映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

映画「コロンビアーナ」 ゾーイ・サルダナ

2013-02-14 21:32:52 | 映画(洋画:2006年以降主演女性)
映画「コロンビアーナ」は2012年公開のアクション映画だ。

家族を殺され復讐に燃える女殺し屋の姿を描いている。同じリュックベッソン作品である「ニキータ」に若干色彩が似ている。「アバター」で存在感を示したゾーイ・サルダナが、スレンダーな身体を生かして冷徹な女殺し屋を見事に演じている。

リュックベッソン製作というと、映画時間を簡潔にまとめるのが巧妙だ。アクションが多彩で品数が多く素晴らしい。大好きな映画人だ。ここでは「トランスポーター3」「96時間リベンジ」とリュックベッソンのプロデュース作品に連続参加のオリヴィエ・メガトンがメガホンをとる。

南米コロンビアが舞台だ。
マフィア同士の会話シーンからスタート。親分は別れたばかりの男を始末せよという。9歳の少女カトレア(アマンドラ・スティンバーグ)の父親はマフィアの親分ドンルイスからにらまれたのだ。万一のことがあったら、シカゴの叔父を訪ねろというと父親に言われメモをもらう。自宅に侵入したマフィアの舎弟たちは両親を惨殺する。カトレアがたった一人で椅子にたたずむところに舎弟頭がくる。「パパが隠しているこれぐらいの小さなもの知らない?」危機一髪のところでナイフを手に舎弟頭に叩きつけ逃げる。たったひとりでコロンビアの町を家から家へとマフィアの一味から逃走する。
父から教えられたとおりに叔父エミリオを頼って米国シカゴへ向かう。叔父も同じようなマフィアの生活をしていた。殺し屋になりたいとのたまう彼女は叔父の元で殺人機械のように育てられていく。



15年後に映像が移る。カトレアの腕前を見せるシーンだ。
美しく成長したカトレア(ゾーイ・サルダナ)は酔っぱらいのふりをして、警察にわざと検挙されて留置所に入る。夜になりみんなが寝静まるころ、おもむろに起きて空調のダクトを通じて忍者のように天井裏を這いまわり、狙い定めた留置所にいる男を抹殺する。そして何もなかったように自室に戻るシーンを映す。



カトレアは腕利きの殺し屋として叔父が手配した仕事を次々とこなしていた。同じような殺人が次から次へとおきるが、殺されるのはみんな凶悪犯たちであった。FBIの捜査官も注目する。CIAも情報を追っているが同業FBIには公開しない。その隙をぬってカトレアはマフィアの親分を狙い撃ちする。犯人の痕跡を見つけるきっかけを少しづつFBIが探し出そうとするのであるが。。。。

(家から家へと駆け抜ける少女)
冒頭で印象づけるのがアクション映画を盛り上げる基本定石。まずはいきなり主人公の子供時代の逃亡シーンを観客に鮮烈に見せつける。スピーディで見惚れる。まさにアルジェリアのカスバを思わせる重なり合う家の屋根や他人の家の中を駆け抜け、飛び降りて追うマフィアを振り切る。スリリングなスタートにビックリ。子供が演じるだけにヒヤヒヤもの。アマンドラ・スティンバーグという少女は大したものだ。これぞリュックベッソンの真髄だ。

留置場内での殺人劇やマフィアの豪邸に忍び込んでの殺人劇などなかなか面白い。
自ら手を下すのではなく、サメや猛犬に標的を食べさせたりするところがいい発想
そもそもスーパーレディなんだから多少オーバーになるのは仕方ないのでは。。
しなやかな主人公の動きに魅せられてしまう。それを見る映画なんだから

そして終盤でもみせる。
カトリアとマフィアの舎弟頭との対決シーンは殺しのプロ同士の決闘という感じで悪くない。
いくつかのパターンに別れたアクションシーンが続きいつもながらリュックベッソン作品として楽しまさせてもらいました。

なかなかいいです。


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 映画「アウトロー」 トムク... | トップ | 「火車」 宮部みゆき原作韓... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
コロンビアーナ (元近畿駿台浪人生)
2013-02-16 01:10:07
お久しぶりです。この映画私も見ました。映画の冒頭、舎弟頭の手にナイフを突き立てて、逃亡するシーンがつかみとしていいですね。これを見ていると久しぶりにオリジナルの二キータも見たくなりました。

最近ツタヤでは、新作5作でも1000円でレンタルできるキャンペーンをやっているのでうれしいですね。ついつい欲張ってレンタルしてしまいます。
ただ2泊3日という制限があるため、見れずに返したり、延滞金を払って、かえって高くつくこともしばしばですが。。。

本日のチョイスは、ハンガーゲーム、ザ グレイ、エージェントマロニー、ネイビーシールズ、そしてブログ主さまオススメの崖っぷちの男です。全て見れるといいのですが。

ところで先日の兵庫出張時の写真を拝見いたしました。年末に、ルミナリエを見に神戸には行きましたが、芦屋、岡本方面には、なかなか行く機会がなかったので、久しぶりに雰囲気を感じることができました。アップありがとうございました。神戸、芦屋、西宮周辺は、阪神大震災直後、悲惨な光景でしたが、多少の爪痕は残るものの、ほぼ復興を果たしたようです。

甲子園会館は今度、武庫女新設の建築学科の学び舎になるそうですね。嫁が通っていた頃は、大学生にもかかわらず、全員カラスのような黒の制服着用で通わなければならず、衣料代はかからないものの、おしゃれではないということで不評だったようです。歴史のある甲子園会館が学び舎なんてうらやましいですね。時代もかわりました。
返信する
こめんとありがとう (wangchai)
2013-02-16 05:15:24
おはようございます。
いつもありがとうございます。

>これを見ていると久しぶりにオリジナルの二キータも見たくなりました。

同じような設定ですが、映画のレベルとしては「ニキータ」の方が上です。あの映画も恐るべき女殺人鬼ですが、「コロンビアーナ」の場合最初の危機以外は妙に強すぎかもしれません。「ニキータ」の場合の方が、主人公に難関を次から次へと投げつけます。そのスリルはそれだけに上かもしれません。

>ハンガーゲーム、ザ グレイ、エージェントマロニー、ネイビーシールズ、そしてブログ主さまオススメの崖っぷちの男

エージェントマロニーはまだ見ていません。ぜひ見たいと思っています。ハンガーゲームはあまりいいとは思えませんでしたのでブログに記事掲載していません。

>兵庫出張時の写真
写真撮影可なので100枚以上撮りましたが、自分で楽しむ用で使ってくださいね。とのことで検索に引っかからないように詳しくはコメントあえてしませんでした。もうすでに女子大の中ですからね。
ディテイルもたくさん撮りましたがまあ凄い建物です。その近くもいい街並みでした。加えて芦屋付近は素晴らしい街並みで、さすがに日本を代表する高級住宅街の面影が強かったです。レストランの位置も芦屋川沿いのいい場所にありました。

返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

映画(洋画:2006年以降主演女性)」カテゴリの最新記事