日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

ホザキナナカマド

2021-06-01 07:00:00 | 植物

去年、公園でこの花を見つけた。

「ホザキナナカマド」と名札に書いてあったので、てっきり「ナナカマド」の仲間だと思い、秋の紅葉を期待していた。

ところが秋になって見に行くと、葉がほんの少し黄色くなる程度で、その後すぐに茶色くなって枯れてしまった。

暖かい地方だから紅葉しないのかと思っていたら、この木(花)は葉がナナカマド似ていて、穂状の花が咲くため「ホザキナナカマド」と名付けられたらしい。

だから、ナナカマドとは関係なかったんだ。

 

 

 

 

花全体を見るとふわっとしていて、綿菓子ようになっている。

近づいて良く見ると、蕾の付き方も花も可愛く、花は雄蕊が花びらよりも飛び出しているのが特徴的。

 

 

アオスジアゲハかな? (蝶々には詳しくないので💦)

 


 

学名:Sorbaria sorbifolia

英名:False spiraea

科名・属名:バラ科 ホザキナナカマド属

原産地:日本、朝鮮半島、中国、シベリア

 


 

同じ仲間に「ニワナナカマド(チンシバイ)」があって、区別するのが難しいくらいよく似ているとか。

この2種類を区別するのは葉の裏側全体に毛があるかないかと、雄蕊の本数で比べるらしい。

「ホザキナナカマド」は毛が全体にあり、雄蕊の本数が40~50本、「ニワナナカマド」は一部にしか毛がなく、雄蕊は20本ほどしかないと。

そこで、公園の木を調べてみた。

葉の裏に毛は全く見られなかった。

そうなると、本当にこれは「ホザキナナカマド」なのかしらと思い、もう一度名札を見ると、しっかりと「ホザキナナカマド」となってるし・・・

 

どう見ても、どこにも毛は無いよね~

 

腑に落ちないまま、更に調べてみたら、毛は初期のみで、成葉になるとなくなってしまう、と書いてあるサイトを見つけた。

これだ~、と思った。

それならば、やっぱりこの木は「ホザキナナカマド」に決定!!

本職の人が間違えるわけはないとは思ったけど、スミマセン<(_ _)>

花の名前って難しい(-_-;)

同じようなものがたくさんあるから。

 

 


 

全く別物でも名前が似ているだけで間違えやすいものもある。

「ニワナナカマド」の別名は「チンシバイ(珍珠梅)」で、名前が似ているのが「キンシバイ(金糸梅)」

言葉が似ていて、両方とも咲く時期が一緒なので、混同されやすいらしい。

ちなみに中国語で珍珠とは真珠のことらしい。

ニワナナカマドの蕾のことを例えているのだと思う。

 

[キンシバイ]

 

[ナナカマド]

葉がよく似ている。

 

コメント (2)
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