日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

南房総①

2020-12-21 07:00:00 | 国内旅行

かつて千葉県は安房 (あわ) ・上総 (かずさ) ・下総 (しもうさ) の3つの国に分かれていて、その総称が房総となっている。

特に安房、上総のことを房総と言っていることもある。

 

南房総市は千葉県の南にあるいくつかの市町村が合併してできた新しい市。

ここに”もみじの寺”として知られている「小松寺」があるので、今年最後の紅葉見物に行ってみた。

「小松寺」は奈良時代の初期からの由緒あるお寺。

結構山深い場所にある小さなお寺なのに、紅葉見物に来ている人も多かった。

 

[朱塗りの仁王門]

 

[お寺の前にある池の紅葉]

 

[石造地蔵菩薩坐像付近の紅葉]

 

[境内の紅葉]

 

このお寺は、安房地方の大名だった里見家の居城だった稲村城から5kmほどの場所にある。

そのためか、里見家とこのお寺にまつわる話がある。

里見家は「南総里見八犬伝」で有名な大名だった。

この話自体はフィクションだが、実際の里見家は代々続いた戦国大名で、5代目が「天文の乱」で6代目に討たれてしまい、直系だった5代目から傍系の6代目に替わってしまった。

このお寺には「旭さす夕日輝く双樹の下に、漆千盃、朱千盃、銭十億万貫埋めておく。非常の際はこの財宝用いるべし」

という言い伝えがある。

これは多分、里見家の直系の宝がどこかに埋められているものなのだと思う。

双樹とは2本の木なのか、沙羅双樹(シャラノキ)なのか分からないし、山の中のお寺なのでそこら中に木があるので、探すのも無理、見つかるわけがない。

でも、こういったロマンのある話を頭に入れてこのお寺を見れば、また違った見方ができると思う。

 

「小松寺」の後は、有名な白間津の花畑に回った。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする