映画とライフデザイン

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映画「親密な他人」黒沢あすか

2022-03-06 20:48:07 | 映画(日本 2019年以降主演女性)
映画「親密な他人」を映画館で観てきました。


映画「親密な他人」は冷たい熱帯魚や数々の脇役で存在感を持つ黒沢あすか主演で中村真夕監督がメガホンを持つサスペンス仕立ての作品。黒沢あすかは「冷たい熱帯魚」では殺人鬼のでんでんの妻役で、使い古した感じの裸体も露わにしたエロい熱演が今でも目に焼き付く。下着姿で裸の男と一緒に映るスチール写真もいやらしく、若い男を匿う女という設定が謎めいて気になり観にいく。

ネットで自分の息子心平の捜索願を出している1人暮らしの中年女性恵(黒沢あすか)の元へ、ネットカフェで会ったという若い青年雄二(神尾楓珠)が名乗りでる。雄二はオレオレ詐欺の受け役だったが、身寄りがなくネットカフェ暮らしと聞き、恵は一緒に暮らそうと勧めるが元の詐欺グループに追われるという話である。

期待して観に行ったが、さほどでもなかった。
謎解きのような要素もある。行方不明の心平は一体どこにいるのか?雄二はどこまで知っているのか?ストーリーの先行きがどうなるのか見ていて気になった。確かに、黒沢あすかは好演である。ただ、終わってみると、ストーリーにインパクトがなく、中途半端に思えた。物足りないと思ってしまう。。

⒈オレオレ詐欺
いきなり、オレオレ詐欺の場面が出てくる。最初は孫のふりをして、雄二が祖母に電話する。緊急入院することになり、金の持ち合わせがないので20万用意してくれと伝えておいて、老人の元へ行き金を受領する。オレオレ詐欺は暴力団の下部組織の資金源という話はよく聞くが、この映画のようにそれに至らない不良グループでやっているのかもしれない。

この雄二が恵のもとへ連絡する。恵は息子が行方不明になったので、捜索の懸賞金付きの記事をネットで載せている。ネットカフェで知り合ったという雄二と会うと、なぜか本人の身分証明書を持っているのだ。恵は5000円しか渡さない。もっといい情報が有ればもっと渡すという。そうしてあっているうちに、雄二が父母もおらず身寄りがなく、その日暮らしとわかり家で気の毒で引き取るのだ。


その後でオレオレ詐欺グループの親玉たちが動く。雄二が恵の家から一歩も出ないので、何かおかしいと動く。この映画は詐欺グループ対匿う恵との対立場面が続く展開で動いていく。

⒉不自然な場面
恵はベビー洋品店で働いている。妙にベビー服に執着を示す。そんなベビー洋品店の外で、乳母車に乗っている赤ちゃんが泣いている。恵が気になり、赤ちゃんをあやしてあげるのだ。そうした時に、赤ちゃんの親が戻ってきて自分が放っておいたのに何でそんなことをするの?と怒り、店は店長含めて平謝りだ。「え!なんで」平謝りするの?あやしているだけなのに?しかも、店員としての進退問題にまで進んでしまう。普通だったら感謝されるもんだよ。
これっておかしくない。意味不明?



恵が雄二を匿っていることがわかり、オレオレ詐欺のグループは何回も雄二にメール連絡するが、返事がこない。そこで、刑事のふりをして、恵の家を訪問したりする。恵は雄二を引きこもり状態にする。その後で、詐欺グループの親玉が強行突破をする。こみ捨て場に来た恵みを襲うのだ。映画を観ていて、一瞬ヤバイと思う場面だ。しかし、恵は持っていたナイフで親玉の顔を切りつける。

そこまではいい。でもこの後、親玉は何もしないで終わるのだ。これもおかしくない。ごく普通の悪玉ということなら、すぐさま反撃するんじゃない。しかも、ナイフ持っているとはいえ相手は女だよ。ゴミ置き場のそばなんだから、凶器になるものはいくらでもある。変だなあ?


こんな感じで、ツッコミどころも多い映画である。中村監督は外国が長いようで向こうの名門大学出身のようだが、ちょっと常識がなさそうで脚本がおかしい。基本的な部分でなんか世間づれと感じる場面が多く、すこし冷めてしまう

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