千葉県の内陸部にある養老渓谷は本州で一番遅い紅葉が見られると言われている場所。
その紅葉は12月の初旬まで見られる。
養老渓谷は近場にあるのにまだ行ったことがなかった。
行ってみたら意外と新しい発見もあった。
養老川に「観音橋」と名が付いた鮮やかな赤い2連の太鼓橋が架かっていて、その先には山の上にそびえる「出世観音立國寺」があった。
そこに行くためには、少し歩きにくい橋、短いがちょっと不気味なトンネル、足が丈夫でなければ登れないような坂道と階段を行くしかなかった。
やっと着いた先には金色の観音様が立ってる本堂があった。
このお寺は石橋山の合戦に敗れた源頼朝が再起を願い、持参の観音像を祀った場所だとか。
観音橋から南の共栄橋付近の無料駐車場に車を止め、ハイキングをした。
素掘り二段トンネルを過ぎると約1.2kmの「中瀬遊歩道」の入り口になっている。
このトンネルが最近有名になった、一つのトンネルなのに 二つの名前を持つ珍しいトンネル。
素掘りトンネルの下にもう一つ出口を造り、上の部分はそのまま残したため 入口側の向山トンネルの入口は一つ、出口側の共栄トンネルの出口は見た目は上下2段という不思議なトンネルとなったらしい。
正式名は「共栄(きょうえい)・向山(むこうやま)トンネル」。
ハイキングコースは最初と最後だけは川沿いになっていたが、あとはずっと山道だった。
途中には川を渡るために、3ヶ所飛び石になっている場所もあるのも面白かった。
[遊歩道の紅葉]
[途中にある中瀬キャンプ場付近]
[遊歩道から見た観音橋]
[途中に咲いていたリンドウ]
(2019年9月の台風15号による倒木、土砂崩落により、現在は中瀬遊歩道は通行できなくなっている)
この辺りは「養老温泉郷」になっていて、 多くの宿がある。
近くの宿で日帰り入浴をしてみたら、ヨード分の多い黒湯と言われる、茶褐色の温泉だった。
最近発見された「チバニアン」の地層やSNSで有名になった「濃溝の滝」もすぐ近くで見られる。
思っていたよりも見どころがいっぱいあった。