日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

コルドバの「パティオ祭り」

2020-05-26 07:00:00 | 海外旅行

スペインの中でもコルドバはイスラム文化が色濃く残る場所。

そこはイスラム教とキリスト教が混在している様式のメスキータ(モスク)を中心に街が広がり、花の都とも言われ、歩けばどこもかしこも花で溢れ、特に小さな石畳の路地は、「花の小路」として知られている。

このコルドバで毎年5月には「パティオ祭り」が開かれる。

それは、一般家庭のパティオ(中庭)の美しさを競うコンテストで、参加している家のパティオは観光客も見学できるようになっている。

 

マドリード、アトーチャ駅から電車でコルドバに向かい、着いてすぐに観光案内所でパティオの場所が載っている地図をもらった。

小さな街なので歩いて回れる。

数軒のパティオは見学する人が多く、行列ができていたので、あまり人のいないような家の庭をいくつか見学させてもらった。

 

 

[お祭りの時は街中にこのような案内係の女性の姿が見られる]

 

 

人が少ないからと言って賞に入っていない訳ではなく、ツアー客などはツアー会社の契約しているお宅の庭を勧められているらしい。

 

どこの家でも何も言わずに勝手に庭に入るとそこにはその庭の作者であるご主人や奥様が待っていて、見に来た人に自分の庭を自慢するように、花や木の種類だとか庭のデザインのこと、苦労話などを気さくに話してくれる。

 

 

[ある家のパティオ]

このお宅は入り口は狭かったが、中は広くて花が盛りだった。

家の人は、「パティオ祭り」の期間にちょうど満開になるように花を咲かせなければならないので、そこが苦労すると言っていた。

 

 

お祭りに参加していた家はそれぞれが工夫して素晴らしいパティオを造ってあった。

一通り見た後、ある家のご主人がお勧めの小さなバルに連れて行ってくれた。

お昼だったがバルは男性客でいっぱいだった。

このバルでいつも集まってお昼から飲んでいるらしい。

みんな明るいスペイン人と言ったふうで、自分たちも仲間に入れてくれ、コルドバのことやとりとめのない話を夕方まで飽きることなく話し続けた。

 

[バルの様子]

 

 

このようなこともあって、コルドバがすごく好きになり、また行ってみたいと思っている。

 

[街角にあったオブジェ]

街のあちこちにこのようなオブジェがあった。

 

 

 

 

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吹上温泉 みどり荘

2020-05-25 07:00:00 | 温泉・宿

みどり荘は鹿児島県日置市の吹上温泉にある。

「湖畔の宿みどり荘」と言うように、緑に覆われた小さな池のほとりにあり、離れになっている全室から池を望めるようになっている。

水鳥の泳ぐこの池は宿の所有で、名前は「みどり池」、時々カワセミも見られるとか。

 

 

門は苔むした塀と瓦葺きになっていて、旅館とは思えないような造り、そこから入ると立派な藤棚があり、その脇の棟でチェックインをするようになっている。

チェックイン後、離れへと向かうとみどり池が目に入る。

宿全体が緑の中に包まれているような感じで、風情がある。

 

[玄関の門]

 

[みどり池]
深い緑に包まれた池で、遠くに見えるのが湯小屋。

 


温泉は自家源泉の掛け流しで露天風呂、内湯、貸切り風呂がある。

その温泉が素晴らしい。

自家源泉2本と市の源泉1本の合計3本あり、露天風呂は硫化水素単純アルカリ泉で無色透明だが、その日の気温や天気によって色が緑色に変化するようだ。

泊まった日は薄い緑色だった。

硫黄の匂いがし、アルカリ度が高いので(ph9.1)肌がつるつるになった。

内湯は温泉をブレンドしているため、黒と白の湯の花のにごり湯となっていて、少しとろっとした感があり、珍しい温泉だと思う。

 

[離れになった部屋]

すべての部屋がみどり池に面している。

 


食事は釜で炊いたご飯、郷土料理など丁寧に作られていて、美味しくいただいた。

天気が良ければ藤棚の下のテラス席で朝食を食べることもできる。

 

 

この宿は歴史があるため、歌人・斎藤 茂吉、作家・吉田 絃二郎といった文人が利用していたらしく、今でも執筆活動した部屋が残っていた。

また、露天風呂の近くにある観音堂は特攻前にこの宿で過ごした特攻隊員の慰霊のために建てたと言う。

 

 

 

 

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足利学校

2020-05-24 07:00:00 | 国内旅行

栃木県足利市にある「足利学校」は日本最古の学校として知られているが、創建者が誰なのかは諸説があり明らかになっていない。

行ってみたら敷地が水堀で囲まれていて、学校と言うよりも城跡とも思われるような造りになっていた。

そして、入場券が「足利学校入学証」になっていたのも面白い。

 

 

門を入り敷地内の中央にあるのが孔子廟(聖廟)。

徳川家綱が創建し、足利学校に現存する最古の建築物となっていて、中国の明の時代を模したという。

孔子廟には孔子が祀られていて、当時この学校では儒教を中心に教えていたらしい。

 

[孔子廟]

 

 

次に向かったのが「方丈」

ここでは学生たちが講義を受けたり、学習をしていたらしい。

 

この「方丈」で説明してくれたスタッフの女性の名前が孔さんという名前だった。

聞いてみたら孔子の76代子孫にあたる人だと言う。

孔子の子孫が足利学校で説明をしているなんて、何だかすごいことのような気がする。

 

 

[方丈]

 

[方丈の玄関]

鬼瓦の「學」の文字は上杉憲実(うえすぎのりざね)の筆跡を模写したもの。

 

