去年、公園でこの花を見つけた。
「ホザキナナカマド」と名札に書いてあったので、てっきり「ナナカマド」の仲間だと思い、秋の紅葉を期待していた。
ところが秋になって見に行くと、葉がほんの少し黄色くなる程度で、その後すぐに茶色くなって枯れてしまった。
暖かい地方だから紅葉しないのかと思っていたら、この木(花)は葉がナナカマド似ていて、穂状の花が咲くため「ホザキナナカマド」と名付けられたらしい。
だから、ナナカマドとは関係なかったんだ。
花全体を見るとふわっとしていて、綿菓子ようになっている。
近づいて良く見ると、蕾の付き方も花も可愛く、花は雄蕊が花びらよりも飛び出しているのが特徴的。
アオスジアゲハかな? (蝶々には詳しくないので💦)
学名:Sorbaria sorbifolia
英名:False spiraea
科名・属名:バラ科 ホザキナナカマド属
原産地:日本、朝鮮半島、中国、シベリア
同じ仲間に「ニワナナカマド(チンシバイ)」があって、区別するのが難しいくらいよく似ているとか。
この2種類を区別するのは葉の裏側全体に毛があるかないかと、雄蕊の本数で比べるらしい。
「ホザキナナカマド」は毛が全体にあり、雄蕊の本数が40~50本、「ニワナナカマド」は一部にしか毛がなく、雄蕊は20本ほどしかないと。
そこで、公園の木を調べてみた。
葉の裏に毛は全く見られなかった。
そうなると、本当にこれは「ホザキナナカマド」なのかしらと思い、もう一度名札を見ると、しっかりと「ホザキナナカマド」となってるし・・・
どう見ても、どこにも毛は無いよね~
腑に落ちないまま、更に調べてみたら、毛は初期のみで、成葉になるとなくなってしまう、と書いてあるサイトを見つけた。
これだ~、と思った。
それならば、やっぱりこの木は「ホザキナナカマド」に決定!!
本職の人が間違えるわけはないとは思ったけど、スミマセン<(_ _)>
花の名前って難しい(-_-;)
同じようなものがたくさんあるから。
全く別物でも名前が似ているだけで間違えやすいものもある。
「ニワナナカマド」の別名は「チンシバイ(珍珠梅)」で、名前が似ているのが「キンシバイ(金糸梅)」。
言葉が似ていて、両方とも咲く時期が一緒なので、混同されやすいらしい。
ちなみに中国語で珍珠とは真珠のことらしい。
ニワナナカマドの蕾のことを例えているのだと思う。
[キンシバイ]
[ナナカマド]
葉がよく似ている。