湯田中温泉にある「俵や」は部屋数がわずか10室だけの小さな宿。
温泉街の狭い道路を走っていて駐車場を見つけたので、そこに止めたらすぐにスタッフが出てきてくれて、案内してくれた。
宿は駐車場の向かいにある和風の建物だった。
館内はとてもきれいになっていて、床はカーペット敷きのためスリッパはなかった。
部屋は２階だったが、ちょっと急な階段も滑り止めや手すりが付いていて安心だった。
こういった気配りの良さはあちこちに感じられた。
スタッフの気遣いも自然な感じで良かった。
[玄関を入ったところ]
この宿は露天風呂が自慢の宿だった。
内湯の方は3〜4人でいっぱいになってしまうような大きさだった。
それでも湯船からもったいないほどにお湯が溢れていた。
[内湯]
露天風呂入り口の引き戸を開けたとき、その広さに驚いた。
小さな宿の奥の方にこのような広いスペースがあるとは思わなかった。
先代が広いお風呂を造りたくて、この土地を手に入れ、そこに思いどおりの露天風呂を造ったとのことだった。
温泉街は狭く、すぐ隣には別の家や前にはマンションなどもあるが、半露天のように大きな屋根があるので、外からは見えないようになっていた。
源泉はすごく熱いらしいのだが、湯船はちょうど良い温度でお湯が溢れていて、気持ちよく長湯ができた。
この露天風呂は時間で男女別と貸し切りになっていて、この大きなお風呂が貸し切りになるのは嬉しかった。
小さな宿だからこそできるサービスだと思った。
食事のこと。
食事は地元の食材が多く、名産のキノコがふんだんに使われていた。
また、今回はすき焼きプランだったが、信州牛が絶品だった。
この牛はリンゴの餌で育てているらしい。
あとはエノキの根元の部分と、リンゴの天ぷらなど、珍しいものがたくさんあった。
食事処には他のお客がいなかったので、料理のことを色々と教えてもらったりもした。
帰り際には地酒のお店を教えてもらたり、駐車場から出るまでずっと見送ってくださったり、自然なもてなしが素晴らしい宿だと感じた。
