日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

ロウバイの実

2020-12-17 07:00:00 | 植物

6月にアジサイで有名なお寺に行ったときのこと、頭上の木にたくさんの実がなっていた。

葉が大きかったのでキウイフルーツか柿の実かなと思ったが違ったし、実はザクロにも似ていたが葉が違った。

そのまま忘れていた。

 

[6月の実]

 

先日近くの公園に行ったときに同じものがあった。

 

[12月の実]

 

そして木を見たらもうじき花が咲きそうな蕾が付いていた。

「ロウバイ」だった。

 

[ロウバイの蕾]

 

じゃあ、6月に見たものは「ロウバイの実」だったのだと、半年後になってやっと分かった。

ロウバイはてっきりウメの仲間かと思っていたが、全く違っていた。

 

 

 

[ソシンロウバイ]

 

ロウバイの花は内側の花弁が茶褐色。

一般に出回っているのは、すべての花弁が黄色の、ソシンロウバイ。

 

 

ウメはバラ科で、ロウバイはロウバイ科の中国原産の落葉広葉樹。

名前の由来は様々で、中国名「蝋梅(ラ ーメイ)」からとか、花の色や光沢が蜜蝋(みつろう)を連想させるからとか、臘月(陰暦の 12 月)に 花が咲くからとかなどがある。

英名では”Winter sweet”。

たぶん寒い冬に甘い香りを放つからだと思う。 

 

 

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湯西川温泉「かまくら祭り」

2020-12-16 07:00:00 | 国内旅行

栃木県にある湯西川温泉は、壇の浦の戦いに敗れた平家が逃げてきて暮らした村として知られている。

戦いで完敗した平家で生き延びた人たちは「平家落人」として全国各地へ散らばった。

その中の数人(一説には平重盛の六男「平忠房」の一行だとか)が湯西川温泉付近にたどり着いたといわれている。

だから、この辺りには、鯉のぼりはあげない、鳴き声を出す家畜は飼わないなど、隠れ里だと知られないようにして暮らしていた時の風習がいまでも残っているらしい。

そして、数軒の宿は平家の末裔ともいわれているし、「平家集落」や「平家の里」など平家ゆかりの場所もたくさんある。

 

湯西川は山深い場所にあるので、冬は雪に覆われる。

その雪を利用して1月末から3月初めごろまで「かまくら祭り」が行われている。

「平家の里」をメイン会場とし、その他には温泉街に流れている湯西川沿いの「沢口河川敷」、「平家慈光寺」など、湯西川温泉全体で楽しめるようになっていた。

 

[平家の里のかまくら]

大きな「かまくら」が並んでいて、近くのお店で買った料理を中で食べることができた。

 

[沢口河川敷のかまくら]

小さなかまくらがたくさん並んでいて、夜になるとそれぞれに明かりが灯されていた。

 

「かまくら祭り」は昼と夜では全く違った景色になっていた。

昼間はソリや雪遊びなどをして家族みんなで楽しめる賑やかな場所だったのに、夜になると一変していた。

河川敷の「ミニかまくら」にロウソクの灯りがともされ、それらが雪の中で揺らめいているのを見ると、辺り一面が幻想的な雰囲気になっていた。

この景色は「死ぬまでに一度は見たい絶景」の一つになっているとか。

ところが、残念ながら夜の写真撮影は難しく、光の具合が上手に撮れたものは一枚もなかった。

 

「かまくら」は秋田県の横手など、東北地方のものだとばかり思っていたのが、近場の関東地方でも見ることができ、とても良い体験になった。

 

 

 

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古遠部温泉

2020-12-15 07:00:00 | 温泉

古遠部温泉(ふるとおべおんせん)は、以前読んだ温泉マニアの人のブログで、ここは温泉マニアの間で絶賛されている温泉、ということが書いてあった。

それを読んでからずっと憧れていた温泉。

予約は電話のみ、予約サイトにはなく、直接電話してみたらちょうど部屋が空いていた。

 

青森県碇ヶ関の山の中にある、湯量豊富な一軒宿の温泉。

雪の中を碇ヶ関駅まで社長さん自らお迎えに来てくださった。

宿に着いたら普通の民家のような建物だった。

雪が積もっていたため、他には何も見えなかったので、そのように見えたのかもしれない。

 

 

