いつもの散歩道で毎年ギンランが咲いている場所がある。
誰にも教えずに、自分だけの楽しみにしている。
今年も咲いていた。
草むらの中にある日突然ギンランが現われる、という形容の仕方はおかしいが、本当にに昨日まで無かったところに、今日は数株の花が咲いているのだからびっくりする。
きっと天気が良く、気温も上がってきたために、成長が早くなって急に花が咲くのだと思う。
ギンランは、キンランと同じように、本州・四国・九州の山地や丘陵の林下に生えるラン科キンラン属の多年草。
葉は長楕円形で長さ４～８ｃｍ、幅２～４ｃｍになり、３～６枚が茎を抱くように付き、互生する。
花は径約１ｃｍ、白色で３個から１０個の小花が付くが、完全に開ききることはない。
また小花とともに短小の苞葉がある。
苞葉は、長さ1～3ミリの狭三角形で、下の1～2個は長くなる。
ギンランは光合成を行うこともできるが、育つのに必要な有機物の一部を菌類から吸収して補っている半腐生植物なので、栽培するのは難しいらしい。
見つけたものはそのまま自然の中にそっとしておきたい。
