がとされていた。
でも、ギリシャ神話では、不吉な果実とされている。
まぁ、花を見るだけならば、そういったことは全く関係ないけれども・・・
学名:Punica granatum
英名:Pomegranate
和名:柘榴、石榴
科名・属名:ミソハギ科 ザクロ属
原産地:地中海沿岸~ヒマラヤ地方
スペイン、アンダルシア地方では街中にザクロの木が多く見られ、バルでは真っ赤なザクロジュースを良く飲んだ。
ザクロのことはスペイン語で「グラナダ(Granada)」。
アルハンブラ宮殿のある有名な都市のグラナダの名前に使われているくらいメジャーな木で、その実を食べたり、ジュースにしたり、幹は木工製品にしたりして重宝がられていたようだ。
「ザクロ」は原産地が地中海沿岸なので、きっと気候がぴったり合い、生育にちょうど良かったから、こうしてスペインの人たちに好まれたのかもしれない。