ノロッコ号は、JR北海道により運転されるトロッコ列車で、 「くしろ湿原ノロッコ号」、「流氷ノロッコ号」、「富良野・美瑛ノロッコ号」、「増毛ノロッコ号」がある。
そのうちの「くしろ湿原ノロッコ号」に乗ってみた。
「くしろ湿原ノロッコ号」は、春から秋にかけて釧網本線の釧路駅から塘路駅の間の30kmあまりを1時間弱で走行する。
釧路川沿いをゆっくり走るので釧路湿原の大自然をじっくりと堪能することができる。
全席指定で、他の観光列車同様に窓が大きくなっていて、車内販売カウンターなども設置されていたり、乗車記念証を発行してくれたりする。
[ノロッコ号]
釧路駅から乗り、雄大な湿原の中をずっと走り、塘路までの間に3つの駅に停車した。
湿原の中にある釧路湿原駅はログハウス調の無人駅となっていた。
この駅はタンチョウが羽ばたく姿をイメージしているらしい。
各駅には数分停車するが、途中下車もできる。
例えば釧路湿原駅の近くには「細岡展望台」があり、この展望台は遠くにそびえる雌阿寒岳、雄阿寒岳が同時に望めるビュースポットとなっていて、湿原の展望台の中で最も人気のある場所。
次の細岡駅は釧路湿原の人気アクティビティのカヌー下りができる場所になっているので、これらの駅で降りて塘路方面から来るノロッコ号に乗って戻ることができる。
[湿原と釧路川]
車窓左はずっと釧路川と湿原が続き、時々カヌーに乗っている人も見えた。
右側の土手沿いには「エンレイソウ」など、春の花がたくさん見られた。
今回は途中下車せずに塘路まで行った。
駅周辺には「ソフトクリーム」や「いもだんご」などご当地グルメのお店が出ていた。
戻る列車までには30分ほどあったので、それらを食べたり付近を散策したりして時間を過ごした。
[塘路駅に停車中のノロッコ号]
[塘路駅の近くに咲いていたオオバナノエンレイソウ]
以前に釧路湿原の中を車で走ったことがある。
車で走行中は目の高さの湿原しか見ることができなくて、全体を見るには展望台まで行くしかなかった。
でも列車だと釧路川の流れや湿原のスケールの大きさを車窓から見られ、違った視点で湿原を堪能できたので良かったと思う。