スペインの中でもコルドバはイスラム文化が色濃く残る場所。
そこはイスラム教とキリスト教が混在している様式のメスキータ(モスク)を中心に街が広がり、花の都とも言われ、歩けばどこもかしこも花で溢れ、特に小さな石畳の路地は、「花の小路」として知られている。
このコルドバで毎年5月には「パティオ祭り」が開かれる。
それは、一般家庭のパティオ(中庭)の美しさを競うコンテストで、参加している家のパティオは観光客も見学できるようになっている。
マドリード、アトーチャ駅から電車でコルドバに向かい、着いてすぐに観光案内所でパティオの場所が載っている地図をもらった。
小さな街なので歩いて回れる。
数軒のパティオは見学する人が多く、行列ができていたので、あまり人のいないような家の庭をいくつか見学させてもらった。
[お祭りの時は街中にこのような案内係の女性の姿が見られる]
人が少ないからと言って賞に入っていない訳ではなく、ツアー客などはツアー会社の契約しているお宅の庭を勧められているらしい。
どこの家でも何も言わずに勝手に庭に入るとそこにはその庭の作者であるご主人や奥様が待っていて、見に来た人に自分の庭を自慢するように、花や木の種類だとか庭のデザインのこと、苦労話などを気さくに話してくれる。
[ある家のパティオ]
このお宅は入り口は狭かったが、中は広くて花が盛りだった。
家の人は、「パティオ祭り」の期間にちょうど満開になるように花を咲かせなければならないので、そこが苦労すると言っていた。
お祭りに参加していた家はそれぞれが工夫して素晴らしいパティオを造ってあった。
一通り見た後、ある家のご主人がお勧めの小さなバルに連れて行ってくれた。
お昼だったがバルは男性客でいっぱいだった。
このバルでいつも集まってお昼から飲んでいるらしい。
みんな明るいスペイン人と言ったふうで、自分たちも仲間に入れてくれ、コルドバのことやとりとめのない話を夕方まで飽きることなく話し続けた。
[バルの様子]
このようなこともあって、コルドバがすごく好きになり、また行ってみたいと思っている。
[街角にあったオブジェ]
街のあちこちにこのようなオブジェがあった。