映画とライフデザイン

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映画「クリード 炎の宿敵」マイケル・B・ジョーダン&シルベスター・スタローン

2019-01-26 20:34:38 | 映画(洋画:2019年以降主演男性)
映画「クリード 炎の宿敵」を映画館で観てきました。


クリードの登場にはあっと驚かされた。いい作品だったと思う。
公開から2年がたち、その興奮を忘れていたが、今回再登場である。もちろん見るしかない。「ロッキー4」で登場したアポロを死に追いやったドラゴの息子が登場する。当然、あっさり退けるという設定では観客は喜ばない。物語の定石をたどるかがごとく、紆余屈折がある。それ自体に大きな意外性はない。それでもロッキ-シリーズが持つエネルギーは我々を興奮に導く。


映画の前半戦でタイトルをゲットしたアドリス・クリードの姿が映る。恋人ビアンカへのプロポーズも実り絶好調の時、ドラゴとその息子が挑戦をテレビで表明する。ロッキーは挑発にのるのはやめろという。相手にするな!ということだ。ところが、挑発はエスカレートし、結局アドリスは挑戦を受託する。ロッキーはセコンドに入らない。それで大丈夫なのか?

1.設定の巧みさ
「ロッキー」の第一作のあの興奮があったからこそこのシリーズが続いているんだと思う。考えてみればロッキー1作目の日本公開は自分が高校を卒業してまもない時、あれ?いつ見たのか忘れてしまった。例にもれず大興奮、最終の「エイドリアン」はいつ見ても涙なしではいられない。これは自分だけではないだろう。第1作目からなんと42年、自分と同世代か少し下の人間でなければ1作目をリアルで見ていない。よく続くなあ。

1作目が1976年度のアカデミー賞作品賞をとったとき、ライバルがすごい。「タクシードライバー」、「ネットワーク」、「大統領の陰謀」と今もDVD屋には必ずある名作だ。これらの作品を凌駕するんだから、全米が自分と同じようにロッキーの下克上に興奮したわけだ。


そして引退していたロッキーが宿敵アポロの息子をコーチするという「クリード」の設定に大興奮した。前作はよくできた作品だと思う。それで終わらず、今回も強敵を登場させる。物語はライバルの強さがすごいものであるだけ興奮させる。最初の試合は反則負けとは言え、ボロ負け状態。体格の違いから勝てるわけない相手だと思われる。すばらしい設定だ。

2.強すぎる挑戦者
今回も強敵を登場させる。ライバルがジョージフォアマンの全盛期を思わせる強さだけに面白い。最初の試合は反則負けとは言え、実質的にはボロ負け状態。ヘビー級はどんなにでかくてもそれ以上のクラスはない。体格とパワーの違いから勝てるわけない相手に見える。すばらしい設定だ。 いくらやっても勝てないと我々に思われる挑戦者の再挑戦を受けるため、再度ロッキーの助けを求める。出来すぎの感はあるが、きっとハッピーエンドなんだろうと思いながらもなんかわくわくする。


3.虎の穴
思わず吹き出してしまうような日本語訳があった。「虎の穴」だ。負け同然の戦いをした後、ロッキーの指導の下、特別な訓練所に向かう。そこで相手の強打に耐える練習を重ねる。その場所を「虎の穴」と訳していた。自分の小学生までタイムスリップしてしまうが「タイガーマスク」で、孤児院で育った主人公伊達直人がプロのレスラーになるため鍛えられた養成所を「虎の穴」という。「虎の穴」が次から次へとタイガーマスクに刺客を送るのがストーリー。我々は言葉を解するけど、40代より下の人はわかるのかなあ?


訓練の成果は次の試合にはでてくる。それでもつらい試合だ。
ただ、前回ほどの感動はなかったなあ。経済学でいう「限界効用逓減の法則」のようなもので、一杯目のビールが二杯目よりうまいというようなものだ。




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