映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

マーティ  アーネスト・ボーグナイン

2010-08-21 05:54:36 | 映画(洋画 69年以前)
「マーティ」は1955年のオスカー作品賞である。ロバートアルドリッチ作品で強烈な個性を見せる彼が風采の上がらない独身男を演じてアメリカの大衆から支持を得た映画といわれていた。DVDレンタル化して初めて観た。オスカー作品といわれると少々首をかしげる。

ニューヨークの肉屋に働いているマーティことアーネスト・ボーグナインは風采の上がらないイタリア系の34歳の男で結婚せずに母と2人暮しをしていた。良い相手があったら早く身をかためたいとあせっていた。マーティは親友とダンスホールへ行った。マーティは相変らず、まごついていた。パートナーとなった青年が置き去りにした娘が、そっとバルコニーに出て泣いているのに気がついた。マーティは遠慮深く声をかけて、彼女と踊ってから近くの店で遅くまで話し込んだ。娘は29歳で高校の化学の教師をしていた。マーティは心が傷ついている彼女と意気投合したのであるが。。。



1時間半の映画の中でいくつもの問題にスポットをあてる。大戦後のアメリカの一般家庭で問題になっていたことなのであろうか?もてない男の結婚問題、大学を出ているのに独身でいるインテリ女性の結婚問題、イタリア系と他民族との結婚問題、嫁姑問題と同居がいいのかどうかの話など。。
いわゆるホームドラマの延長と考えていい映画だ。とらえる話が多すぎて時間が足りない印象を受けた。

アーネスト・ボーグナインはロバートアルドリッチ映画では独特の風貌で圧倒的な存在感を誇っている。「特攻大作戦」「ワイルドパンチ」は映画史上でも名作といわれる作品だ。むしろ悪役をやらせる方があっているが、ここで見せる善良な男も悪くない。本当の彼はきっとこの映画のようにいい男なのであろう。私生活では5回も結婚して90過ぎてまだ存命と聞く。

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