6月にアジサイで有名なお寺に行ったときのこと、頭上の木にたくさんの実がなっていた。
葉が大きかったのでキウイフルーツか柿の実かなと思ったが違ったし、実はザクロにも似ていたが葉が違った。
そのまま忘れていた。
[6月の実]
先日近くの公園に行ったときに同じものがあった。
[12月の実]
そして木を見たらもうじき花が咲きそうな蕾が付いていた。
「ロウバイ」だった。
[ロウバイの蕾]
じゃあ、6月に見たものは「ロウバイの実」だったのだと、半年後になってやっと分かった。
ロウバイはてっきりウメの仲間かと思っていたが、全く違っていた。
[ソシンロウバイ]
ロウバイの花は内側の花弁が茶褐色。
一般に出回っているのは、すべての花弁が黄色の、ソシンロウバイ。
ウメはバラ科で、ロウバイはロウバイ科の中国原産の落葉広葉樹。
名前の由来は様々で、中国名「蝋梅(ラ ーメイ)」からとか、花の色や光沢が蜜蝋(みつろう)を連想させるからとか、臘月(陰暦の 12 月)に 花が咲くからとかなどがある。
英名では”Winter sweet”。
たぶん寒い冬に甘い香りを放つからだと思う。