映画とライフデザイン

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映画「こいびとのみつけかた」 芋生悠

2023-10-28 07:10:33 | 映画(日本 2019年以降主演女性)
映画「こいびとのみつけかた」を映画館で観てきました。


映画「こいびとのみつけかた」は日本のラブコメディ映画。成田凌と清原果耶共演「まともじゃないのは君も一緒」監督前田弘二と脚本高田亮が再度コンビを組む。好きな映画なので、気になってしまう。主演2人はメジャーではないけど、ヒロインの芋生悠村上虹郎共演の「ソワレ」で素朴な田舎の女の子を演じた時の印象が残る。普通だったらスルーしそうなパターンだけど、名脚本家高田亮の存在も気になり早速映画館に向かう。

植木屋で働く杜和(倉悠貴)はコンビニの店員園子(芋生悠)のことがずっと気になっていた。どうやって接近したらいいかと妄想を巡らせる中、親方の大沢(川瀬陽太)や同僚の脇坂(奥野瑛太)に早く声をかけろよとせかされる。杜和に名案が浮かび、木の葉をコンビニからずっと一つずつ置いていく。園子が気づいて歩いていくと、公園で杜和が待っていた。そんなきっかけで2人は会うようになる。園子は何故か廃工場の片隅で1人で暮らしていた。ちょっと風変わりな杜和のことも園子が気に入ってくれたように見えたが。


いかにも低予算の質素なラブコメディだ。
清楚で可愛い芋生悠のような女の子がいつも通うコンビニにいたら、若い男子は誰しもときめくだろう。どうしようかと想う気持ちがうまく進まないのがこの手の映画には多い。でも、主人公の杜和がすぐあこがれの女の子と付き合えるようになる。おや、これってどう展開するのか?時間が余るぞとふと考えてしまう。

主人公は植木屋に勤めている。植木職人というより、剪定した葉っぱを拾ったり下働きだ。人とうまく話せないのを補うのか、ニュース記事の切り抜きをいつも持って突然相手に記事の話題を語る。レアアースがどうしたとか、グローバルな話題を唐突に持ち出す。場の雰囲気がまったく読めない。樹木の剪定に行ったお客様の家でもそんな話を奥さんにして、迷惑だと先輩に止められる。すると先輩に反発するのだ。自分がどうしておかしいのかわからない。

そんな主人公杜和を園子は嫌がらない。普通に受け止めるやさしい女の子だ。廃工場の中にいて、新聞紙を包んで人形を作ったりしている。変わり者同士気が合うという恋だ。「まともじゃないのは君も一緒」でも、成田凌を世間に疎い予備校教師という設定にして、お茶目な高校生の清原果耶とのチグハグなコンビを組ませていた。今回は主役の男女が両方変わっている。



結局、ある意外な事実がわかり急展開していく。ただ、そんなにビックリするほどのストーリーではない。気楽な短編小説を読んでいる感覚だ。芋生悠の魅力でギリギリもっている。最近は暗めの映画が多いので、普通にラブコメディをという気分には悪くない。

芋生悠が魅力的だ。こんなかわいい子と付き合えたら舞い上がっちゃうだろうなあ。「アナログ」波瑠がキレイだった。いわゆるご令嬢が着るような高そうな服を着て上品に話す。こういう子もいいけど、自分は芋生悠の普通ぽい清純さに魅了される。高校生が歌うようなさわやかな歌声で、自分の気持ちを歌詞にした歌を唄う。和歌山が舞台の「ソワレ」での素朴な感じ。その時よりキレイになった熊本出身である。宮崎美子、森高千里といった熊本出身の美少女は歳を重ねても魅力を失わない。同じようになってほしい前途有望な女優だ。


高田亮の脚本で「さよなら渓谷」「そこのみにて光輝く」そして「オーバーフェンス」自分のベストの中にはいる好きな作品だ。若くして亡くなった佐藤泰志の作品の映画化をはじめとして、原作のある作品を巧みに映画にまとめるのが上手。直近の阿部サダヲ主演「死刑にいたる病」も同様である。

「まともじゃないのは君も一緒」と今回の作品は一連の作品と若干タッチが違う。オリジナルのこれらの作品には世間ズレした変人の主人公を放つ。男女の際どいシーンがない。ラブコメディで楽しんでいる感じだ。ミニシアター作品には常連の宇野祥平、川瀬陽太、奥野瑛太に加えて前作の主演成田凌も含めて脇を固める。映画としては普通だが、後味は悪くない。

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