中も古い建物で、部屋はすべて和室。

全体が湯治場のような雰囲気になっていた。

部屋の中は一般的な宿と同じで、お茶セットや冷蔵庫、テレビなどはあったが、山の中のためか電波の具合はあまり良くなかった。

でも、温泉が目的なので、そんなことはどうでも良かった。

びっくりしたのが窓から見た裏庭。

温泉が流れて雪を解かし、その部分が温泉の成分で茶色くなっていた。

鉄分を多く含んだ温泉だったので。

 

 

お風呂は男女別の小さ目の内湯だけ。

温泉に含まれている鉄分のために、浴室全体は茶色くなっていた。

お湯は湯船にドバドバ流れ込み、こぼれ出たお湯が洗い場にも溢れていた。

毎分800リットルもの湧出量があるらしい。

そこに黄色い”ケロリン”の桶を立てて、頭を突っ込んで寝そべっている人がいた。

これが名物の「トド寝」だと分かった。(館内は撮影禁止のため、イメージしてもらうしかない)

見よう見まねでやってみたら、体全体が暖まり、すごく気持ちよくて眠くなりそうだった。

日帰り客も受け入れているので、トド寝できるのは夜の入浴時のみ、宿泊者特権ということだった。

給湯口にはコップが置いてあり、飲泉も可能なの飲んでみたらしっかりと鉄の味だった。

 

夕食は広間で宿泊者全員が一緒で時間厳守。

姫竹、天ぷら、焼き魚など手作り料理でボリュームたっぷりだった。

 

やはり噂どおりのとても良い温泉なので、遠くて不便だけれども、来る価値のある温泉だと思った。

 

 

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野地温泉ホテル

2020-12-14 07:00:00 | 温泉・宿

急に温泉に入りたいなぁ、って思った時に行く温泉。

安達太良連峰の一番北にある鬼面山を背に、福島市内の高台にあるわりと大きな一軒宿。

この辺りには土湯温泉のように大きな温泉街となっているところもあるが、赤湯温泉、新野地温泉などのよう一軒宿の温泉もたくさんある。

それぞれの宿の温泉もとても良いのだが、野地温泉ホテルは福島駅まで送迎バスが出ているので、行きやすいため利用している。

特に冬場の送迎バスは嬉しい。

 

数年前から何度か利用させもらっているが、ホテルの雰囲気も少しずつ変わってきた。

もちろん良い方に。

人気のある宿なので、やはりそれなりに工夫してよりよい宿を目指しているのだと思った。

 

この宿はなんと言ってもお風呂が気に入っている。

湯量は豊富で白濁した硫黄臭のある硫化水素泉は最高に気持が良い。

お風呂はたくさんあり、中でも気に入っているのが湯治場のお風呂の雰囲気がある「千寿の湯」

 

湯船は3つに仕切られていて、それぞれの温度が違っている。

 

石造りの露天風呂の「鬼面の湯」、昼は雪見風呂、夜にはライトアップされ、幻想的な雰囲気の中での入浴ができた。

 

 

ほかにも内風呂と半露天風呂が繋がっている「天狗の湯」もあった。

これらのお風呂は時間ごとに男女の入れ替えがあるが、男女それぞれに専用のお風呂もある。

 

宿の設備や料理、サービスなどはごく普通で、特記することはないが、質の良いお風呂に入りたい人にはお勧めできる宿だと思う。

 

 

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クコ

2020-12-13 07:00:00 | 植物

茶色い殺風景な草むらの中にポツンと赤いものが見えた。

クコの実だった。

ルビーのような色で、柔らかい実だった。

 

杏仁豆腐の上に乗っている赤いものがクコの実を乾燥させたもの。

最近、欧米ではこのクコの実は「ゴジベリー」と呼ばれ、美肌効果があるために地球上で最も栄養豊富なフルーツの一つとなっているとか。

フルーツかどうかは別として、昔から薬効があったことは知られている。

 

 

[クコの実]

 

 

「クコ」は夏から秋にかけて紫色の花が咲いた後、赤い実がなる。

 

[クコの花]

 

 


クコ(枸杞) 

分類:ナス科クコ属

学名:Lycium chinense

和名の由来:中国名「枸杞」のクコを音読みしたもの

別名:キホウズキ、カラスナンバン

花期:夏から秋

 

 

 

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