映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

映画「藁の楯」 大沢たかお&松嶋奈々子

2013-05-31 21:53:27 | 映画(日本 2013年以降主演男性)
映画「藁の楯」を劇場で見た。

気になっていた映画だが、娯楽作品としてはそれなりに楽しめた。
ただ、状況から見てこれってありえないよなあ?という場面は多々あり
それだけが気にはなった。

7歳の幼女が惨殺される事件が発生した。
以前少女暴行殺人事件を起こした清丸国秀(藤原竜也)に容疑がかかり、警察による捜査が行われた。しかし、清丸の足取りはわからない。
事件から3ヶ月後、事態が大きく変わる。殺された幼女の祖父・蜷川隆興(山崎努)は大手新聞3紙に、清丸を殺した者に10億円支払うとの全面広告を打ち出した。蜷川は政財界を意のままに動かす大物で数千億円の資産があるといわれる。広告が掲載されると同時に大手新聞社の担当は辞表を出す。裏金が動いているようだ。この前代未聞の広告を見た国民は一気に殺気だった。
身を潜めていた清丸を映す。その隠れ家を訪ねる親友がいつもの接し方をするふりをして襲いかかる。これが最初の襲撃であった。その場は危うく逃げたが、身の危険を感じた清丸が福岡県警に出頭する。
幼女の殺人容疑で東京の警視庁が清丸の身柄を確保することになった。しかし、清丸殺害に賞金がかかっており、護送する最中に彼が狙われる可能性がある。

そこで警視庁の幹部は精鋭のSP2名(大沢たかお)(松嶋奈々子)と刑事2名(岸谷吾郎)を指名して福岡に送った。誰が襲撃してくるかわからない極めて厳しい状態だ。。。。

清丸の周りにいる連中が突如襲ってくる。
留置場の刑務官のみならず、看護婦もあやしい。
まだ留置されて間もないうちから、警察側の身内から良からぬ考えを起こすものがすぐさま出てくる。

当初は航空機での移動を検討するが、すぐにSPが却下する。きわめて危険だからだ。
そして車での輸送を図る。何台もの車が一緒に移動する中で、どの車にいるかを特定できないようにする。それでも内部情報が漏れたのか、特攻隊のような機動隊員が車に飛び込んでくる。
反撃するSPたちだ。不死身の強さを見せるが、大きな装甲車が再度押し寄せる。
それでも一つ一つ捌いていくわけだが、難関は次から次へと押し寄せる。

護送車での移動から新幹線に方針転換だ。この列車に乗車するという予告なしに小倉駅から乗車する。
そして、車掌に乗車している車両を無理やり閉鎖させる。
そこでも一筋縄には行かない。おかしいと気づいたヤクザ筋が狙う。
懸命に抵抗するSP2人と警視庁の刑事2人と福岡県警の刑事1人だ。
でもこの直後に最初の悲劇が起きる。

その後も新幹線の線路に障害物がおいてあったり、途中駅で少女を人質に清丸を引き渡せという奴が出てくる。これでもかという波状攻撃だ。

そんな展開は見ていて飽きない。アメリカのアクション映画に比べればという気もするが
日本映画でこの程度まで見せてくれれば十分だろう。

でも途中から少しだれる気がする。
主演のSPにミスが目立つ。当初見せていた完璧さがそんなにもろいものなのかと思ってしまう。
タクシーがなぜ検問を通るのかも理解できない。しかも、最後の到達点に向けての肝心なところを見せない手法は気に入らない。


大沢たかおの「終の信託」の検事役には思わずうなった。映画を見て何て憎たらしい奴だと思った。
見ている我々にも敵意を抱かせる名演技であった。もちろん、この作品も悪くはない。
でも何か抜けているような気がするのと、これはありえないという場面がいくつかあり違う印象を持った。

松嶋奈々子も大ブレイクした「家政婦のミタ」のあと、いい作品に出会えたと思う。途中オバさん扱いされたり、プライドが傷つくような場面あるのがかわいそう。
藤原竜也クンは良くがんばった。変態犯の役が毎度のことながらうまい。
ラストの場面で1人しゃべる場面がある。山崎努の「天国と地獄」での狂気に迫るトークを知っているので少し物足りない。でも当代きっての名俳優だ。結婚するらしいね。おめでとう。

それでもこの映画それなりには楽しめた。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 映画「96時間 リベンジ」 | トップ | 映画「イノセントガーデン」... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

映画(日本 2013年以降主演男性)」カテゴリの最新記事