長野県北部には「湯田中渋温泉郷」があり、その中の渋温泉は街中から温泉が湧き出ていると言っても過言でないほど湯量が豊富な温泉地。
レトロな街並みの温泉街には9ヶ所の共同浴場があり、渋温泉に宿泊すれば無料でそのお風呂に入ることができる。
車1台やっと通れるような細い石畳の道が街中に張り巡らされ、その両側には小さな宿がひしめいている。
そんな中を浴衣で外湯巡りするのも渋温泉ならではの楽しみになっている。
そのようなことから、「そぞろ歩きが楽しめる温泉地」のランキングではいつも上位に入っている温泉地となっている。
渋温泉の一番外れには、武田信玄によって寄進された「温泉寺」もある。
このお寺は、武田信玄が川中島の戦いの後、疲れを癒やしたとされている。
[横湯山 温泉寺]
境内には温泉釜風呂があったが、現在は老朽化したため非公開になっている。
温泉寺のすぐ下に位置する「政喜旅館」は料理が素晴らしいとの評判だったので泊まってみたら、感動ものだったので、その後も数回お世話になった。
その時に聞いたのはお母さんと板前の息子さんの二人で経営しているとのことだった。
小さな宿なのだが、びっくりするくらい本格的な懐石料理だった。
[政喜旅館]
民宿のような宿なので、部屋数は5つだけ。
特筆するような設備があるわけでもないが、不自由なことは全くない。
お風呂は家族風呂が2つあり、小さいながら、熱い渋の温泉が掛け流しになっている。
でも、渋温泉ではいつも外湯巡りするので、宿のお風呂は入っていない。
食事は食事処でいただく懐石料理。
地元の食材を使い、一品一品が丁寧に作られていて、味も最高だった。
とにかく「こんな値段でいいのかな?」と思うほどの料理だった。
ここは、何度でも泊まってみたい宿の一つになっている。