 

孔子廟の他にも図書館やたくさんの門、建物などがあるが、それよりも興味を持ったのがその建物などを際立たせている庭園だった。

どうしても建造物の方に目を奪われてしまうが、庭の木の配置や選定の仕方を見ながら散策してみると、日本庭園はやっぱり素晴らしいと思った。

 

[北庭園]

 

[南庭園]

 

 

足利学校の他にもすぐ近くにある鑁阿寺(ばんなじ)にも行ってみた。

このお寺は、足利家の氏寺となっていて、国宝の本堂始め多宝塔や山門等、見ごたえのある建築物がたくさんあった。

 

[鑁阿寺]

 

[鑁阿寺]

 


また、近辺の商店街も街中全体がレトロな雰囲気があり、ぶらぶら歩きが楽しめた。

 

 

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サン・ジミニャーノ

2020-05-23 07:00:00 | 海外旅行

サン ジミニャーノはトスカーナ州の州都フィレンツェから南に40kmくらい行ったところにある小さな街で、「塔の街」と呼ばれ、「サンジミニャーノ歴史地区」として世界文化遺産に登録されている。

 

フィレンツェからバスに乗り、しばらくするとトスカーナの広大なぶどう畑の向こうに塔がたくさん見えてきた。

 

[トスカーナのぶどう畑と塔]

 

街に近づくと周りは城壁で囲まれていて、旧市街には街の南にあるサン・ジョヴァンニ門から入った。

 

[サン・ジョヴァンニ門]


通りを進むと両脇にはお店がたくさんあり、それらを眺めながらゆっくり歩いて三角形のチステルナ広場に着いた。

「チステルナ」とは井戸の意味で、この広場には井戸も残っていた。

やはり水源はいつの時代でも重要なものだったのだと思った。

 

[チステルナ広場]

 

この広場には「ジェラテリア・ドンドーリ」(Gelateria Dondoli」)があると事前に調べていたので期待していた。

このお店はジェラートの世界大会で優勝してから、世界一のジェラートとして有名になった。

でも探すまでもなく、長い行列ができていたのですぐに分かった。

狭いお店の中には、いろいろな味のジェラートが並んでいて、迷った末に選んだのがピスタチオのジェラート。

イタリアではいつもピスタチオ味ばかり食べているような気がする。

 

[ドゥオーモ広場]

 

次に向かったのはドゥオーモ広場。

この街の起源は12~13世紀に貴族が教皇派と皇帝派に分かれ、権力誇示のために競って塔を建設したため、小さな街なのに塔で埋め尽くされてしまったらしい。

当時は72本もあったのだが、今では14本だけ残っていて、そのうち最も高い塔グロッサの塔がこの広場にある。

内部公開されているのはこの塔だけで、登ってみると街全体と、トスカーナの丘陵地帯が一望できた。

その後もドゥオーモや現在市庁舎として利用されているポポロ宮殿の内部の小さな美術館を見たりした。

 

 

中世のロマンを感じた後はレストランで、おいしいサンジミニャーノの白ワインを飲みながら休憩した。

 

 

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竹原

2020-05-22 07:00:00 | 国内旅行

竹原は江戸時代に塩や酒づくりで栄えた豪商の屋敷や由緒あるお寺が今でも当時のまま残っていて、情緒を感じながら散策することができる街。

駅前の観光案内所で町歩きMAPを入手してから歩き始め、徒歩15分ほどで古い町並みが残る「町並み保存地区」に着いた。

 

 

[街並み保存地区]

 

[街並み保存地区]

 

 

観光客も少なかったので、石畳の道をゆったりと歩くことができた。

最初に目に入ったのが竹鶴酒造、ここはニッカウヰスキーの創業者の竹鶴政孝の生家でもあり、NHK連続テレビ小説でも有名になった。

酒蔵の見学ができなかったので、近くの藤井酒造に併設されている、「酒蔵交流館」に行き試飲をしたり「酒造アイスもなか」を食べたりした。

「酒造アイスもなか」は酒かすが効いていて美味しかった。

 

[竹鶴酒造]

 

 

 

[西方寺に続く階段]

 

 

その後は「西方寺」へ向かった。

「西方寺」には京都の清水寺を模して建立された「普明閣」がある。 

高台にあるので、街のどこからでも望むことができ、街のランドマークになっている。

急な階段を登って「普明閣」に着いた。

ここからの景色は一見の価値があると思う。

街を一望することができ、遠くに瀬戸内海も見ることができるのだから。

竹原を訪れた人は必ずここに来るという理由はこの景色のためだと思う。

 

[普明閣]

 

[普明閣から見た街]

 

 

 

階段の登り口で地元の人たちが竹細工をしていた。

話を聞いてみたら、道路の側溝をカバーする竹格子を作っているらしい。

竹原は名前の通り、竹細工でも有名で、いろいろなことに竹を利用していると言う。

また、工芸品も多く作られていて、街のあちこちには竹かごや置物などの竹製品がたくさん売られていた。

 

 

[竹製の側溝カバー]

 

 

「西方寺」から再び古い街並みに戻り、歴史民族資料館、おかかえ地蔵、胡堂などを見て回った。

 

[おかかえ地蔵]

願い事を胸に祈りながら地蔵を抱え、想像したより軽ければ願い事が叶うと言われている。

 

 

 

 

 

 

[竹原市歴史民族資料館]

 

 

1日だけの旅だったが、小さな街なのでゆっくりと歩いて回り、何となくタイムスリップした感じを味わえたような気がした。

 

 

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