映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

ダンサーインザダーク 

2010-10-11 06:10:06 | 映画(洋画:2000年以降主演女性)
カンヌ映画祭パルドールの名作ということであったが、暗そうなので観なかった。
このまま観ないつもりであったが、カトリーヌドヌーブ好きがこのまま観ないのは不自然と映画を観た。
予想通り暗かった。最後に向けては、行き場がないというよりも本人の気持ちが理解困難であった。

アメリカの片田舎。チェコからやってきた移民ことビョークは、女手一つで息子を育てながら工場で働いている。ミュージカル好きで、友人ことカトリーヌ・ドヌーブと劇の練習をしたり映画を観たりしていた。ビョークは遺伝性の病気のため視力を失いつつあり、息子も手術を受けないと同じ運命をたどるのだ。息子に秘密にしつつ、節約をして手術費用をこつこつ貯めていた。しかし彼女の視力は弱くなり、ついにはそのせいでミスが重なり、工場をクビに。しかも貯めていた金を、親切にしてくれた警察官に無心される。彼は浪費癖の妻のせいで金欠状態だったのだが。。。。

手持ちカメラ中心の映像は、一時代前のアマチュアの映画のようだ。手持ちカメラでは「仁義なき戦い」のような成功例はある。あの映画の躍動感は一歩ぬけている。舐めるように主人公を追いかけ、途中からミュージカルの要素を出す。なぜかそこだけは普通の映画らしくなる。主人公が観る映画館のシーンに出てくる昔の映画もミュージカルで、きっと監督が大好きなのであろう。哀しい映画を少し和らげようとしたのであろうか?

この映画を評価しようとすると、どうしてもネタばれになる。
後半戦に向けての展開は書かないが、ちょっとやるせない。
個人的には合わない映画であった。

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